オクトシティー正直村

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ロシアのウクライナ侵攻

2022年03月01日 | Weblog

ロシアがウクライナに侵攻した。

 共産圏と自由圏との双方の軍事的な考え方の違いはあるだろうが、とにかく侵攻したのには間違いない。戦争をするためには宣戦布告が必要であるが、宣戦布告した事実はないので、戦争に踏み切ったわけではなさそうである。戦争に発展する可能性を秘めた軍事的な侵攻に近いことが行われていることは事実のようである。というよりも、現地の状況はさながら戦場と化しているようである。砲撃がなされ、ミサイルが飛び交い、地上軍が地域を占領しつつある現状にあって、軍事的な侵攻ではないというのがおかしい。

ロシアはソビエト連邦時代からこのような侵攻を繰り返してきた。

 大陸国家の国柄ともいえるだろう。体質的に国土の拡大を模索し実現化してきた過去の歴史がある。大陸国家の本質みたいなもので、中国も同じようなことを繰り返している。中立的な言い方をすれば、欧米諸国も同じである。植民地政策や自由圏の拡大のために海洋を渡っていろいろな国に影響力を及ぼしてきた過去の歴史があり、未だにその延長線上にある。

ウクライナがロシアから独立したのは1991年である。

 2014年にソビエト連邦崩壊に伴い独立し、その後様々な経緯はあるが、2014年10月に事実上親欧米政権になったが、その後も親露派と親米欧派の紛争は続き2019年ゼレンスキー大統領が就任し現在に至っている。本来共産圏と自由権のせめぎ合いの地域であり、どちらになってもいい状況なのである。それなのに米欧側の言い分しか聞こえないのは冷静な判断を狂わせることになるのではないかと危惧する。

ロシアにはロシアの言い分があるのだろう。

 ロシアがこのような軍事行動に踏み切ったのにはそれなりの理由があるのだろう。その部分をしっかりと見つめなければならないと思う。軍事行動に踏み切ったことの是非はあるだろうが、その根本の原因を取り除かなければ問題は解決できないと思う。もしかしたら、ウクライナの政策にも問題があったのではないだろうか?もっとうまくやればこのような状況に陥ることはなかったかもしれない。このこともあまり触れられない。

この共産圏と自由圏の領域拡大の争いにおいて、

 どちらが善でどちらが悪という決めつけをするだけでは問題は解決しないと思う。中立的な立場からすると、どちらも自国の善のために戦っているのであり、相手を悪と決めつけてその悪と戦っているのである。問題は、その際に起こる殺戮や破壊や殺人であり、関係ない市民を巻き込むことである。本来であれば、双方が歩み寄ってそのような戦禍が生起しないようにするのが正しい解決法であるが、まるでやくざの権力闘争みたいな様相を呈している。

本来であれば、双方の主張をお互いに理解しあう必要がある。

 ところが、お互いがお互いを全面否定するばかりで一向に歩み寄る気配がない。ロシアも西欧諸国の恐怖を抱え、西欧諸国もロシアの領土拡大を懸念しているのだろう。そのお互いの不安を解消するために何をしなければならないのか、新たな紛争を無くすために何をしなければならないのかを追求しなければならないのだろう。お互いに全否定するばかりでは何も進展しないし、問題点も明らかでなく、具体的な対策も困難で、平行線のまま軍事衝突だけが解決策となってしまう。

日本は諸外国と国際的な協調によってロシアに経済制裁を加えようとしている。

 日本は過去の歴史を振り返ってもらいたい。日本も過去に第二次世界大戦を引き起こした一翼を担っていたのである。今のロシアと同じような立場に置かれて、宣戦布告もせずに真珠湾攻撃を実行して戦争に突入したのである。ロシアを指導的に制裁できる立場にはない。その歴史を振り返って日本としての助言をするべきであって、最初から「制裁」ではないだろうと思う。

たぶん、諸外国に追随して政策決定したのだろうが、

 日本としての立場をはっきりさせ、日本としての主張を発信する必要がある。そこの部分が一番重要である。戦争そのものはもともと人道的なものではない。人道的なものを乗り越えて軍事的な解決を図るものである。人道的に許せないと声を上げても空しいだけである。それを承知で軍事行動に踏み切っているのである。過去の日本もそうでなかったのかと問い直したい。

日本にも領土問題がある。

 今回のロシアに関係するのが北方領土問題である。第二次世界大戦の終結のどさくさに紛れてロシアに占領され、未だに取り返すことができていない。ロシアとはソビエト連邦時代からそういうことを繰り返しているのであり、日本もその被害者なのである。そういうことを言うと、日本も中国に侵攻して占領した歴史がある。ただ、日本はその領土をすべて返還している。それなのにロシアは北方領土を返還する意思は今のところなく、70年以上変わっていない。

この際である。

 日本の北方領土問題をもう一度国際社会に向かって発信したらどうかと思う。いい機会ではないか。この70年以上前の北方領土と同じ出来事が今ウクライナで生起しているのである。当然日本もこのような行為について過去の反省を踏まえて異を唱えていかなければならないのだろう。日本の北方領土問題はほとんど放置されたままで、国際社会ではロシアの領有が既成事実になりつつある。この際であるので、「違うんだ!!」と声を大にして国際社会に訴えなければならないのだろう。


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