ダークザギの出現に絶望した者と、希望を見出そうとする者

 ウルトラマンネクサスの最終EPではダークザギが復活して飛び
立ったフォートレスフリーダムのSECTION0で、ダークザギが
新宿で暴れまわるシーンをモニターで見ながら松永管理官と吉良沢
イラストレーターが地球はこのまま来訪者の星と同じ運命を辿る
のかという絶望感に苛まれる。

 実際に世界各地でビーストが出現しているという報告を聞いた
東郷長官は‘恐ろしい’と呟きつつ恐怖のあまり倒れている。

 TLT上層部のメンバーにしてみると人々の記憶を操作するなど
ある意味 非人道的な事をしていたのは、あくまで地球を来訪者
達の星と同じ運命を辿らせたくないという大義名分があったゆえ。

 にも拘らず最も恐れていたダークザギの素であるアンノンウン
ハンドが あろう事か自らの下部組織・ナイトレーダーの隊員だっ
ただけでなくデータまで操作されていたのだからTLT上層部に
してみれば愕然とする事だろう。

 こういう時に一番位が高い東郷が最初に倒れ、憐編まで不敵に
ふるまっていた松永管理官も絶望感に苛まれる中で最も若い吉良
沢イラストレーターは何らかの希望を探そうとしている姿が印象
的である。

 吉良沢だけ予知能力を持っているという設定だし途中でさりげ
なく見られた松永管理官と吉良沢の考え方の違いというのも影響
しているのだろう。

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