生きた細胞=人間+ロボットが無敵という法則

 98年頃に出版された空想科学読本の著者・柳田理科雄氏の空想
非科学大全に‘正義の味方は卑怯な戦い方をしてはいけない’‘正義
のチームの基地は秘密でないといけない’などの項目があって興味
深く読んでいたのだが、個人的に‘ロボット兵器に生きた細胞を加
えると無敵になる’という項目を付け書き足したいと思う。

 最も有名なのがマジンガーZで単なるロボットに操縦者の兜甲児
が搭乗するパイルダーが合体すると無敵になるという設定で、名曲
Zのテーマの中でも‘人の頭脳加えた時に’‘人の心を加えた時に’と歌
われている。

 また人造人間キカイダーの最大の敵・ハカイダーは単なる自律型
アンドロイドであるキカイダーに対し、ハカイダーはジローを作っ
た光明寺博士の脳を移植して回路の一つとして使っている。

 一方ゴジラ映画ではメカゴジラの逆襲でも人類に対する復讐心を
持つ真船博士が‘メカゴジラを完璧な兵器にするには生きた細胞が必
要’と言い、最終的に博士の娘・桂が以前事故死した時にサイボーグ
に改造されておりメカゴジラⅡのコントロール装置も組み込まれた
事で無敵状態になったとされる。

 だからゴジラからメカゴジラが頭部をもぎ取られると沖縄での戦
いでは動きを止めて大爆発したのに対し、強力なレーザーヘッド装
置が組み込まれており反撃をするなど桂が死なない限り活動できる。

 ただし生きた細胞というのは厄介なもので人間には感情があるの
で桂は一ノ瀬の説得で人間の心を取り戻し、自ら自決した事でメカ
ゴジラは動きを止めて何の抵抗もできないまま倒されてしまう。

 ハカイダーも光明寺博士の脳を使っている事から一定時間内に血
液交換をしないと脳自体が死んでしまい戦闘力が激減し、アンドロ
イドマン以下になるという弱点にもなっているためキカイダーを追
い詰めながら血液交換のため撤退するという場面が見られた。

 その流れは新世紀エヴァンゲリオンにも引き継がれパイロットと
エヴァのシンクロ率が低いと起動せず、高い時に外的ダメージを受
けるとパイロットにも肉体的影響が出るし時には暴走するリスクも
ある。

 こうしてみると生きた細胞である人の頭脳や心を加えるとロボッ
トは無敵になる一方で、操縦する人の心一つで強化されたり弱体化
するというのは‘操縦する者の心で神にも悪魔にもなる’事につなが
るのは昭和から変わりがない。

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