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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

多角化と事業規模と地域振興

2007-09-17 04:30:49 | Weblog
郊外で駐車場が広いとこはお客さんが多いようですが
正直、あまり郊外にお店とか出したくないんです。
室新志度線より北で、中央通より東の近所で、地域のニーズに合うことをして、街を良くしたいとか、空き店舗を埋めたいとか、コミュニティー事業をするとか、脱車社会や超高齢化に向けた、哲学を含んだ事業展開をしたいと思ってます。
儲かってるかどうかよりも事業規模を大きくすることを気持ちのうえでは優先したいと思ってます。
事業規模が大きいということは、社会に多くのサービスを提供したり、多数の人と関わっていることを意味するので、そのことは大事だと思ってます。
儲かってほしいけど、ほとんど儲からんことでも、哲学的に意味を感じられることであれば事業規模や範囲の拡大にできるだけ踏み出したいというのが、うどんジムの基本的な考え方です。

そもそも、栗林公園前にビルを借りたのも、大きな理由はほかにもたくさんあるけど、自分の気持ちに火をつけて、踏み切らせたものとしては、観光客向けだった店が撤退していく流れの中で、従来の土地利用の発想を変えて、現在の状況や地域の将来を考えながら、観光客や車の通りから見えるとこで、成功例をつくり、経済界や行政や多くの人々の心の地域振興だましいに火を点けてみたいというのはありました。

多角化について 3

2007-09-17 03:23:40 | Weblog
うどんジムは、勤め時代、朝パンばっかり食べるのがいやだった。
だから、吉野家に行って、朝定食みたいなのをときどき食べていた。

栗林公園の前では、可能であれば、朝、米のご飯が食べられる店をしたいと思っている。
郊外のロードサイドには、朝、米飯がある店があるけど、街中にはない。
あるかもしれないけど、ないと言い切っても差し支えないほど少ない。

そのついでに、梅干とか醤油は売りたいが、それ自体は核にはならないだろう。

多角化が具体化したきっかけは、ひとつは、可能な場所が手に入ったからだが

この秋以降の小麦粉の値上げをいかに、値上げを回避する方向で乗り切るかという課題に直面したからです。
飯屋をするなど副業の利益を得て、小麦の値上げ分を埋めるか、事業規模を拡大することで、仕入れや雇用の効率化を図ることができるかと考えたからです。

日清のカップヌードルでさえ、1割前後も値上げするのに、零細のうちが耐えられるかと考えると、何か積極策で打って出ないといかんなあと思った。
しかし、それは、ローリスクで、今のうどん屋とシナジーが働く形でなければならないとは思っている。
もちろん、飯屋をすることで、うどん店の方も良くなるようにします。
飯屋をやることで、新しいものの仕入れや、惣菜メニューの研究がやりやすくなりますし、天ぷらもいろいろと新しいものをつくれる可能性ができます。
手を広げたら、おろそかになるという人もいますが、普通、広げたら良くできないといけないんです。

今の場所で、うどん屋を朝7時から営業しようと思うと、朝4時には店に入ってないといけないが、自宅で飯屋なら6時台からでいけるし、11時の開店を7時に早めると、月でおおよそガス代が3万円、電気代が5千円、水道代が5千円、計4万円の固定の高熱水費が発生するとうどんジムは試算しました。
近所で有名店M、通勤路の川上で地場大手のUが朝やってる状況で、ほとんど命の限界にチャレンジして朝の2時台に毎日起きて、固定費月額4万円と戦いながら、客単価朝なら200円台と思われる中で、どれだけ実りがあるかは疑問だった。
まず、家族総出の店ならうどんジムも考えるけど、最初から2時台に毎日起きれると思えなかった。

それに、今のうどん店のお客さんは、米飯なら、朝も来てくれるかもしれないけど、うどんなら朝昼と2回は来ないでしょう。
また、今の場所で朝、米飯の店をやってたら、うどんの準備がコンロの数とか考えたらできないし、もう一つの場所なら、朝ご飯の店が普通に回ったら、それをおにぎりにして、うどん店に持ってきたり、そこをうちの天ぷら工場にもできるし、そこで揚げたての天ぷらを出して、昼ご飯をやるなど潜在的に拡張性があると思う。

多角経営について 2

2007-09-17 03:14:12 | Weblog
今日、本屋に行政書士の過去の試験問題を見に行った。
11月11日が試験日だけど、もう受付終わってますね。
FPはなじみのある分野がはじめから7割あったけど、行政書士はFPでのなじみよりもより深いなじみのある分野がほぼ全分野10割近くだった。
これは、すぐにでもいけると思った。
土地家屋調査士のは、学科は全部いけると思うけど、作図やったことがない。
やってみるとそんなに難しくないのかもしれないけど、お店やりながら、なじみのないことには取り組めない。
勉強時間なんか、生地を寝かせてる合間と、日曜日に2時間ぐらいしかないのに。

多角化の一環として、いわゆるサムライ業を視野の片隅にはかねてから入れていたが、これは、収入にするには、だいぶ先で、現在のとこ具体的にはまったく考えていない。

最近借りた栗林公園前の古いビルで、相談業務とかいつかはしたい気もするけど、そのことで収入を得ようとかいうイメージは今のところない。

さて、セルフうどん店というのは、構造的にみて、たくさん売れている限りは、原価率が低めで機械的に売り上げを伸ばしやすいが、そうでない場合は、たいへん割が悪い業態である。

まず、セルフうどん店は、麺、飯類、おかずなど、その日に売り切らないと捨てないといけないものの比率が高い。
だから、絶対にたくさん人が来るところでやる必要がある。
客単価が高い業態は商圏が広いが、客単価が低い業態は商圏が狭く、一般的に客単価500円以下の店の商圏は街中なら半径500mもない。
そのなかに1万5千人以上、願わくば2万人は人がいないといけない。
街中で駐車場がないとこなら、250m以内から客数が6割方で、500mになると90%方をしめるので、評判がいいとこは最初から良く、すぐに知れ渡るので、あとから伸びる可能性は、店自体が成長したり変化しないことには低いでしょう。

また、火をずっとつけているので、ガス代が同程度の客数の喫茶店に比べて約4倍になる。
また、それだけの熱源があるので、冷房費もかかるし、水道費も売れようが売れまいがかなりかかる。
また、パートもそこそこの熟練がないと、一時に客数が集中しやすいだけに、うまくまわらないし、同程度の客数でも営業時間中平均的に来る業態よりも、人数が必要になりやすい。
とくに、オフィス街の場合は、客数の短時間の集中度が激しいので、売り上げに対して、人件費がかかりやすい。

客数が多いとこ同士なら、うどん店と定食屋なら、うどん屋の方が粗利益率は高いだろう。
ただ、定食屋の原価の方が一般には高いかもしれないが、香川ではうどん店の競争が熾烈なので、無料トッピングなど入れると、定食屋よりもうどん店の原価率が低いとは昨今言い切れないし、売れない店なら、セルフは調理済みの状態で置いているので、ロスが多くなり、原価率がかなり上がる。
また、ネギの一サジの原価は、玉一つとそんなに変わらない。

うどんジムは、これらのことと、過去のこの筋での廃業したうどん店の実績から考えて、栗林公園前のビルでは、うどん店をすることは不可能と考えている。

多店舗化について 1

2007-09-17 02:41:22 | Weblog
香川町の方のお店だったかな?
あるうどん屋さんが2店舗目を出すという噂を聞いた。

最近、宇井義行さんという、本屋に飲食店のコンサルとして著書が並んでる方の本にも、これからの個人飲食店は絶対に多店舗化しないともたないと書いてあった。

この5年で、県の事業所統計の事業所数は、8.8%減少し、従業員数も51万人から46万人に減っているし、大手飲食店が増えたり、大型ショッピングモールに人の流れが移って、そこで飲食をする人が増えているので、どんな繁盛店でも、一店だけだといつつぶれてもおかしくない時代になったと思う。

このことは、宇井さんの本とも考えは共通している。

うちも、多店舗化あるいは多角経営は絶対にいつかは必要だと思っていた。

うちの近くに、最近廃業した有名な製麺所型うどん店があった。
うちと席数が似ているので、うちの立地・店舗での客数の限界のモデルをそこに置いていた。
もっとも、そこは、駐車場もあったし、家族労働があったし、自分の家でやってたし、何十年と地縁や知名度を積み重ねていた。
まあ、いくらうちが繁盛したとしても、ここを超えるとしたら、常識の範囲を超えた超ド級の成功をしないといけない。

ところが、そこまでいったとしても
家賃を払って、家族労働なしで、うどんを製麺所型の価格に合わせてやってる以上、たとえば、配偶者が店で働くようになったと仮定しても、子二人を大学に進学させるような収入には達しないだろう。

多くの人が、うどん屋を思い浮かべるときにすぐに浮かぶのは、たいていプロ野球選手でいえばオールスター級のところを思い浮かべるし、普通の人が繁盛してるように見えるレベルというのは、実際には、サラリーマンの半分ぐらいの収入でもそう見えるはず。
多くの人が、あそこは流行ってて、いつも満席で、評判がいいと思ってるような店の多くは、そう思っているサラリーマンの収入の半分ぐらいのことが多いだろう。
もっとも、一部はそこから抜け出しているが、その区別は普通の人には簡単にはつかないだろうし、365日、一日家族総出で、十数時間働いてたら、店からの収入が1千万あったとしても、サラリーマンの収入に勝るとはいえない。

実際に、高松の商店街で、大手Hが出店したとこの近隣では、すぐに、老舗で味の評判もよく、お客の入りもけっこう良かったとこが閉めてしまった。

もう、今はどんな名店でも繁盛店でも、個人店は何かあったら、ものの数年でやられかねない。
まじめに美味いものを出してれば、お客さんはついてくるというのは、昔はどうかわからないが、今の事実をありのままに見れば、そうなってないことがわかる。

仮に、8割のお客さんがついてきてくれたとしても、
売り上げが2割減ると、利益はそれ以上に減り、月30万円の収入なら、8万円ほどになり、20万の収入なら、ゼロになってしまうでしょう。
そうなったら、回転が悪くなるし、体調にも響くので、回復しようとすると超人的な努力を要すると思う。
だから、後継者不足などもあいまって、この5年ほどの間に県内の飲食店というのは、全業種平均の8.8%減よりも高い十数%の減少率になっているのだろう。

とにかく、これから伸びる意志を持っていたり、伸びなければいけない状況の人は、開業してから商売が続けられると判断した時点で、よほど1店だけにこだわるポリシーの持ち主以外は、多店舗化を視野に入れておくべきだと思う。