ジャズです。
今日はスタン・ゲッツとケニー・バロンのデュオ版『People Time』。
People Time | |
Polygram Records | |
Polygram Records |
ケニー・バロンは以前に紹介したことがありました。
本日の主役はスタン・ゲッツ。
ジャズ界の超色男。
黒人中心のモダンジャズ界に殴り込みをかけた白人サックス奏者。
本作以前に『Stan Getz Plays』や『Getz/Gilberto』などの超メジャーアルバムを残しているジャズの巨人の一人です。
昔のジャズ奏者同様、彼も薬物依存で一時期演奏できない時期もあり、比較的早い64歳で亡くなっています。
本作は彼の遺作になります。
とてもこの数カ月後に亡くなるとは思えないほどのびやかで優しい音。
ビブラートが伸びていく。
バロンはゲッツの演奏を見事に受け止め、時にソロではアグレッシブな一面も見せる。
それに煽られて、ゲッツが勢いよくソロを奏でる。
そんなやり取りも聴きごたえがあります。
個人的な感想ではゲッツの最後で最高の演奏だと思います。
夜心穏やかに聴きこんでいただきたい作品です。
People Time - Stan Getz And Kenny Barron