上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

産業文化会館の廃止解体・花畑広場整備のムダをただす裁判・・・・・苦しい「言い訳」の市の準備書面

2016-09-01 16:17:36 | 熊本市政
8月29日、「産業文化会館の廃止解体・花畑広場整備のムダをただす裁判」の公判が開かれました。
いよいよ結審が近づいています。被告の市側から最後の準備書面が出されました。
その内容は、
1、花畑広場設置のためにサンビル及びフラワーズビルの敷地が必要であると判断した理由
2、良好な景観確保はNHK熊本放送局の移転により妨げられない
の2点に沿って、いかに花畑の民間ビル2棟の買収が必要だったか、一方で、花畑広場の前に高い塔がそびえるNHKが広場から熊本城の眺望を遮っているため、その言い訳もされています。
 しかし、現在の花畑広場やその周辺の実情を見るならば、花畑広場の面積を広げるために買収した民間ビル2棟と産業文化会館跡地の間には、花畑地下駐車場の出口が大きく穴をあけ両方の土地を分断し、効果的に2つの土地が一体利用されているとは到底思われません。しかも、一番安い時に買収したと市は説明していますが、民間2棟のビルは、桜町再開発の実施を前に県民百貨店やセンタープラザもなくなり、今後数年間は人通りの増加の見込めない場所にあるため、入居者が減ることはあっても増えるとは思われません。しかも、そこに15億円もの税金を使い、買収するのですから、市の無駄遣いに対する感覚のなさにはあきれるばかりです。
 花畑広場に立つと、建設中のNHKは広場からの眺望を遮っていることは明らかです。花畑公園の森の後ろに塔がそびえたっています。ところが、民間ビルが建っていたならば、広場の眺望が阻害されるというのですから、これもしかりです。

 いずれにしても、この裁判では、3月末に結審の予定でしたが、裁判所から異例の「産業文化会館の隣にある民間ビル2棟の買収の必要が本当にあったのか、それならばもっと説明を尽くすべき」という指摘がなされ、裁判終了が延期されてきたいきさつがあります。市としては、税金の無駄な支出はしないという立場で、真摯な説明を尽くすべきです。
原告団としても、準備書面にきちんとした反論をし、裁判所の公正な判断を仰ぎたいと思います。

次回の裁判は、11月9日(水)午前11:30から、熊本地方裁判所です。門前集会は、11時からです。
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