山羊のいる風景

モカ、ミカ、麦の雌山羊3頭飼っています、親子なので山羊一家のほほんと暮らしています♪

ゆきは天に召されました

2013年04月17日 21時36分35秒 | 山羊の話

今朝、山羊小屋に行ったらゆきは冷たくなっていました

昨日リハビリのマッサージをしている最中も、呼吸が荒く辛そうでした

今晩が山かもしれない?と嫌な気持が頭をかすめましたが、私達には何も出来ませんでした
いつものチモシーやイタドリなどの餌も少なめにし、りんごを小分けにして口に運んでやりました
結局、昨晩私がやったりんごが最後の食べ物になってしまいましたが…

実は、ここ2~3日間、お腹がパンパン状態で、消化がうまい具合に出来ていなかったようです
餌の分量を半分にしたり、生の野菜くずの量を減らしたりしていましたが、お腹はなかなか小さくなってくれませんでした

今思えばガスがたまり消化不良が起きていたのかもしれません

朝晩糞尿の交換をしていましたがペットシーツには以前と変わらない量の糞尿があり、そんなに切羽詰った状態だと思っていなかったのです、でもお腹は張れていました

立てなくなってから、他の山羊から隔離部屋でしたから、美味しいものは真っ先にゆきにやり、その次に他の山羊たちという具合で餌を与えていました

えこひいきをしまくりでしたが、ゆきは他の山羊よりフルーツが大好きで、りんご、バナナ、オレンジ何でもよーく食べていました、そんな訳で食欲はモリモリ、食べてすぐ排泄していて、お腹も良く動いていたのです

餌に関しては、我が世の春でした

 

ここ3日ほど、お腹が大きいままだねと旦那と話をしており、リハビリの回数も半分に減らしたりして様子をみておりました

そして昨日の息遣い
今朝のゆきの死につながってしまいました

 

10時前に家を出発
10時半過ぎ、松江家畜保健衛生所に到着
ゆきを荷台からおろし、衛生所の解剖室の中へ

解剖手術は午後1時からとの事で、行ってすぐに解剖ではありませんでした

これまでのゆきの生い立ち、病歴等を獣医師に説明し、今行政ではBSE 検査の対策として解剖した動物全て頭蓋骨の中の一部(脳だったかな?)を国の検査機関に出す義務があるそうです、その検査結果が来年の年明けになるだろうという話もありました

ゆきの最後の姿を目に焼きつけ、家畜保健衛生所を後にしました

 

この建物の隣には家畜診療所があり、いつもゆきを診て頂いた獣医師の先生にお会いしてお礼が言いたかったのですが、生憎出先でお話が出来ませんでした

でも1時からの手術の件は話が伝わっているようで、ゆきの状態を見ていただいたらうれしいと自己満足で帰って着ました

帰ってから、ゆきのいた隔離部屋を掃除して片付けましたが、がらんとした小屋の中
ああ本当にいなくなってしまったんだ…命ははかないものですね
昨日までリハビリの後のごほうびを喜んでいたゆきはもういません

リハビリの時間は今日からなくなりました
他の山羊達の夕方の餌もいつもより1時間以上も早く4時ごろに終え、久々の空き時間が出来ました

そして、今日の解剖の結果、獣医師から電話がありました
鼓脹症でした

ゆきはづっと座ったままの姿勢の為、胃袋で消化する機能が衰えている状態の上、食べた物を反芻する胃で異常発酵して反芻する時のガスとして排出されないで膨張、肺を圧迫して呼吸困難を引き起こし衰弱死したのだろうと言う獣医師の所見でした

そういわれてみれば、ゆきの反芻を久しく見ていませんでしたから、座っているままの状態で胃袋の中は大変苦しい事が起きていたのかもしれません

それ以外に腸の中にも赤く出血している箇所があり細菌感染していたのかもしれないとの事


そして1月下旬鳥取大学動物医療センターで死んだ子を取り出してもらう手術をしていただいた箇所はきれいになっていて子宮内もきれいだったとの事

そして最後に、立てなくなった右前脚は変形性関節症(老化による関節症)で痛くて辛かっただろうと、もう片方の左脚も右ほどひどくはないがこちらも同じ関節症だったとの所見でした

両方の関節に障害が起きていたのです、ゆきはリハビリの度に前脚を屈伸運動する事をとても嫌がりました、後足は痛がりもしなかったのですが、前脚は激痛があったのでしょう

解剖は明日もあるそうで、その後火葬してもらう事にしました

正式な所見は後日郵送で報告があるようです

ゆきはメイの子
平成16年2月17日生まれ

メイが産んだはじめての女の子でした
生まれつき大人しくひかえめで、骨格はメイよりかは大きかったですが、いつも№2に甘んじていました

愛嬌もあんまりなく、媚を売ることもしなかったゆきでしたが、そんなゆきを私は気にしていました、何せ私と誕生日が一緒でしたからね

どんどん前に出てきて甘えるタイプではなかったですね
人間で言うと絡みづらいタイプだったかもしれません
でも今年に入って足が立てなくなってから、この3ヶ月本当に濃密な時間が持てました
ゆきが甘えてくるようになったのです
頼りになるのは、餌をくれる人
足が動かないから生きていくのに一生懸命だったのです

今頃、ゆきより先になくなった子やぎたち、(さくらもですが)と一緒に私達を見守ってくれている事でしょう

平成25年4月17日永眠  9歳2ヶ月

ゆきの2歳の頃の写真です

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました  合掌


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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おつかれさまでした! (まつべ)
2013-04-18 07:37:51
ゆきさま、海の豚さん、おつかれさまでした。
おふたりともとてもがんばり、
とても濃い時間をすごしたことと思います。
ゆきさまからは母の強さを、
海の豚さんからはとても深い愛情を感じました。

今は悲しいけれど
早く元気になってくださいね。
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メイさんと親子だったのですね (rosemary)
2013-04-18 07:59:19
この世にはいなくなってしまったゆきさんですが、ちゃんとみんなを見守っていてくれると思います。
メイさんがお母さんだったとは頭の中にありませんでした。
またブログを読み直します。
最近の私は物忘れがひどくて、思い込みもひどくなりました。そんな中でゆきさんをはじめとするやぎさんに巡り合えたことは幸せです。
海の豚さん、これからもよろしくお願いします。
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Unknown (ぺそ)
2013-04-18 17:48:34
本当にお疲れさまでした。
うみの豚さんが一日でも早く元気になりますように

ゆきちゃんのご冥福をお祈りします。
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ゆきちゃん、ありがと (takaco)
2013-04-18 21:23:35
長い長い9年と2か月、愛され続けたゆきちゃんは
本当に幸せだったと思います。
ありがとうって言って旅立ったと思います。

ご冥福をお祈りします。
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お疲れ様でした (しろこやぎ)
2013-04-18 22:04:54
海の豚さん、旦那さんお疲れ様でした。

スクロールして、ゆきちゃんの写真を見ているうちに涙が出てきてしまいました。

一度も会ったことが無いのに、変かもしれませんが、とっても悲しいです。

海の豚さんの辛さは量りきれません。
体調を崩さぬよう、出来るだけご自愛くださいませ。

ゆきちゃんのご冥福をお祈りいたします。
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Unknown (ぽかぽか倶楽部)
2013-04-19 15:59:36
ゆきちゃんとの闘病の過程と解剖の所見を読みながら,涙が止まりませんでした。様々な試練を受けながら,痛いとも,苦しいとも言わないゆきちゃん。動物はなんて辛抱強いのだろうか。
また,海の豚さんご夫妻の手厚い看護の様子も頭が下がります。ゆきちゃんは天国に召されましたが,きれいなお星さまになってみんなを見守ってくれているでしょう。
残されたやぎちゃんたちとどうか元気にお過ごし下さい。
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Unknown (海の豚)
2013-04-19 21:08:19
まつべさん

ありがとうございます
ゆきは幸せだったと思います

私達も一生懸命愛しました
今頃は、亡くなった山羊たちと一緒に空を駆け回っていることでしょう

今日は他の山羊を見て笑える私がいます
ありがとう
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Unknown (海の豚)
2013-04-19 21:14:41
rosemaryさま

ゆきはこの世界から卒業していきました
私も気持が落ち着きました
亡くなっても私の心の中に生き続けています

また、お誘いメールしますね
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Unknown (海の豚)
2013-04-19 21:19:51
ぺそさま

やり残した事がなかったと言えばうそになります

ゆきはヤギ飼い素人時代の私にいろいろな事を教えてくれました
いろいろな病気がゆきを襲ったからです
その事をこれからの宿題として他の子たちと付き合っていけるとゆきも喜んでくれるかな?
今は、スッキリした気持です
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Unknown (海の豚)
2013-04-19 21:22:49
takaboさま

ゆきは9歳2ヶ月で旅立ちました
お産の事故さえなければまだ生きていたかもしれません

でもこれも、ゆきの寿命だったのだと思うことにします

出来るならメイより長生きして欲しかったなぁと言うのが本音ですね
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