日本にとってフィギュアスケート団体戦の意義は

フィギュア団体、日本は２大会連続５位　カナダが初の金

　開会式前日から3日間にわたって行われていた平昌五輪のフィギュア
スケートの団体戦が今日終わり、日本は4年前のソチに続いて5位に入
った。

　予選のSPでは宇野昌磨が1位に入ったもののペアが8位でアイスダン
スは5位に入り女子シングルは宮原知子が4位で決勝に進出したが、決
勝では頼みの男女シングルで田中刑事と坂本花織がミスを連発した事
もあって決勝では全種目5位で浮上できず。

　マスゴミは例によって‘メダルを逃す’と残念がっていたが、正直
言って上位国がミスをしない限り実力的には無理だと思っていたので
順当な結果だしフリーが行われる決勝に残れただけでもよかったので
はないか。

　フィギュアスケートの団体戦は国の総合力を問われるのだが日本の
場合は男女のシングルは世界と互角に戦えるようになったものの、ペ
アとアイスダンスは五輪に出られるだけでもOKのようなレベルなので
予選突破が最大のテーマになる。

　カナダはパトリック・チャン、イタリアはカロリー・コストナーを
SP&フリーに投入していたのだがシングルを考えると日本は難しい話
だし、そこまでしてメダルを取りに行く必要はないと思うので5位と
いう順位は順当といえる。

　日本にとって団体戦の意義は普段どうしても光が当たらないペアと
アイスダンスが取り上げられるのと、五輪初出場の選手に会場の雰囲
気を経験させる事。

　だから男女シングルはSPとフリーを別々の選手が演技するし決勝に
進む必要があるためエース格をSPで起用するというのは当然の策なの
だが、下手に欲を出して1人が両方出たとしてもペアとアイスダンスの
レベルからしてメダルに届くのは微妙なのだから団体戦に出たばかり
に本番に悪影響が出る事だけは避けなければならない。

　ただし今大会では中国やドイツにフランスが決勝に残れなかったの
だから、5位とはいえ決勝に残れた事の方を評価した方がいいのでは
ないだろうか。