ポゼッションスタイル=得点力アップではない

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/soccerking/sports/soccerking-1006389

 12月7日に全日程を終えた今年のJ1は鳥栖が最終節で清水に
0-1で敗れたものの、16位だった湘南が終了間際に松本から追
い付かれ引き分けたため勝ち点で並び得失点差2の差でJ1残留を
決めた。

 今シーズンの鳥栖はフェルナンド・トーレスを擁していたとい
う事から得点力アップのためポゼッションスタイルを目指して、
スペイン人監督のルイス・カレーラスを招聘するのだが上手く行
かず開幕10試合を1勝1分8敗という惨憺たる成績で降格確実と
いわれた中でカレーラスを解任した後に持ち直し何とかJ1に残留
したわけだ。

 そういえばJ2の福岡もファビオ・ペッキアを監督に招聘しポゼッ
ションスタイルを目指していたものの、コチラも低迷し前年のJ1
参入争いから辛うじてJ3降格を免れるという惨憺たる成績。

 鳥栖にしても福岡にしてもフロントがポゼッションスタイル=
得点力アップと思い込んでいるのではないかと感じるぐらいだ。

 確かにポゼッションスタイルはボール保持時間が長くパスがどん
どんつながるため見ていて楽しいし、得点のチャンスも上がるだけ
でなく攻撃されないので失点も減るという一見いい事づくめでは
ある。

 ところがポゼッションに拘り過ぎると本来ならば点を取るための
パス回しがボールを保持する事が目的になり、自陣に下がってパス
を回していてカットされカウンターから失点するというリスクもあ
るし運動量自体も落ちる。

 サッカーというのは相対的なもので相手が強ければボール保持は
短いし、弱ければ長いわけで格上相手にポゼッションを高めても先
述したようにボールを失わないためのパス回しに終始したあげくに
カウンターを食って失点という最悪の展開になる。

 特に鳥栖は伝統的に豊富な運動量を武器に戦って結果を残して
来たのだから、下手なポゼッションスタイルは肝心の得点力をも
低下させてしまいカレーラス時代は10試合で僅かに1点という結
果を招いた。

 むしろ豊富な運動量で相手を追い回しバックパスをさせ敵陣で
ボールを奪ってカウンターという方が鳥栖には合っていたのでは
ないかと思うわけで、フロントがポゼッション=得点力アップと
思い込んでいたとしか思えない。

 確かにポゼッションスタイルは華があるものの一歩間違えれば
点は取れず、運動量の低下から失点が増えるというリスクがある
のを忘れてはいけない。

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 生きた細胞=... グリッドマン... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。