オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

なるようにしかならない

2006年07月19日 | Weblog

Aが結果的にBになったとする。

 その時AがBになったのはすでに事実である。何故AがBになったのかはこれを決定した者のみが知る。そしてその理由と考え方を説明するのは可能である。しかし、果たしてAをBにしたことが正しかったかどうかは解らない。もっと他の正しいものがあったかも知れない。そうであればAをBにした理由と考え方が正しいとは言えない。すべての要素を包含していないし、すべての要素を包含して決定することは現実的に不可能である。無限大数の選択肢の中からひとつを選択したに過ぎない。そのようにして世界は動いて行く。

無限大数の選択肢の中からひとつを選ぶ時、

 果たして、決定した者が選択しているのだろうか、それとも選ばされているのだろうか。無限大数の中からあるグループを候補として選択したのも偶然だし、そのグループの中からひとつを選んだのも偶然とは言えないだろうか。無限大数の側から考えればどれを選択しようと関係ないことになる。そして選択したものが間違っていればいずれ時間とともにその選択肢は淘汰され消滅し、何もない闇の中に忘れられ葬られる。現在文化として残っているのは少なくとも現時点では正しいと認められているものが残存しているに違いない。我々が現在新しく築き上げようとしているものが正しいのかどうかは何百年、何千年後でなければ判らないのかもしれない。

大局的に見れば、我々は選ばされているのである。

 その時点では選んでいるつもりでも、その評価は大きな歴史の流れの中で決定される。主体的に変えているつもりであっても最終的には大きな自然の流れに逆らうことはできない。大きな自然の流れとは「なるようにしかならない」ことではないかと思う。「なるようにしかならない」という事実は過去の歴史に教訓としてたくさん残っている。その教訓を生かすべきである。すこしでも正しい判断で選択をして行く必要がある。良い判断は良い結果を生み、悪い判断は悪い結果を生む。「なるようにしかならない」のである。そして、なるようにしてなったその後をどうするかを新たに考えて行く必要がある。

地球上に酸素を存在させるためには、

 酸素と結合し安定物質を作り出す物質を除去してやればいい。その物質とは炭素である。酸素(O2)は炭素と結合して2酸化炭素(CO2)になる。どういう訳か地球上の炭素は石炭や石油として地下深くに大量に封じ込められていた。よって地球全体の安定化状態から不均衡状態を作り出し不均衡による循環作用により生命体が誕生したと考えられる。地中深くから石炭や石油を掘り出して地球上で燃焼させれば酸素が2酸化炭素に変化し生命を維持できるだけの酸素が欠乏するのは目に見えている。どうして大量の炭素が石炭や石油として地中深く封じ込められているのかは知らないが、その前提の基に生命が存在することを考えれば現在の化石資源を消費している状況がいかに無謀かが判るであろう。

自然の「なるようにしかならない」法則に従うと、

 人間が石油や石炭を燃やし尽くして生命(好気性)が勝手に滅亡しようと構わない。その先には新たな生命(嫌気性生物その他)の歴史が広がっているだろう。人間が自然に対して大きな影響力を持とうとしている現在において、人間としてできることは賢明な選択をすることである。明晰な頭脳で文明を築き上げた人間は明晰な頭脳で未来を切り開いて行かなければならない。自然と同じ法則で「なるようにしかならない」を続けていたらいずれ人類が滅亡することは目に見えている。今や、人類の滅亡を食い止めるのではなく、人類が生きながらえる時間をいかに長くするかを考えなければならないほど危険な状態にあることを真剣に認識しなければならない。

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