上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

熊本市政治倫理審査会、北口和皇議員に「議員辞職勧告」

2016-10-28 22:03:05 | 熊本市政
昨年11月24日に提出された北口和皇議員の政治倫理違反を問う審査請求は、11カ月の審査の末、10月28日に勧告が出されました。
内容は、①熊本市食肉センター廃止に伴う機能移転に関連する調印式での暴言、②平成26年度に東区画図地区の農業水路など、予算化されていた工事7件の実施を妨げた行為、③熊本市中央区に建設されたサービス付き高齢者住宅の建設にあたり、建築確認に関係ない里道の立会いの不成立を理由に建築指導課に圧力をかけた疑い、熊本市コンプライアンス担当官が行った市職員向けアンケートで業務の執行を妨害した市議会議員が北口議員であるという疑い、これら4点が請求の対象となり、調査が行われました。

「審査会の勧告」は、以下のとおりです。

「勧告」
 当審査会に付託された事案の審査の結果、調印式の事案、農業水路工事の事案、サービス付き高齢者住宅の事案のいずれの場合も、個人的な感情に流されたり、恣意的で不適正なものが多々見られる。調印式の際、机を叩いたり、大声を出したりなどの振る舞いや建築確認申請と境界立会いの関連での誤りを一向に是正しない姿勢は、市民目線からして、市民の代表としてふさわしいものとは言い難い。
 のみならず、調印式での公務執行の妨害及び契約締結の阻止、地元住民の要望による農業水路工事に関する予算執行の妨害、民間企業の住宅建設への介入による混乱等、生じた結果も極めて重大である。
 これに対し、北口議員は自らの行動を執行部への監視であるとして正当化しようとしているが、行政執行の監視は、適正な手続きのもと、市民に対する説明責任を果たし得る形で行わなければならない。そうでなければ議員個人の影響力を不当に拡大・行使することになりかねない。
 北口議員は、当審査会での弁明において、反省の弁は述べるものの、自己弁護や責任転嫁に終始し、また、質問に対しても正面から答えようとする姿勢は希薄で、今回の問題に真摯に向き合っているのか大いに疑問であった。
 以上、当審査会がこれまで縷々審査し認定した北口議員の行動は、市議会議員に対する市民の信頼を失墜させ、公共の利益の観点からも、条例第3条第5号に違反するものとして見過ごしにできないものである。
 北口議員は、市民の負託を受けた議員としての地位を得た者の言動が大きな影響力を持っていることに思いを致し、今一度、一市民の立場に立ち返って市議会議員とは何をなすべきなのかを再考することを強く求めるものである。
 よって、当審査会は、北口和皇氏に対し、熊本市議会議員辞職を勧告する。


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