こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

復興の先にあるもの

2011-04-06 08:48:51 | 日記・エッセイ・コラム

未曾有の大災害から3週間。

本格的復興は始まったばかり。

今尚、1万人を超える行方不明者の捜索も残っており、大変な苦労が偲ばれる。

時間は掛かるだろうが、行政も民間も全力で協力し合って、少しづつ、復興していくに違いない。

幾多の困難を乗り越えてきた日本人だから、今回の事だってきっと乗り越えられると信じている。

そして、その先の、今回の地震で被害にあった経験を生かして、将来の災害に備えるシステムの構築にも全力を注いでもらいたいと思う。

今回、私なりに驚いたのは地震の揺れで倒壊した建物より、津波被害の方が遥かに大きかったこと。

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おそらく、これほどの津波は誰も予想していなかったに違いない。

が、聞けば明治時代にも25m級の津波が来た記録があるらしいが、その経験は生かされなかったようだ。

また、チリ地震の津波の経験者は逆にその経験がアダになった部分もあるように聞く。

今回の被災状況を詳細に分析して、それを単体の地方自体レベルだけでなく、国の指導の下に指針を打ち出し、いつ来るかもし知れない次にも備えて少しでも、被害を少なくするよう努力して欲しい。

勿論、ゼロには出来ないだろうけど、かなり軽減できると思う。

この東北地方の沖合いのプレートの事を考えれば、絶対に地震や津波が無くなる事はない。

地震国チリで起きても津波は来るし、そういう避けられない状況にあるのなら尚のことだ。

複雑なリアス式海岸で湾口が狭まっていく地形が波を大きくして被害が大きかったことを考えると、わずか20分あまりで到達した津波に対して、高台へ逃げろというのは現実的ではない。

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5~7km地点までの平野部にまで、押し寄せてくるくらいだし、高台そのものがないエリアもある。

ならば、津波の高さとその破壊力を考慮した、ぶっとい鉄骨のプラットフォームの避難所を所々に建設した方が遥かに有効だと思う。

今回の被害状況を分析すれば、十分に耐久性があって信頼性の高いモノが作れると思う。

防波堤も万里の長城タイプは今回のような大津波には無力だったことが、証明されている。

日本三景の松島が比較的被害が少なかったのは多くの島々が防波堤になったようで、それをヒントにすれば、長大な防波堤より、むしろ高さを高くして短くても互い違いに設置するなどして、変化をつけてストレートな波を拡散する方が効果があるのではないかと素人なりに思う。

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絶対に松島は、いいヒントになると思うのだけどね。

あと、お役所が壊滅した市町村の戸籍や住民記録が失われたという報道に驚いた。

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このネット時代にバックアップを別なところに取ってなかったのかと思った。

紙の情報なんていつでも復活できるのに、電子化したデータを安全な場所に保存してないという事実に愕然とした。

同じ庁舎に置いといても、火災や津波を想定してない保管じゃ全く意味がない。

県や国のサーバーに分散して保管とか、濡れても大丈夫なメディアに記録して耐火金庫に保管するなど2重、3重に保護すべきものだと思うんですけどね。

とにかく想定外の地震であり、津波だったからしょうがないけど、この教訓は是非生かして欲しいと思う。

本当の復興は人々の心が、早く健全になることだが、それには仮設住宅を始め、ライフラインの完全復旧と生活物資の充実に他ならない。

義援金や援助物資が被災者たちにちゃんと行き渡り、1日でも早く普通の生活が出来るようになる日が来るのを祈っています。