KEEP ON SMILING!

治らぬなら
治してみせよう
SLE
※SLEとはステキなレディーがなるエレガントな病気である。

トライアルA!

2006-07-18 17:01:44 | ☆勉強☆
【このブログをはじめて読む人のために】
uchoは難病と闘いながらもひたむきに翻訳者目指して勉強を続ける純真無垢な乙女である。
翻訳者を目指し始めてもうすぐ一年たつが、uchoの英語力と文章能力ではいかんせん翻訳の仕事がこないのが現在の状況だ。
翻訳の世界に詳しくない人のために言うと、翻訳者を目指す者が挑戦する試験としてトライアルというものがある。
このトライアルで好成績をおさめると翻訳の仕事がもらいやすくなる。
uchoは今までこのトライアルの出版部門でDをとったり、映像部門でBをとったりしながら悪戦苦闘している。
ちなみにアルファベットに詳しくない人のために言うと、アルファベットはA→B→C→D→Eの順にならんでいる。
以上をふまえた上でこの記事を読んでほしい。



トライアルの結果がかえってきた。
今回は出版(フィクション)と映像(字幕)。
まず出版。
これは以前Dという悪成績をとり、必死にアルファベットの順番がD→A→B→Cになるよう祈ったことがあるものだ。
結果は……C

Cは「基本的なスキルはあるが、もう少し努力を要する」。
まあ、こんなもんだろう。
前回Dだったし、少しは上がったということだ。
しかも原文の理解度C、語彙と表現C、文章Bだって。
おお、文章力は上がったか!!!
このトライアルは添削は全くされずにかえってくるのが普通だがなぜか今回間違っているところに線がひいてある。
……かなり大量の誤訳
これでよくCがついたなあと思う。

いや、実は訳していて「難しい文章だなあ~」と思っていたのだ。
翻訳者になりたい者が「難しいなあ」なんて思いながら訳していたらダメなのかもしれないが、とにかく「???」と思うところが多かった。
polyglotの道(※)にも書いたが「死体にyellow jacketsがまとわりついている」という文章があり、初め英文を見たとき死体が黄色い上着を着ていたのかなあと思ったのだがjacketsが複数形になっているのが気になって辞書をひいてみたらyellow jacketsでスズメバチという意味だった。
このスズメバチの謎が解けてかなり感動し満足していたらほかに誤訳がこんなにあるとは。
ちなみにこういう謎がとけたときに翻訳の楽しみを味わうことができる。
まるで謎解きでもしているような気分だ。
まあ、いつも謎が全然解けなくて困るのだが。

※polyglotへの道とはuchoの語学学習ブログである。
たくさんの読者から存在が忘れられている可哀相なブログである。
作った本人まで忘れているくらいだ。

次、映像(字幕)の結果は……A

うそーーーん
まじで?
はっきり言って、とった本人が一番驚いている。

だが、私は一つ謝らなければならない。
昔このトライアルのことを書いた記事で「A判定をもらえれば仕事がもらいやすくなる」と言ったと思うが、実は嘘である。
本当はAAをとらなければならない。
どうせAがもらえるのは数年後だろうと思っていたのでこのへんはあいまいにしておいたのだ。
Aの場合、一年以内にもう一度AをとればAAと同じ扱いになるのだ。
いや、でもこれは嬉しいぞ。
トライアルなんて何年もかけてAAをとるものだ。
出版は今まで三回だして評価はCとDしかもらっていない。
字幕は二回目でAをもらった。
この前の優秀賞も字幕翻訳コンテストだ。
もしかして字幕の方が向いてる?
でもなあ、字幕翻訳者になりたいなんて女優にでもなりたいと言っているようなもんの気がするからどうもこの道一本にはしぼる勇気がない。
本当に狭き門だよ、映像翻訳者は。
すごく楽しいけどね。

とは言えども、謙遜ではなく私は翻訳の才能がないと思う。
はじめに翻訳をやってみたときに映像も出版も本当に全然できなかった。
本当にゼロからのスタートで勉強しなければならないことが多くてとまどった。
とりあえず文章力をつけようとブログを始めた。
とりあえず量をこなそうと洋書を自分で訳してプロの訳と比べてみた。
とりあえず洋画の字幕をひたすらノートに模写した。
とりあえずネットでスクリプトが入手できる映画はセリフをストップウォッチではかって計算し自分で字幕をつくってプロの字幕と比べてみた。
全部「とりあえず」やったことだが、どうやら方向性は間違っていなかったようだ。
しかも映像翻訳の勉強の方が楽しかったからそちらの方に時間をかけたため先に結果が出たのは明らかだ。(出版翻訳の勉強のために夏目漱石を読もうとこころみたがこれだけは続いていない)
でも、努力したらそれなりに結果はついてくるものなんだなあと思った。
正直勉強はじめて一年たってない状態でこれだけ結果がでてくるなんて思いもよらなかった。
嬉しいなあ。
でも過信しすぎないこと。
結果が出たと言ってもまだ翻訳の仕事は手に入ってないんだから。
よくいうのが翻訳の勉強は短くて三年。(ゼロからのスタートの場合)
普通で五年。長いと十年。
私にはまだまだ勉強しなければならないことがある。
よし、これからも頑張るぞ

在宅の仕事を始める

2006-07-18 16:56:19 | ☆日記・随筆☆
【このブログを初めて読む人のために】
uchoはいたいけな難病患者である。
uchoは難病が悪化したため仕事にドクターストップがかかった。(ちなみにドクタースランプはアラレちゃんである)
このブログはそんな悲劇のヒロインが社会復帰しようと悪戦苦闘、四苦八苦、七転八倒、右往左往する物語である。
なお、この物語はノンフィクションであり、登場人物はすべて実在する。




「在宅の仕事が欲しい」と散々愚痴をこぼしていたらネットをかいして二件も在宅の仕事を教えてもらった。
(「大金が欲しい」とも書いたのに誰もお金は送ってくれなかったのが不可解である)

ここで欲張って二件とも応募するとあとで大変なことになりそうなので、なるべく頭を使わないでよさそうな方にまず応募してみることにした。(我ながら先見の明がある)
するとすぐに在宅の仕事が手に入った。
面接をしたが、あってなかったようなものである。
「英語をパソコンでうつ仕事」と聞いて翻訳者志望の私としては翻訳の仕事は手に入らなくても少しでも英語にたずさわれたらと思ったのだが、英語の募集は締め切られており、「今募集しているのは国語と数学だけなんです」といわれてしまった。(「今募集しているのはダンサーなんです」といわれていたら断っていたところだ)
そして渡されたのは古典の教科書と教師用の教科書。
これをまとめるのが仕事だ。(どうやら教科書ガイドの原本をつくっているようだ)
簡単? といえば簡単なのだが、この作業、めちゃめちゃ大変。
本当に大変。ほんまに大変。むっちゃ大変。
私は古典担当なので、古文のすべての単語にルビ(下二段活用・連体形など)をうっていくのだ。
品詞分解。
懐かしい。
なんて言ってられない。
教科書の全文に品詞分解のルビをつけるほど大変なことはない。
教科書の全文はコピペできるのだが品詞分解はひたすら自分でうっていかなければならない。
なんとか楽にする方法はないかとうどん(※)に尋ねたところ「あー一つずつやっていかないとだめだと思います」と言われ、仕方なしに地道な作業を繰り返している。
しかもあとで全部うどんに聞こうと、このテキストをつくる会社の人の説明を適当にしか聞いていなかったのだが、いざうどんに電話をかけると「明日から泊り込みで発表会なんです」と言われ私はなすすべがなかった。
こんなことならしっかり説明を聞いておけばよかったと悔やみながらひたすら自分で調べながらやっている。
やっと半分くらいまで終わったので(すでにワードで60枚だ)ブログを見てみるとかなりの日数ほったらかしになっていた。
ここ数日ほとんど寝ないで朝から晩まで、晩から朝までパソコンでこの仕事をしている。(ステロイドの副作用が役にたっている)

※うどん…uchoの大学時代の後輩。ありえないくらいパソコンに精通している。
大学のサークルで出会ってから私はうどんを「息子」と呼んでかわいがり、うどんは私のことを一度も「母さん」とは呼んだことがないという間柄である。
翻訳を勉強するようになってからというもの、うどんにかなりお世話になっている。uchoは恋人パピよりうどんに頻繁に電話をしている。

本当にやりたい翻訳の仕事ではないけれど、久々に頭を使わない作業をしているので少し気が楽だ。
「朝から晩までパソコンに向かって仕事をしている」なんてあこがれのOLみたいじゃないかなんて考えて一人で頑張っている次第だ。
しかし英検一級の勉強を始めようと思った矢先にこんな仕事を始めてしまってまったく勉強ができていない。
「仕事と勉強の両立、それが課題だ」なんて思っている自分もやはりOL風で少し嬉しい。