工藤公康・秋山幸二・小久保裕紀らの共通点

 以前も記したように今から30年前ジャイアンツに無償トレードで
移籍した小久保裕紀は07年にホークスに復帰すると12年限りで引退
したのだが、それから13年10月に日本代表監督に就任し17年のWBC
まで指揮を執ると21年からホークスのヘッドコーチとして復帰して
22年&23年と2軍監督を経験し24年から1軍監督に就任した。

 正しく満を持してという形だが30年前にジャイアンツに無償トレー
ドされた時は当時の球団社長との対立が原点にありプレー中の選手に
サインボールを強要したり、
部外者である一般の女性をベンチに入れ
選手とハイタッチさせるなどの暴挙を小久保から苦言を呈された事に
対する報復でダイエー時代の終盤は対立が際立ったようだ。

 この当時の球団社長は工藤公康をFA移籍させたり、秋山幸二の大幅
減俸を行うなどリーダーシップのある選手を冷遇していたのだ。

 工藤はホークス時代に投手陣のリーダーで弱体投手陣の生きた手本
として活躍していただけでなく、キャッチャーの城島健司をも育てる
などの功績を上げていたのだが工藤の年齢と年俸がコストカッターで
ならした球団社長にとって不満だったようで‘君が登板する火曜日は一
番客の入りが悪い’と方言して対立し最終的にFA移籍させる形になる。

 続いて秋山に対してチームリーダーとしての能力を評価する事なく
大幅に減俸するなど冷遇し02年に引退しているのだが、引退後は地元
RKBで主に解説しており本来なら秋山程の知名度があれば地方のRKB
ではなくTBSで解説しそうな事を考えると‘福岡は好きだがダイエーは’
という思いだったように見える。

 実際05年にダイエーからソフトバンクに親会社が変わると現場復帰
し2軍監督に就任すると、1軍総合&チーフコーチを歴任し09年から監
督に就任すると10年にリーグ優勝し11年&14年に日本一に輝いている。

 工藤も15年からホークス監督に就任し7年間で3度のリーグ優勝&5度
の日本一を達成するなど、この2人の監督時代は13年間で6度のリーグ
優勝&7度の日本一と黄金時代を築いたのだ。

 小久保も秋山&工藤と並ぶリーダーシップを持っており、それゆえ
当時の球団社長から嫌われ対立した末に退団しているのだから球団社
長の球団経営に対する無能さが分かる気がする。

 そういった意味で小久保ホークスは十分期待できると思うのだ。

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