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保守記事.8-8 ようつべ時代のテレビ

2007-11-30 10:17:44 | 記事保守

ゲーム機は「テレビ放送」そのものと闘いを始めた


 11月28日。任天堂とNTT東日本、NTT日本が共同発表会を開催。3社の協業による、Wiiと光ブロードバンド「フレッツ光」の接続推進を目指すサービスを正式に発表しました。

 11月29日からユーザーのコンサルティングおよび設定サポートをするための「Wii×フレッツ接続サポートセンター」を開設。さらには回線工事から無 線ルータなどの機器の販売・設定までをフルサポートし、何もない状態からWiiをオンライン接続可能にする「簡単!便利 Wii接続おまかせパック」とい うサービスも同時にスタートしました。希望するユーザーには、自宅訪問したスタッフが機器を設定するサービスも行われます(自分で設定する場合は、かわり に1000Wiiポイントがもらえます)。

 現時点での、日本におけるWiiの世帯別ブロードバンド接続率は、およそ40%。これを上昇させるため、任天堂はNTT東日本・西日本とチームを組みました。据え置きゲーム機のオンライン化が、より促進されることになるでしょう。

なぜオンライン化を目指すのか?

 こういった、ゲーム機のオンライン接続を促進するプロジェクトは、デジタルエンタテインメントの未来を、ゆっくりと変えていくでしょう。

 当たるも八卦、当たらぬも八卦、の精神で大胆予想をしておきますと、ゲーム機のオンライン化が促進されることがもたらす、もっとも重要なポイントは、テレビゲーム機が「テレビ放送そのもの」との対決がスタートさせる! ということです。

「テレビを見るのをやめて、ゲームでもするか」

 多くの家庭で、テレビとゲームは、そんな力関係になっています。つまり、やはり圧倒的にテレビ放送が上位にいるのです。なにしろ多くの方は、自宅 に帰ったとき、無意識のうちにテレビの電源を入れている。「よし、あの番組を見よう!」と決意していなくとも、ふと電源を入れ、「何か面白いものやってる かな?」と番組を選択している。テレビ放送というのは、そこまで普遍化した娯楽になっているのですね。

 それならば、世界中のゲーム機(の大半)をオンライン接続させることで、この力関係を逆転させてしまおう! 究極的には、デジタルエンタテインメント業界は、そんな目標に向かって進んでいるのだと考えてください。

最強の敵「テレビ放送」との戦いが始まる

 デジタルエンタテインメント業界が目指しているのは、ユーザーが帰宅すると、ふとゲーム機の電源を入れてしまう――といった未来です。

 「ゲームをやろう!」と決意していなくとも、つい電源を入れる。面白そうなコンテンツを探しはじめる。気軽なオンラインコンテンツを眺める人もい れば、どっぷりとゲームを遊ぶ人もいるでしょう。そして、もしかすると「さて。ゲームするのやめて、テレビでも見るか」といったセリフを、ごく自然に使う ようになるかもしれません。

 こんな未来を実現するためには、「ふと電源を入れたら、何か面白いことが起きている」必要があります。そのためにこそ、日本中(あるいは世界中)のテレビゲーム機で、オンライン接続の促進が求められていると考えることも可能でしょう。

 これはWiiだけの話ではありません。Xbox 360もプレイステーション3(PS3)も、基本的には同じような未来を想定していると考えていい。この3つのマシンはライバルであると同時に、ゲーム機 が「テレビ放送」という娯楽を凌駕し、リビングルームの主役になる未来に向けて頑張っている、いわば「同志」の関係にあるのですね。

 そんな視点から各マシンの戦略を見てみると、Xbox 360がオンライン環境を強化しつづけ、いまではハリウッド大作映画をダウンロードできる(日本では行われていません)ことや、PS3の「グランツーリス モ5プロローグ」で、クルマに関するニュース・映像などが全世界から集まるサービスを用意したり、ゲームのみならず、あるゆるコンテンツにアクセスできる ネットワーク空間「Playsation@HOME」を計画していることの意味が、じわじわと見えてくると思います。

ゲーム機なのに「ながら見」するコンテンツが出てきた

 そして任天堂は、ちょっとした楽しさがある、無数の「チャンネル」を用意する戦略をとっています。オンライン化が進んでも、どっぷりとゲームを楽 しむ人のためのゲームではなく、気軽にゲームに接してしている人が、ふと電源を入れたくなるようなサービスを、優先的に作っていることがわかるでしょう。

 11月26日からスタートした「みんなのニンテンドーチャンネル」にも、その傾向が強くうかがえます。これはソフトのプロモーション映像を眺めたり、ニ ンテンドーDSの体験版ソフトをダウンロードしたり、ゲームソフトの評価などを行える総合チャンネルなのですが、ぜひ、しばらく操作せずに放っておいてみ てください。自動的に「任天堂がもっとも見せたい映像」が流れ始めます。

 家庭用ゲーム機のコンテンツとして、やや異例です。なにしろ、別のこと(台所で料理しているなど)をしながらでも「ながら見」できるようになっている。ゲームとは「画面を真剣にみつめて遊ぶもの」だという常識とは、大きくかけ離れています。

 でも、電源を入れたら、あとは放置しておいてもかまわない、という楽しみ方ができるようになっているという意味においては、これ、テレビ放送と同 じなんですね。これからは、こういった「ながら見」ができるサービスが、少しずつ増えていくことになるでしょう。ゲーム機のオンライン化が進むというの は、そういうことなのです。

【過去記事】保守記事.8 ようつべ時代のテレビ
保守記事.8-2 ようつべ時代のテレビ
保守記事.101-15 ぼくたちの将来は。。。
保守記事.8-3 次世代VTR
保守記事.8-4 2.0の立役者

保守記事.8-4-2 ネット時代のテレビ
保守記事.8-5 地デジは次世代テレビになれない

保守記事.8-6 地デジは次世代テレビになれない

保守記事.8-7 テレビの県域規定の問題は?
保守記事.8-7-2 気の早いこと。。。。
保守記事.8-7-3 また、みかか。。。。



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