オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

TOEICテスト

2008年05月27日 | Weblog

先日TOEICのテストを初めて受験した。

 はっきり言って2時間の拷問であった。リスニング100問、リーディング100問の問題数は試験時間に比して多すぎると思った。最後の長文読解問題は全文を読んでいたのでは解答できず、最初に質問文を読んで質問に関係する部分を拾い読みする要領で何とか処理した。リスニングも同じで、最初にテキストの質問文を読んでおいて答えないと制限時間があるので頭がついていかない。TOEIC(Test Of English for International Communication)はアメリカで開発・制作され世界60カ国で実施されているコミュニケーション能力を測るテストである。コミュニケーションには要領と勘が重要なのかも知れないと納得したものである。

TOEICと言うと、日本では英会話能力を検定するものと思われているが、

 良く考えてみると、「コミュニケーション能力」の検定なのである。その検定に使用されている言語が「英語」と言うだけである。日本語によるコミュニケーション能力の検定と言う試験も有り得るのである。是非現代の若者に日本語によるコミュニケーション能力の判定をやってもらいたいものだと思ったものである。世界規模ではコミュニケーション能力は英語をさて置いて成り立たない。国際的にはエスペラント語があるが、現実にはあまり普及していない。やはり背景に伝統と文化のない言語は力が弱いようである。

50代半ばにしてTOEICの試験を受けようと思ったのは単なる気まぐれである。

 実は、私は過去に海外勤務の経験があり、勤務するに当たり模擬のTOEICテストを受けさせられたことがある。英会話は義務教育と大学の語学専攻が英語だったのである程度の能力はあって、日常会話くらいは用が足りてると認識していたが、模擬試験の結果は2時間格闘した結果としては惨憺たるもので、その時指導してくれた若いインストラクターに「このくらいの成績は当てずっぽう(サイコロ)でやっても取れますよ」とポソッと言われた事にひどく傷ついて、その時から発奮して自分なりにトレーニングをボチボチとやってきていた。今回はその正式の実力判定だと思っている。

TOEICの試験は紛らわしいものの判定を強いられる。

 間違いの選択肢の内容は正当に見えるように見せている。正解の内容は違う表現で正当な内容になっている。普通程度の実力の受験者は真剣に本物みたいな間違った内容をことごとく選択してしまう。だから、真剣で真面目な人ほど積極的に間違いを選択し、あてずっぽの人よりも点数が低くなるという結果になる。偽物は限りなく本物に似せており、この偽物を見抜くのがTOEICの真骨頂なのだろう。受験参考書にもしっかりと傾向と対策として書かれている。私にとっては受験勉強に徹すれば徹するほど人間不信になってしまいそうで、結局、受験は一回だけで、あとは受験していない。

海外での言語の使用は慎重にやる必要がある。

 一夜漬けの俄仕立ての言語能力で伝統も文化も違う民族と正確なコミュニケーションが図れると思ったら大間違いである。下手にしゃべると言語が通じると誤解されてしまう。そんな中途半端な言語能力は最初から使わないほうがいい。マイナスよりもゼロのままの方がまだましである。とは言ってもコミュニケーションは図らなければならない。その有用な道具が英語である。世界中のどこに行っても誰かは片言でも英語をしゃべれる人がいる。その人を探し出してコミュニケーションを図るのである。一番まずいのが、言語が解らないからと何でも承諾してしまう事で、これが重要な契約や商談であった時は悲惨な結果を招く。それよりも「解らない」もしくは「No!」とハッキリと突っぱねた方がいい。

コミュニケーション能力とは、

 考えてみると、とっさの判断力であり、応用力であり、適応力であり、大量の情報の処理能力であり、瞬時の対応能力でもある。そういう意味でTOEICテストは本質を捉えた能力測定をしていると考える事ができる。問題数が大量なのもそのような状況下でいかに処理できるかが問われている気がする。現実社会は大量の情報に溢れている。その中で必要な情報を見つけ出すことはTOEICテストに限らず重要な事であり、それができるかどうかを試験しているのがTOEICだということを自分なりに痛感した。要は英会話(しゃべれる)能力があるかではなくて、コミュニケーション(情報疎通)能力があるかどうかが問われているのである。

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