ジャズっていうものを知ったのはこの曲からかもしれない。
「クレオパトラの夢」
村上龍がやっていた番組Ryu's Barで流れていた曲。
Bud Powell - Cleopatra's Dream
まだガキだったので、番組の面白さなんて良く分かんないし、大体村上龍も当時の私の中ではひときわ怪しい人物にしか見えなかった。
んでも、この曲は憂いのある曲で子供心にも少し響くものがあった。
そしてBarでスコッチを飲む。これがカッコイイ男なんやろか?とも思っていた。
時代は経ち、いつの間にか村上龍の著書には引き込まれ、ジャズの世界に飛び込んで行った私。
改めて御大バド・パウエルを聴こうとしよう。
アルバムは『ザ・シーン・チェンジズ』。
流行りのブルー画にバドと子供が一人。
バドの子供とも甥っ子とも言われているが、詳細は知らない。
でもその子供へのシーン・チェンジなのか、バドは素晴らしい演奏をする。
メンバーはポール・チェンバース(b)にアート・テイラー(ds)。
良くピアノマンの話になると大きく分けてパウエル派?エヴァンス派?みたいな話がでてくる。
囁くように奏でるのがエヴァンスで、割と強めで思いを打ちつけるようなのがパウエル派なのかな。
んなこと言ったセロニアス・モンクも居るわいと思っちゃうんですけど。
薬物や病の影響もあり、すんなりレコーディングすることができなかったことも多々あったというパウエル。
しかしこのアルバムではキリッとしまったピアノに終始しています。
選曲等も含め、私はどちらかというとエヴァンスの方を良く聴く傾向があります。
ただなまったるーいピアノだった場合はパウエルのアルバムに変えます。
いわばお口直しです。
ザ・シーン・チェンジズ+1 | |
バド・パウエル,ポール・チェンバース,アート・テイラー | |
EMIミュージック・ジャパン |