大規模作戦の果てに・・・・

　以前も記したように40年前の今頃OAされていた仮面ライダーでは年末から
ゲルショッカーが6人のニセ仮面ライダーだけでなく3体（イソギンジャガーを
入れると4体？）の怪人を投入した大がかりな打倒仮面ライダーの作戦を決行
したものの6人のニセ仮面ライダーは立花籐兵衛との特訓で会得したライダー
車輪の前に全滅するなど失敗した。

　その後は どんな大がかりな作戦を立てるのか？と思っていたがガラオックス
の新幹線車両転覆計画など今ひとつの作戦の末に４話後にはゲルショッカー
は全滅した。

　仮面ライダーの最後を飾るゲルショッカー編は２種類の動植物を合成した怪人
が登場し特に最初に登場したガニコウモルなどは かなりの強敵だったので仮面
ライダーも かなりのピンチを迎えるのでは？と思っていたが意外にも半年足らず
での全滅だった。

　同じ時期にOAされていたウルトラマンAではウルトラ最初の大がかりな敵・
ヤプールは３話で早くも防衛チームTACの基地をバキシムで襲撃したのを
はじめ、７&８話では妖星ゴラン地球接近に乗じてメトロン星人Jrと組んで
エースをピンチに陥れた。

　そして極めつけは13&14話でゴルゴダ星にウルトラ兄弟を誘い出して集結
させて捕獲しエースキラーを誕生させウルトラ兄弟の全滅と、超獣バラバでの
地球襲撃という大がかりな両面作戦を立てている。

　ところが それ以降は小規模な作戦に終始し20話でエースとの直接対決に
敗れて全滅し以後は怨念として出没はするがジリ貧感は拭えなかった。

　それを考えるとヤプールにとってゴルゴダ編が勝負をかけた大がかりな作戦
だったのと同様、ゲルショッカーにとっても73年の年末年始を挟んだニセ仮面
ライダー作戦は組織の命運をかけた一大作戦だったのだろう。

　そして その作戦が失敗した時点でゲルショッカーの命運は尽きていたのかも
しれない。