サワイ・ソウイチロウ総監死す

川地民夫さん死去…79歳、脳梗塞 菅原文太さん相棒「まむしの兄弟」

 今日の新聞に俳優の川地民夫氏が79歳で亡くなったという記事が
載っていた。

 脳梗塞で倒れたにも拘わらず酒とタバコが大好きで、周りから止
めるように言われても最後まで嗜んでいたとの事だから昭和の芸能
人らしい豪快な人だった事が分かる。

 菅原文太と共演した まむしの兄弟シリーズが代表作といわれてい
るが特撮ファンの私としては大巨獣ガッパの主役・黒崎浩や、ウル
トラマンティガのサワイ・ソウイチロウ総監役が印象深い。

 そもそもウルトラマンティガがスタートした時はウルトラマン80
以来のTV版ウルトラだったので、防衛チームのメンバーが誰になる
のかと興味を持っていた一方で参謀などの上層部を佐原健二あたり
が演じればと思っていた中で氏が演じると聞いた時には少しばかり
驚いた。

 とりあえず氏は先述したように大巨獣ガッパの主役を演じていた
事から特撮作品に対する偏見のようなものはないだろうが、参謀や
長官のような上層部のキャラを演じるタイプではないだろうと思っ
ていたのだ。

 ところが電人ザボーガーで悪之宮博士を演じた岡部健演じるヨシ
オカ・テツジ警務局長官との絶妙な掛け合いは味があったし、驚い
た事に親友だったわけで特に34話・南の果てまででは最終的にニセ
者に扮したデシモニアの陰謀をヨシオカとGUTSの活躍で打ち砕いた
後に‘いい部下を持ったな’と言われたのを‘部下じゃないよ、仲
間だよ’と総監が言うシーンがあるが氏のキャラならではのセリフ
だったように思える。

 昭和の防衛チームの上層部は藤田進を筆頭に山形勲や神田隆ら強
面系が多かっただけに、氏のようなタイプで大丈夫か?と思ったが
氏でなければサワイ総監は演じられなかったと実感したし円谷の製
作陣の目の確かさが分かったのだった。

 演じるキャラは演じる俳優の人格が出るので今では川地民夫氏の
起用は大ヒットだったと思う。

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