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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

将棋大会

2007-09-23 23:10:06 | Weblog
ついにうちの主催の将棋大会が無事終わりました。
15年以上前には公式戦にもけっこう出てたうどんジムとしては、決勝戦まで5試合もしたのに、10時に始まって、1時ごろに終わったのは、ずいぶん早く終わったと感じました。

いやあ、15人以上は、来たいと言った人や申込書を出した人がいましたが、当日、9人しか来ませんでした。
といっても、9人だったら、そう不満はありませんが。
5人リーグを2つつくって総当りにして、各リーグ1位と2位で勝ち上がりの人をそれぞれ決勝と3位決定戦に、中学生以下の人で各リーグで成績のいい人を決勝であてて少年の部の決勝にしました。
小学生の2年から4年の人が計4人いました。
人数が少ないので、大人子供混合でしましたが、結果は大人の貫禄勝ちでした。
ただ、小学2年の人が大人から1勝を上げました。
2年だと思うとかなり強いなあ。

いやあ。
うどんジムは出場するつもりはまったくありませんでしたが、朝、突然「急用で出場できません。」という電話がかかってきて、各リーグの人数が合わなくなったので、受付開始後になって代理出場させられました。
ふっふふふ。
リーグで全勝しちゃいました。
あまり勝つつもりはなかったし、ほんとのとこ自分より強い人は3人ぐらいいたような気もしますが、何かうまいこと相手が間違ってくれました。
決勝は、しっかりと押し切られましたが、うどんジム、意外に試合になったら強いでないかと思いました。

運営はすごく円滑にいきましたが、もうちょっと楽しめる企画があっても良かったかなとも思いました。
やっぱり10人で無差別でやると、力の差がありすぎる試合が多かった。
一方的な試合が多いと考えようがないので、試合時間が短くなることが多かった。
これは結果としては円滑な運営につながったと思うけど、これで皆が楽しめたかはよくわからなかった。
多くの人は喜んでくれたと思うのですが、主催者としては、少しでも良くしたいし、一人でも不満な人があればその気持ちにある程度までは応えたいと思う。
とはいえ、1回目はレベルがわからないし、10人だとクラス分けなんかできない。来年はもうちょっと周知して、20人以上の大会にしたいと思った。
いちおう1回運営したことで、ある程度、自信がつきました。
30人以上になっても、うまく運営はできそうです。

ビジネス街の長短

2007-09-23 22:32:36 | Weblog
うちのお店は、高松市のビジネス街の南端のすぐ東で、人気住宅地の北に隣接し、商店街の南端か、南に隣接しているといったとこでしょう。

公式的に、都市計画や自治会の制度なんかを考えれば、たぶん商店街なんでしょう。
しかし、うちのお客さんは85%ぐらいは、すぐ近くの勤めの人です。
たぶん、お客さんを分類して言うことに意味があると思うので、オフィス街とするのが意味ある分類だと思います。
そういう風に考えれば、土曜日は住宅地という様に相対的なものかもしれません。

これから開業するに当たってですが
オフィス街ってのは、短時間に集中的にお客さんが来るので、昼に来ると好立地に見えやすい。
ここに落とし穴がある。

オフィス街は、時間の広がりが少ないが、大手法人が立地しているだけあって、駐車場は法人が押さえていて、何十年近所に住んでたってすぐ近所に車置けないのが普通だし、家賃も地価そのものが高いので、商売の適不適に関係なく、安くなりにくい。

ところが、毎日のように来る固定客はつかみやすく、まったくガラガラにはなりにくいので、儲かりにくいが、食べていくとか、とりあえず、即つぶれるリスクは低めだと思う。
うちの近くは商業地区としては薄いし、オフィス街としてもそうは厚くはない。
が、家賃もそう高くないし、一定の固定客は非常につかみやすい。
ただ、膨らますのは難しい場所で、飲食店の商売の経験のある人ほど、難しい立地だという。
番町とか磨屋町や南新町のあたりは、商業もオフィスもうちよりは厚く、営業可能時間も長い。
競合も激しいし、家賃も高かろうが、何らかの事情で、いい物件を見つけ、少々家賃が高くても自信があるなら、そっちが良いかもしれない。
まあ、うどん以外に居酒屋がランチやってるとこなんかも充実してるから、どんな競争になるのかちょっと見当がつかないとこもありますが。
また、オフィス街としてのテナントの動向にも気をつける必要がある。
1社や2社に依存してると、そこに社員食堂ができたり、移転でもしたら、かなり危ない。

逆に、もっと、兵庫町とか内町とか丸亀町ほど中心になれば、どうか?
ちょっと競争が激しすぎて、中央商店街には、大きな店舗か大きな資本のとこしかあまり残ってないですよね。
これは、小さなお店では競争が不可能だから小さなお店がないと理解するのが正しいでしょう。
丸の内から内町、片原町方面はどうか?
ここも競争がけっこう激しい。
こういうとこにはあまり大手資本は出てきてないけど、どちらかというと下火の街なので、既存店は多いのだけど、その割に事業所や商業が薄く、地元の実力店との競争がたいへんだと思います。

ところで、駐車違反の重点区域って、今は栗林公園の東門から桜町に抜ける筋が南の端だったかな?
もうちょっと南まであったかな?
あまりよく覚えてない。
余裕でうちは入ってるから、端がどこまでか意識してなかった。

まだ広げるのかなあ?
こういう動向も、区域の端のほうの外側で開店を考えてる人は、多少気にしておいたらいいかも。
下手したら、2割から2倍ほども売り上げに影響するかもよ。

あと、工場で大量生産できるような大手の弁当屋もおそろしい。
安く、近いという意味では、そこには絶対に勝てません。
設備投資もしてないし、そこで家賃も払ってないし、固定費がまるでない。
一等地のいい時間に営業して、パートの2時間分の賃金以外に、出店経費がほとんどゼロ。
これから、炊きたてとか、温かい状態で、工場から質を落とさずに持ってくる技術が向上したら、店舗を構えている飲食店はどうやって競争したらいいのかな?
今はまだ、大したことはなくても、ほんの近い将来は恐ろしいなあ。
こんなん、原材料や原油高騰のあおりで、ビジネス街での販売の強化を図ってきたら、設備投資いらんから、ごくごく短期間で多くのビルにパートを派遣されて、かなりの数のビジネスマンをもっていかれかねない。
今は、個人でも、ご飯を保温する魔法瓶みたいなの持ってるからなあ。

プラス志向だから、リスクが主要なテーマになる理由

2007-09-23 21:50:32 | Weblog
うどん屋をはじめようと思ったら、成功した人の意見を聞きたいと思いませんか?
失敗した人の意見ももちろん参考になるけど、わざわざお金を出してまで聞きに行きたいとはあまり思わないのでは?

うどんジムの経験では、

成功した人に理由を聞くと
「とくに何もやってない。」
「立地がよかったね。」
「とにかく、味とお客さんを大事にすること。」

失敗したというか、意図に反して店をたたんだ人に聞くと
「○○が近所に出店した。」
「腰を傷めた。」「入退院を繰り返したら、お客さんが離れた。」
「事業所が減って、材料の値段も上がった。」

そんな感じです。

いい人の意見は、内容そのものは当たり前過ぎて、さして参考にならないもので
逆の人は、世の中か健康のせいにすることが多い。

何で、そんなのか、構造的に考えてみました。

いいことは単独では成立せず、効果の発現は即時でないことが多いが、良くないことは単独で成立し、悪影響は即時に出るってのはどうでしょうか?

お金を拾っても、有効に使うまでは、その人を幸せにしないけど、失う方はその時点で確実に不幸です。
交通事故で車に撥ねられれば、その時点で不幸です。
健康を回復するのも維持するのも息が長い話だけど、病気してないだけでは人は幸せにはなれないけど、病気した時点でたいていの人は不幸です。

逆にお店が成功する理由に当てはめればどうでしょうか?

店主の愛想が素晴らしくいいだけではプラスにはなるでしょうけど、お店が成功するとは言えません。
でも、おそろしく乱暴な店主だと、それだけで、人が入らないでしょう。

味が良いのも、立地も良く、ある程度清潔で、値段もそれなりに抑えれて、接客もそれなりに悪くないとか、プラス要素が複合して、複合の結果が浸透する必要があるけど。

味がはっきり悪いのは、即時に、決着がつきます。

勤勉でも、他のプラスとの複合がいるし、プラスが発現するのには時間がかかりますが、不勤勉による失敗は、即時に悪影響を与えることが多いでしょう。

つまり、成功した人の理由なんか
一個でなくて、時間をかけたいくつかの要素の複合の結果なんで、聞いたって、実際のとこはそのとおりにマネできないのが普通です。
成功した人の考え方のエッセンスや、その人となりに触発されることに意味はある
けど、その人の秘訣がそのとおりにこれから開業する人ができる可能性は低い。

たとえば、一個のプラス要素を実行できる人がそれぞれすべて1/5だとすると
1/5×1/5×1/5×......となったときにその人のいろんな条件に左右されて、どっかで成功するというのが多いのでは?

ところが、失敗する理由ってのは、けっこう単純で多くの人に共通で、ほとんど4つか5つのことで90%はカバーされるでしょう。
つまり、1/5×1で終わりです。

いいアドバイスでも、「食器洗浄器は買うべきだ。」って言われても、お金も厨房スペースもいるから、マネできんし、どう考えても、それだけで成功に結びつくわけがない。

でも、怪我したら終わり、金属片が混入したら終わり、立地の選定を間違ったとこに大きな初期投資したら終わり、とかこれらは即時で単独で、単独で成立するがゆえに、実効性のあるアドバイスができるんです。

プラスのためのアドバイスはほんとのところ、継続的にマンツーマンでやらないといけないんでしょう。
そうすると、しかるべきコンサルにつくとか、フランチャイズに加盟するとか大きなお金がかかります。

しかし、マイナスを防止するためのアドバイスは、経年で複合する条件に働きかけるわけでないので、たいてい共通で、一言で適切で有効なアドバイスになります。

だから、うどんジムのように、安価で広く実効性のあるサービスを提供することを大事にしたい人間は、おのずとマイナスの防止について、つまりリスクを主要なテーマにしたいわけです。

そもそも成功できない人は、マイナスの要素が足を引っ張っているので、成功できないのだと思います。そのマイナスを取り除いて、その人の本来のプラスを発現する力を引き出せれば、たいていの人はその人の力に応じて悔いのない結果を出せるのだと思います。

つまり、単独の理由で起こる単純なマイナスをなくして、動きやすい条件を整えれば、人はプラスに転じられるんだという信頼があるから、リスクを主要なテーマにして、マイナスのケアに力を注ごうと考えられるのです。
よくプラス志向だマイナス志向だと言う人はただ単にリスクを無視して楽観することをプラス志向だと勘違いをしてるのではないかと思います。

よ~く、胸に手を当てれば、人生で、ある程度以上の失敗をした理由って、ほとんど何十年生きても、少ない人で1個、普通で2個、多い人でも3個ぐらいしかないと思いませんか?

「怠惰である。」
「人間不信で、いい人間関係を結べない。」
「自分に都合のいいことしか見ずに、現実と認識が大きくずれる。」
「過度に依存的である。」派生系の一つが「断れない」人間関係が築けないこととも同根?
「忍耐が利かない」似ているので「注意が散漫」怠惰とも根が共通か?
「分不相応に見栄をはる。」人間不信や依存的なことの結果かもしれませんが。。。

とか、失敗の個々の事例はいろいろだとしても、根を考えれば、こんなようなことじゃないでしょうか?
しかし、成功する方は、運の要素があるか、上の要素の逆がほとんどできてなければいけないわけです。
そうそう簡単に実効性のあるアドバイスなんてできるわけないでしょう。

だから勤勉で、人間関係が良好で、変に見栄を張らずに、きっちり忍耐できる人なんかは、
「とくに何もしてないよ」
なんて、平気な顔で言えるわけです。