夜の翼

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「メタル」向けのオーディオ(その2)

2016-01-23 20:55:11 | オーディオ
AVアンプ用に注文したRCAケーブルGothamのGAC-2 PURは通販で購入しました。いろいろな種類がある中で一応癖がなくてワイドレンジという謳い文句を信じてこれを選択。プラグは定番のREAN(ノイトリックの別ブランド)のNYS352Gでした。しかし、このケーブル、使う前から問題が発生!袋から取り出したところ、臭いんです。匂うんです。ケーブルのシースからVOC的な化学物質の臭いがします。臭いに敏感な家人からはくさいからなんとかしろと言われる始末。日にちが経っても臭いがなかなか抜けないので、リビングにあるAVアンプ用に使うのは断念して、別に調達することにしました。

今度は別の店から手堅く国産のMOGAMIの2534にしました。プラグはREANの NYS373です。プラスティック製ですがこちらも定番ですね。ケーブルの色は黒、赤、青の3色から選べましたが、迷わずにしました。(以前ならば絶対選ばなかった色だな。)
物が到着してまず臭いをチェックしましたが、かすかにプラスティック臭がする程度だったので一安心。

スピーカーケーブルは、GX100とは相性が悪いウェスタンエレクトリックWE16GAからFOSTEX製SF103に変更。何の変哲もないOFC線ですが、変な癖もなく大変扱いやすいです。以前はアンプとスピーカーの位置が離れていたので、片チャンネル3mでしたが、長すぎるので半分に切断して使用します。

さて、とりあえずA-A9MK2はラックに納めず、仮置きで鳴らしてみました。試聴ソースは、WOWOWで録画したBABYMETALの巨大天下一武道大会です。BS放送なのでもともと音声はAACですがレコーダー側でPCM48kHZ/16bitに変換してます。デフォルトでそういう設定だったのですが、比較してみるとAAC出力だと若干音が甘くなるというかおとなしく丸い感じになります。PCMの方がややすっきりシャープ系なので、PCMでAVアンプに送り込んでいます。

う、音が鳴らない。よく聴いてみるとかすかに音がする。かなりボリュームを上げないといけないようです。AVアンプ側を±0dbに固定して、プリメイン側でボリューム調整をすることにしました。このライブ、1曲目が定番の「BABYMETAL DEATH」なんですが、このイントロでもう違いがはっきりと出ました。何が違うって、低音の出方。バスドラムの鳴り方がまるで違います。ビシビシ鳴り響くようになりました。今までこんなことはなかったのですが、床鳴りがしてお尻に振動が伝わってきます。決してブーミーな低音ではなく、トランジェントがよく切れのいい低音。いままで他の音に埋もれがちだったBOHさんのベースラインがはっきりと聞こえてくるようになり、今まで輪郭がやや曖昧だったバスドラムが音の塊となって飛んでくる感じとなりました。鳴らしにくいGX100のメタル振動板のウーハーをきっちり駆動している感じです。これと比較するとAVアンプTA-DA3400ESのほうは、分離が良くクリーンな感じなのですが、D級ぽい薄い音。A-A9MK2は、これに中低域の厚みと密度感が加わりました。A-A9MK2を購入する時アンプの試聴をした時の印象そのままです。このときパイオニアのA-70というD級アンプも試聴したのですが、透明感がありクリーンなのですが、音に密度感がなく一言で言うと「薄い」音だと感じました。これに比べるとTA-DA3400ESはややしっとり感がありますが基本的に同傾向です。

 また、単にアンプの方式の違いによる音色の問題だけではなく、やはりスピーカーの駆動力自体に差があるようです。低音だけでなく、ボーカルのエコーのかかり具合など音の余韻もよく聞こえて、それぞれの楽器の音が混ざらず、分離よく聞こえます。サ行がきつくなるとか、高音が耳触りということもなく、非常にいいバランスになっています。中域が厚くなったことによって、ボーカルが若干ですが前に出てくるようになり、音場型からやや音像型になった感じです。スピーカーケーブルを替えたのもよかったのでしょう。
ボリュームを2つ通すことで、音の鮮度が悪くなるのではないかと心配していましたが、特に問題ありませんでした。

音チェックのために見始めたこのライブ映像ですが、すっかり引き込まれてしまって、ほとんど全編通しで見てしまいました。すでに相当な回数見ている映像ですが、ボリュームを上げてもさらにうるさく感じなくなったため、今まで一番大きい音量で見てしまいましたが、今までよりずっと印象がよくなりました。
こんな音が入っていたのかという発見も多々ありましたし、とにかく曲に引き込まれてしまう。もともとボーカルは奥に引っ込んだバランスになっていますが、バックにサウンドに埋もれることなく、エコーは深めなのを改めて認識しましたが、SU-METALのボーカルが本当によくて、「紅月」では感動してちょっと泣きそうになりました。量感と切れのよさを両立した低音というのはことのほか難しいところですが、今回は大成功です。

すっかり気をよしくして、A-A9MK2をテレビラックに納めました。ブルーレイレコーダーは、A-A9MK2の上へ。A-A9MK2はそれほど発熱はないのですが、厚みのある自作インシュレーターを間に入れて隙間を確保しました。ついでに電源タップの位置も替えて、右のスピーカー周辺にサブウーハーを置くスペースを確保しました。
そして改めて別ソースでサウンドチェック。今度はブルーレイ、もちろんロンドンForumです。これクレジットには24bitの表示のみでサンプリングレートの表記がないのですが、AVアンプの表示を見ると48kHzの模様。DVDと同じのようですね。2ch仕様のままでいいので、次はぜひ96kHzでお願いしたいところです。

あー、こりゃやばい。BABYMETALデロの中で最高の画質音質といわれてますが、本当に眩暈がするほどの魅力的。決して点滅するライトのせいではない!
LEDAさんと小神様のギターの音色の差もはっきりと分かるようになりましたが、何よりもBOHさんと青山さんのリズム隊が超強力になり、メタル度が格段にアップ!この音の中で見るフロントの3人がさらに魅力的に見えるのはなぜだ!個人的なハイライトは、ラストの「3、2、1!」ジャンプの後のあの高揚感と達成感の入り混じったSU-METALの満足げな表情Death!
 試しにBABYMETAL以外の曲もチェック。スタジオライブの映像でチェックしましたが、バックの音数の少ない曲だと若干中域が厚ぼったく感じることもありますが、音源によってその辺のバランスがそもそも違っていますから、まあ許容範囲といったところです。

 TA-DA3400ESのプリアンプ化計画、狙いは大当たり。「メタル」向けの音になりました。自分で試聴して決めたアンプであり、歯切れよくハイスピード系のGX100と中低域が厚く音が滑らかなA-A9MK2のマッチングがうまくはまりました。考えてみるとTA-DA3400ESを購入した時は想像もつかなかった贅沢な使い方ですね。GX100単体であまりに低音がしっかりでるので、サブウーハーの必要性がなくなってしまった感はありますが、予定のものが発売になった時にまた考えましょう。
(つづく)

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