夜の翼

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チプカシの電池交換を自分でやってみた

2021-10-02 09:04:48 | ガジェット
チプカシを手に入れて早2年。
テスト用の電池と言いながらなかなか電池が切れないなと思っていたら、
海外販売モデルのMW-240-1Eが止まった。
ローマ教皇モデルMQ-24-7BLLJFとバンドを交換したMTP-V004L-7Aはまだ動き続けているが、そのうち止まるだろう。

さて、予定どおりチプカシの電池交換を自分でやることにした。
まずは、工具の入手である。
腕時計のメンテナンス用の工具と言えば、2000円くらいのセット品が売られているが、どうも信頼性に欠けるので、電池交換に必要なものだけそろえることにした。
チプカシの電池交換に必要なものというと、
○こじ開け
○バネ棒外し
これらは精密ドライバーで代用できないこともないが、そう高い物でもないし、専用の工具は使いやすいらしいから、この際そろえておこう。
バネ棒外しはバンドを取り外すのに使う。時計によってはバンドを外さなくとも電池の交換ができるが、バンドを外した方が作業はしやすいようだ。
あと、
○プラスチックのピンセット
金属製のピンセットはあるのだが、ボタン電池の裏表を同時に触ってショートさせると、電池が使い物にならなくなってしまうので、念のため購入。
さらに、
○シリコン塗布器
裏蓋のパッキンとして使われているOリングに防水性を高めるシリコンを塗る道具である。
チプカシを購入してからそれほど時間がたっていないので、日常生活防水程度であれば気にする必要がないのかもしれないが、
チプカシに限らず、腕時計の防水はこのOリングにかかっているので、電池交換をした際にはパッキンが劣化していないか確認して、
シリコンを塗布するか、Oリング自体を交換した方がいいらしい。
Oリングはかなり細く、シリコンを適量塗布するのが難しいので、このような専用の道具がある。
上蓋と本体それぞれスポンジが付いており、スポンジにシリコンが染みこませてある。
Oリングを本体のスポンジの上に載せ上蓋で挟むと、簡単きれいにシリコンが塗布できる。
Oリングは腕時計によってサイズが異なる上、少量の販売はしておらず、買ったはいいが使わないうちに劣化しそうなので、
電池交換2、3回はOリングを交換せず、シリコン塗布で間に合わせたい。
電池は100均のものでもよかったが、工具と併せてマクセルのSR626SWを購入。

以上のものをまとめて手に入れられるところが意外と少なく、結局いつものヨドバシから購入。実は、シリコン塗布器が一番高かった。
入手した道具はこんな感じ。

バネ棒外しは明工社のもの。こじ開けも同じメーカーにしたかったがヨドバシで取り扱いがなかったのでBAMBI製にしたが、
写真で見る限り明工社のこじ開けと全く同じものに見える。型番は違うので、明工社のOEMかな。
ピンセットはTrusco製。先の細いものにした。

さて道具はそろったので、いよいよ電池交換作業。
電池交換の作業手順についてはYouTubeで学習済み。
この手の作業は動画で見ると一目瞭然、大変わかりやすい。
MW-240-1Eをケースから取り出して、裏を見ると、あら、はめ込み式じゃなくネジ留めだったのね。

よく見ると、文字盤に「WATER RESIST 50M」と書いてある。
日常生活防水のMQ-24-7BLLJFの裏蓋は、はめ込み式なので、それ以上の防水仕様の場合、裏蓋はネジ留めになるようだ。
今回はこじ開けの出番は必要なかったが、はめ込み式のMQ-24-7BLLJFの電池交換には必要になる。

MW-240-1Eの場合、バンドを外さなくとも電池交換の作業はできそうだが、せっかくなのでバネ棒外しでバンドを外す。
手に入れたバネ棒外しは片側がY字型になっており、もう一方が細い棒状になっている。
Y字型の方で、バネ棒の少し太くなっている所に引っかけて押し込むと簡単に外れる。
先がY字になっているから簡単だが、これを先の平らなドライバーでやろうとすると少々難儀するかもしれない。

次に、手持ちの精密ドライバーで四隅のネジを外す。
あまり強く押すと、下になっているプラスチックの風防が割れそうなので、力を加減して慎重に外す。
裏蓋を外すと、動画で見たムーブメントがそこにあった。
使われていた電池はSONY製だった。
一部文字が隠れているがムーブメント上に「・・・OYA」という文字が見えたので、やはりムーブメントはMIYOTA製のようだ。

老眼の入った目にはこの作業は厳しい。メガネを外して作業する。
電池を抑えているプレートを下にずらすと、電池が外れるはず。
プレートには小さな穴が開いているので、そこに棒状のものを差し込んで下にずらすようだ。
この穴がかなり小さい。バネ棒外しの棒状になっている方がちょうどいい感じだったので、
バネ棒外しを使って、押さえプレートを下にずらすと、勢いよく電池が飛び出してきて電池が外れた。
電池の下にあるプラス側の接点が板バネになっていて、このバネが少々強すぎるようだ。

新品の電池をムーブメントに入れる。
マクセルのSR626SWはマイナス側がなぜか金色。
プラスチックのピンセットだが一応電池の周囲の部分をつまんで持ち上げる。
動画の電池交換作業の解説で、電池を入れるときは「靴を履かせるように」入れると解説されていた。
電池の押さえプレートの反対側に電池を潜らせるように入れて、プレートを下に押し下げながら、電池を上から押さえてプレートを戻すと電池が収まった。
秒針を確認すると、しっかり動き始めた。

あとは、パッキンの確認。
Oリングをピンセットで慎重に外す。実物はかなり細い。
外したOリングをシリコン塗布器のスポンジの上に載せ、蓋で挟んで軽く蓋を押す。
Oリングをスポンジからつまみ上げると、Oリングが光って見える。
しっかりシリコンが付いたようだ。
Oリングをパッキンの位置に戻す。変な位置に置いて裏蓋で挟んでしまわないよう念入りに確認。

裏蓋を戻してネジ留めする。車のホイールと同様、ネジは対角線に少しずつ締めていく。
最後に、バンドを付け直す。ちゃんとしたバネ棒外しがあれば、バンドを付けるのも簡単だ。
時刻を合わせて、作業は終了。
買ったときは月差マイナス2秒くらいだったが、新しい電池に交換してどうなるだろう。

初めての電池交換作業は、作業内容を動画で見ていたこともあり、10分もかからず終了。
必要な工具さえあれば、誰でもできる。これを時計屋さんに1000円払ってやってもらうのはさすがにもったいない。
ウェーブセプターWV-58J-1AJFの電池交換方法も動画があった。
デジタル時計なのでムーブメントがアナログ時計とは異なるため、電池交換の手順も若干異なるが、これも十分自分で交換できそう。
ただ、バンドを交換したMTP-V004L-7Aは、裏蓋がこじ開け式になっている。蓋が固く、開けるのにコツが必要で、
場合によっては専用の道具がないと裏蓋が閉まらないこともあるようなので、これは時計屋さんにお願いしようかな。

次の電池交換は100均の電池を使って、電池の持ちがどの程度違うか試してみよう。

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