上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

一般質問報告その3・・・「いのちの水」地下水を守るために、熊本市とTSMCが責任ある対応を

2024-03-08 18:02:18 | 熊本市議会
「いのちの水」地下水を守るために、熊本市とTSMCが責任ある対応を
TSMC第1工場が開所し、第2工場の隣接地への進出も決まり、第Ⅰ・第2工場合わせて政府が1兆2000億円を支援する国家的プロジェクトが始動しようとしています。第1工場だけで、白川中流域が25ha開発され、毎日8,000トンの水が汲み上げられる上に、それ以上の規模と思われる第2工場進出で、地下水への不安が増大しています。
昨年5月、TSMCの日本企業JASMと熊本県・菊陽町・水循環型営農推進協議会・市長が代表のくまもと地下水財団とで結んだ「熊本地域における地下水涵養推進に関する協定書」が締結されました。その具体化として、昨年9月にJASMとくまもと地下水財団とで「熊本地域における冬季湛水事業推進に関する協定書」を締結し、JASMの地下水採取量に相応する地下水涵養量の一部に相当する費用を支援すると定めています。
一般質問では、
⑴JASMの汲み上げ量に相当する涵養を行うこと、そのための水田の湛水面積確保
⓷TSMC第1工場・第2工場ならびに他の半導体関連企業等の集中による開発面積を明らかにし、企業進出に伴う涵養域の減少による地下水への影響、それに見合う地下水涵養の取り組み実施
⓸県と熊本市、周辺の3市・6町・1村で、2008年に策定した「熊本地域地下水総合保全管理計画」の目標年次は2024年度、現在、計画見直し時期を迎えており、TSMC第1工場・第2工場はじめ関連企業が白川中流域の重要な地下水涵養域へと進出してくる状況を踏まえた計画へと見直すこと
⓹工場の排水は、下水道法・下水道法施行令に定められた放流水の基準を守り、有機フッ素化合物検査も企業の責任で行うこと、下水汚泥の処理運搬も明らかにすること
⓺地下水対策が具体的かつ確実にすすめられるような、自治体としての熊本市とJASMとの直接の協定締結
を、熊本市がきちんと行うよう質しました。
TSMCが企業としての社会的責任を果たすためにも、責任ある説明・情報開示、具体策実施へ、熊本市とJASMとの直接の協定が必要です。市長の責任ある対応が必要です。


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