映画公開ということもあってちょっと興味あって読了。
東野圭吾『プラチナデータ』。
プラチナデータ (幻冬舎文庫) | |
東野 圭吾 | |
幻冬舎 |
情報化社会の近未来、DNAという超個人情報がシステム化され、そのデータベースを基に捜査が展開される社会をを描いた作品です。
非常にストーリー展開が早く、非常に読みやすくて、一日をもたずして読み切りました。
ただあまりにもこの本は映像化されてナンボ、みたいなところが見受けられ、もっと丁寧に表現すべきところがあるように思うところもあったかな。
警察庁特殊解析研究所の主任解析員で二重人格を抱えている神楽をニノが演じ、疑われた神楽を追い詰める刑事 浅間をトヨエツ。
彼らの配役はしっくりきますね。
あと水原希子の配役もいいんじゃないでしょうか。
でもそうやって配役も当てはめられるほど映像化ありきで作られた感あり。
キモともなるようなDNAの説明は触れた程度。
二重人格を引き起こす脳構造の説明はほぼなし。
国家権力との戦いというのも少しありきたりかな。
映画の時間を考慮したような本の展開。
実際ストーリー的には中盤以降でほぼ見えてくる。
ということで、映画化に問題ないはないでしょうが、結果を見て「まーそうだろうね」って内容かもしれないです。
映画はかなり『逃亡者』のようになっていますし、原作とは少し異なっているところもあるようですね。
鈴木保奈美の役も違うし。
良い意味で映画が原作を超えてほしいと思います。
SWITCH Vol.31 No.3 特集:銀幕に生きる男たち(二宮和也×豊川悦司) | |
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