ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
もう少し小平奈緒に配慮ができなかったのか
小平、棄権で連覇逃す=500メートルは27連勝―世界スプリント
一昨日から中国の長明で行われていたスピードスケートの世界ス
プリント選手権で、初日を首位で終えた平昌五輪女子500金メダリ
ストの小平奈緒は2日目の昨日500では勝ったものの体調不良のため
1000を棄権し日本人初の世界スプリント連覇を逃した。
世界スプリント選手権は短距離No1を決める大会で500と1000を
2日間で2本づつ滑り総合で優勝を決めるシステムで、平昌で500で
金を取ったものの世界記録を持っている1000では銀だった事から
雪辱の想いを持って臨んだのだが閉会式まで滞在し帰国後は48時間
の滞在で中国に乗り込んだ事から微熱を出すなど体調を崩していた
らしい。
これなど五輪の結果のみに拘る日本らしいケースだろう。
冬の競技はスキー系など五輪の金メダルよりも各地を転戦し総合
ポイントで優勝を決めるW杯を主戦場にしており、五輪はその合間
に行われるイベントに過ぎないから金メダルへの思い入れはそれな
りにあるだろうが五輪の金メダルよりW杯総合優勝の方が格上という
価値観で活動している。
スピードスケートも五輪後に先述した世界スプリントや中長距離
選手が出場する距離別選手権が行われ、金・銀・銅と3つのメダル
を獲得した高木美帆も距離別の優勝へのモチベーションを燃やして
いるのが現状だ。
ところが小平の場合は日本選手団の主将という立場だった事から
一旦帰国し、2日間で解団式や挨拶回りなど多忙な時間を過ごすと
中国に出発して世界スプリントに臨んだのだから五輪の疲れが出て
体調不良に陥るのは当然だ。
札幌五輪直前の71~72シーズンに笠谷幸生はジャンプ週間で3連
勝して総合優勝に王手をかけながら、最終戦のビショフスホーヘン
と五輪に向けた合宿開始日が重なるため帰国して総合優勝を逃し海
外のメディアから不思議がられた事があった。
これなど日本が五輪中心主義に毒されている象徴のような話で、
当時は初めての体験だった事から仕方ないかもしれないが今回の小
平の場合は世界スプリントに参戦する事が事前に分かっていたので
JOCやスケート連盟には何らかの配慮が必要だったのではないかと
思う。
平生往生という言葉があるように五輪の時だけ力を入れても決し
て勝てるものではないのだから、選手達に五輪での活躍を期待する
なら五輪以外の時期でもサポートする必要があるのではないか。
« 期待外れだっ... | 中島春雄氏が... » |
基本冬のスポーツは一匹狼のものがほとんどですから、そもそも国を背負うのがふさわしくない部分があります。カーリングも、ナショナルチームといいつつ多くの国で単独チームを代表にしているのもその表れです。フィギュアスケートのペアとアイスダンスも、本来国籍を一緒にする必要は乏しいわけです。
笠谷の場合は五輪至上主義の時代だったのでジャンプ週間の途中退場は仕方なかったでしょうけど、そろそろマスコミも気付いて欲しいですね。
もっとも五輪にしか興味のないマスコミにとってW杯というのは都合の悪いものでしょうが。
ちなみに冬季競技はプロ的な要素が強いのでアマチュア第一主義者のブランデージは相当嫌っていたようですね。