ウルトラセブン19話・プロジェクトブルーに登場したバド星人は
宇宙の帝王を名乗るわりには、何がやりたかったのか分からない侵
略者だった。
自分達以外の知的生命体は目障りだから根絶やしにするとの事で、
以前太陽系を訪れた時には地球は火の玉だったのに対し冥王星にい
た知的生命体を根絶やしにしていたらしい。
とりあえず地球を破壊する事ができる爆弾を持ってきているのだ
から問答無用で時限装置を使って爆破すればいいはずなのに、地球
への侵入ルートを聞き出すために宮部博士を拉致して自白光線にか
けるなど無駄な事をする。
ちなみに宮部博士は地球を部分的に覆うバリア計画・プロジェク
トブルーの中心人物で、星人は計画を妨害するため重要書類を引渡
しを要求という事だが口を割らないため博士夫人を襲撃するという
展開だった。
しかしダンとアンヌが駆けつけて星人の1人を撃退するとダンは
セブンに変身し宮部家の鏡を通って侵入して行き、博士を人質に逃
走を図った円盤を拘束すると山岳地帯で巨大化した星人と対決する。
戦いでは石を投げつけたりメリケンサックのような物でセブンを
襲撃するものの実力自体は大した事なく、アイスラッガーやエメリ
ウム光線などの必殺技を出す前に頭から落とされ絶命という結末。
更に突っ込ませてもらうとセブンの世界では毎週のように地球を
侵略する‘知的生命体’が登場しており自分達以外の知的生命体の
存在を許さないと豪語する星人の言葉はかなり怪しいわけで、これ
までのやり方を見ていると単なるハッタリにしか思えない事から博
士達を脅迫するシーンのみが印象的な連中だった。
とはいえ毎週ハードな侵略モノが続く中で、こういった作品も箸
休めとしては楽しいのだが・・・・・