あのコが欲しい2007(高校生編)

今年の高校生ドラフトは、10月３日に行われるが、横浜は、甲子園でも活躍したMAX156キロ右腕の佐藤由規投手(仙台育英高)の１巡目指名を公表している。また、佐藤をクジ引きで外した場合には、地元・横浜高の大型ショート、高濱卓也内野手を指名する方針とのこと。ただ、高濱も他球団との競合が予想されるだけに、今年も順風というわけにはいかなさそうだ。果たしてどうなりますやら。

基本的に高校生ドラフトの補強ポイントは全ポジションだが、特に左投手&左の強打者タイプは絶対指名して欲しいところである。

☆横浜の指名候補に挙がっているらしい人たち＆個人的に獲って欲しい人たち

★山本 斉(やまもと・ひとし)投手
右投右打 山形・酒田南高 178cm73kg
一時は腰痛のために野球を諦めかけたが、見事に克服した右の本格派。最後の夏は県大会の準決勝で惜敗するも、延長12回で14奪三振４安打１失点の力投を見せた。

★佐藤 由規(さとう・よしのり)投手
右投左打 宮城・仙台育英高 179cm75kg
MAX156キロの快速球と、変化点が打者に近い高速スライダーを武器に三振の山を築くみちのくの豪腕。高校生ながらその完成度は高く、即戦力の期待もかかる。

★佐藤 祥万(さとう・しょうま)投手
左投左打 栃木・文星芸大付属高 174cm71kg
ブレがない制球力の秘訣は、下半身の使い方の上手さにある。体は小さいがスタミナも抜群だ。腕の振りに柔らかさが加われば、直球も140キロ超えが可能である。

★大田 阿斗里(おおた・あとり)投手
右投右打 東京・帝京高 185cm91kg
今春のセンバツでは１試合20奪三振を記録した、MAX148キロの豪腕投手。夏はフォームを崩すなどして不調だったが、そのポテンシャルの高さは十分上位指名級だ。

★松山 傑(まつやま・すぐる)投手
右投右打 神奈川・横浜商大高 179cm74kg
華奢な体つきに似合わず、投球の大半を占める直球は常時140キロ前後をマーク。制球力の向上、変化球の強化など課題は多いが、大化けの可能性を秘める逸材だ。

★田中 健二朗(たなか・けんじろう)投手
左投左打 静岡・常葉菊川高 180cm79kg
驚くようなスピードは出ない代わりに、安定した制球と打者の手元でのキレ味で勝負する実戦派左腕。尊敬する工藤公康投手がいる横浜を志望という話があるが…？

★中井 大介(なかい・だいすけ)投手
右投右打 三重・宇治山田商業高 180cm74kg
「高校の先輩・江川智晃(現・ソフトバンク)の再来！」との声もあがる、投げて良し打って良しの万能型選手。将来はどちらで育てるか、贅沢な悩みになりそう。

★中村 憲(なかむら・けん)投手
左投左打 京都・京都すばる高 186cm80kg
初速と終速の差が小さい直球を、ギリギリまで腕の出所を隠すフォームで投げるため、見た目以上に攻略困難な大型左腕。シュアな打撃にも見るべきものがある。

★植松 優友(うえまつ・まさとも)投手
左投左打 大阪・金光大阪高 183cm80kg
柔らかい腕の振りから、常時140キロ台の速球を投げ込む本格派左腕。今ドラフトの目玉・中田翔(大阪桐蔭高)との対戦は、通算13打数０安打と完全に封じ込めた。

★中村 晃(なかむら・あきら)内野手
左投左打 東京・帝京高 176cm82kg
通算60本塁打を放った、高校球界屈指のスラッガー。監督から、打撃に専念させる意味で一塁手を任されたが、俊足強肩でもあり、外野手としての適性もありそう。

★高濱 卓也(たかはま・たくや)内野手
右投左打 神奈川・横浜高 182cm77kg
高校入学早々レギュラーを奪い「スーパー１年生」と評された。５ツール(走・攻・守・肩・長打力)プレーヤーになれる可能性を秘めた逸材だが、故障癖が心配。

★坂本 大空也(さかもと・たくや)外野手
左投左打 千葉・市立柏高 178cm80kg
名前のスケールに負けず、豪快な打撃が最大の売り物。フォームに課題はあるものの、ツボにはまった時の打球の速さ、飛距離は素晴らしい。足も速いのが嬉しい。