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こーじ苑
訃報・高野宏一 特技監督 死去
今朝の新聞を見て訃報欄にウルトラマンなどで特技監督を担当していた
高野宏一氏が11月30日に亡くなったという記事が載っていた。
‘また1人、特撮界の巨星が墜ちた’
と愕然とした。
実は今年に入ってから、どこかのBBSで‘TYOに身売りした円谷プロの
高野宏一氏が退社した’という書き込みを読んだ事があったが、体調が
すぐれなかったので退社して療養生活に入っていたのか・・・と改めて
思った。
高野宏一氏といえば円谷プロ最初の作品・ウルトラQで川上景司や有川
貞昌らの特技監督の助手を務め、次の作品・ウルトラマンの製作 4話目
‘大爆発5秒前’から特技監督デビュー。
ウルトラQでも登場した海底原人ラゴンが登場したEPだったが、それ
以降は12話、13話、37話、38話を除く計32話を担当。
ウルトラマンがベムラーを追って地球にやって来る放送第1話 ‘ウルトラ
作戦第1号’や最終回の‘さらばウルトラマン’をも演出している。
続くウルトラセブンでは有川貞昌や復帰してきた的場徹、セブンから
特技監督デビューした大木淳と共に特撮を担当しているが、それでも全
49話中27話を演出。
特にウルトラホークなどのメカ発進シーンや初の操演による敵・クール
星人やビラ星人との戦い、初の分離合体するロボットキャラ・キングジョー
の演出も高野氏によるものだ。
恩師・円谷英二は本多猪四郎という相棒がいたが、高野氏にとっての
相棒はキングジョーやセブンの最終回を担当した満田かずほ氏でウルトラ
マンから数えて12回もコンビを組んでいる。
その後、ウルトラマンの復帰作品で第2期怪獣ブームの火付け役となった
帰ってきたウルトラマンの第1話では本多猪四郎監督と組んでいたが、
氏にとっては感無量だったのではないかと思う。
ウルトラ以外でもNTVの西遊記で特技監督を務めていたのが記憶に
新しい。
平成に入って復活したウルトラマンティガでも第1話の特撮を演出すると
共に、コスモスまで第1期の円谷英二同様 特技監修で目を光らせていた。
特にティガでは最終三部作前のEP‘ウルトラの星’で、初代ウルトラマン
製作時の円谷プロにタイムスリップしたEPだったが北浦嗣巳監督と共に
特技監督を務め、原田昌樹監督と共に演出した満田かずほ監督との
コンビを復活させている。
脚本も当事を知っている上原正三という事で、オールドファンへのプレ
ゼント的なEPだったが これが高野監督の最後の演出作品になった
わけだ。
今頃はウルトラの星で師である円谷英二や円谷一、野長瀬三摩地、
特撮監督仲間だった有川貞昌、大木淳氏らと酒を酌み交わしながら
‘オマエも来たのか、早かったな・・・’などと言い合っているのではないか
と思う。
また、そういう意味ではウルトラの集大成といわれた大決戦!超ウルトラ
8兄弟を見届けての旅立ちだった事になる。
高野宏一監督のご冥福をお祈りします。
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