上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

熊本市庁舎建替え問題・・・「杭の調査結果の出ていない段階での市民説明会はストップを!」熊本市民連絡会が申し入れ

2020-01-24 13:09:02 | 住民とともに
1月24日、「平和とくらし・民主主義を守る熊本市民連絡会」が、熊本市長に対し、「2月に実施予定の市庁舎建替えに関する市民説明会は一旦中止し、『杭と地下連壁』の調査結果を待って実施するよう」申し入れました。
市民連絡会の構成団体が参加されました。
対応した副市長は、庁舎整備は「スピーディにすすめなければならない」ばかりを繰り返し強調しました。
市民感覚で考えるならば、建設費だけでも400億円の市役所整備、慎重な対応こそ必要だと思います。
市民感覚をなくした今の市政運営は、大いに問題ありだと言わなければなりません。
市庁舎の問題、多くのみなさんに声を上げていただきたいと思います。



【申し入れ全文】
「熊本市役所本庁舎整備にかかる申し入れ」
                平和とくらし・民主主義を守る熊本市民連絡会 
                     代表  森 重伸
 熊本市役所本庁舎の建替えについては、市議会でも特別委員会が設置され、種々論議が行われていると聞き及んでいます。昨年夏に行われた説明会では、市役所は耐震性能が不足しており、補強のための増杭はできないので建替えしか道がないという説明が行われていました。その後の新聞報道で、市議会に招致された建築構造の専門家の先生方の見解は、一方が「現庁舎が耐震性能を有している」、もう一方で「市の調査結果のとおり、建替えが必要である」と、意見が分かれているようです。建設費だけでも400億円と言われている市役所本庁舎の建替えは、疑問点の一つ一つを丁寧に検証し、慎重に検討をすすめてほしいというのが、市民の側からの思いです。
 1月の特別委員会では、参考人の指摘を受けて議会から要望されていた「基礎杭と地下連壁」の調査が行われることになったこと、調査には約半年かかるので今年9月頃に結果が報告されるであろうことをマスコミの報道で知りました。もともと、大地震が来れば地下の杭が大幅に損傷し、それを補強するための増杭が必要となるが、増杭ができないので建替えなければならないというのが、建替えの理由とされていました。よって、地下杭や地下連壁の調査は、建替えの是非を検討するうえでも極めて重要であると思われます。
 ところが、市は2月に市役所建替え問題での市民説明会を開くことにしているようです。建替えの是非にかかわる杭や地下連壁の調査が決まったばかりで、結果は9月にしか出ないというのに、「白川公園に移転建替えする方が財政的にも、他の面でも有利である」という内容も含めた説明会を開いて行けば、建替えの是非も決まっていないのに、市民は建替えが決まったかのように理解するでしょう。それは、なし崩し的に建替えをすすめていくものにほかなりません。
 建替え案が先走りしていくような市民説明会は中止し、まずは「杭と地下連壁」の調査結果を待ち、それが議会に提出されて後、議会の論議も踏まえて市民説明会を開くべきであると考えます。
 よって、2月に実施予定の市庁舎建替えに関する市民説明会は一旦中止し、「杭と地下連壁」の調査結果を待って実施していただきますよう要望いたします。
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