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治らぬなら
治してみせよう
SLE
※SLEとはステキなレディーがなるエレガントな病気である。

要領の悪い母

2006-07-08 21:02:17 | ☆家族☆
【前回のあらすじ】
純真無垢、頭脳明晰、スポーツ万能、月下美人、月亭八方な難病患者uchoは謎の腰痛に悩まされている。一向におさまる気配を見せないこの腰痛。やはり美しいものには何かしら試練がおとずれるものだ。SLEが美人病であることをさらに実感したuchoはこの腰痛に耐え忍ぶことを決意した。美しさは罪~♪(※)である。なお、このあらすじは本編の内容と一切関係はない。

※「美しさは罪」はパタリロというアニメのエンディングテーマである。(実はuchoはパタリロマニア)


うちの母は要領が悪いと思う。
「努力してもむくわれない人」というのは本当に存在する気がする。

小学校受験、中学校受験、大学受験と失敗し、仕事もうまくいったことがない。
書道の段も娘より下だ。

向学心だけは旺盛で気象予報士の勉強をしたり、漢検の勉強をしたりしている。(でも試験を受ける気はないらしい)
最近はよく更級日記を原文で声に出して読んだりしている。(うるさいので私にとっては迷惑だ)

そんな母がまた新しいことにチャレンジした。
新聞の読者投稿。
私がいろいろな新聞にちょこちょこ載ってお金を稼ぐようになったので、「おかあちゃんもやるわー」と言い出した。
大体新聞の読者投稿というのは400文字であり、私は平均20分くらいで書く。
それがはやいのかおそいのかは分からないが、うちの母はこの400文字の文章に二日間もかけた。
しかも大好きな昼寝の時間まで削って。(母の至福の時は昼寝とやしきたかじんの番組を見る時である)
まずマス目作り。パソコンのできない母は字数を数えるためにはマス目が必要だ。
「原稿用紙を使ったらいいのに」と言うと「もったいないやん」と言う。
原稿用紙、学生時代のがたくさんあまっているから使ったらいいものを、変なところケチである。
いちいちマス目を書いて400文字の文章を書く。
それでもどうして二日間もかかったか不思議で仕方がないが、母は何をしてもとろい性格なのでこんなものかもしれない。
二日間頑張って書いた文章を「メールで送って~」と私のところへ持ってきた。
「お母さん、自分でうったら」と言って、キーボードを打たせたところ、3文をうつのに30分。
すべて人差し指でアルファベットを探しながらうつのだ。
30分経過したところで「もう私がうつわ」と交代して私がうって送信した。
それから一向に新聞社からの電話はない。
もうあれから一週間。
私のときは三日ほどで連絡がきたので、母の投稿はボツったのだろう。
かわいそうになあ……。
あんなに二日もかけて書いた文章なのに。
私の20分で書いた文章より二日もかけて書いた文章の方が載せる価値あるよ、新聞社!!!
私のなんて載せてる場合じゃないよ。
新聞社の見る目がないのか、母の文章力がなさすぎる(母は元国語の先生なのに)のか。

いつも母が私より下の成績をとるとき(書道などで)よくバカにするのだが(親不孝な娘だ)今回ばかりはあまりにも頑張って書いていたのでちょっと可哀相だ。
今からでも遅ればせながら採用の電話がかかってこないものか。

ちなみに今日昼頃新聞社から電話がかかってきて、母が浮かれながら電話をとるとただの勧誘の電話だった。
さらに同情したくなる光景であった。