南木曽岳のつづき
2018年9月21日(金)~23日(日)
南木曽岳に登り、出会いや温泉ありの夜は
駒ケ根インター近くの「天山」さんに泊まった。
いちおマツタケ鍋
子供たちは自分のお皿のカツなどでおなか一杯になったので
わたしはひとりでこの鍋を日本酒とともにつついた。(六人分)
部屋での女子たち
なんか、子供たちが布団を敷いてくれたんだけど、
わたしの布団は入り口のへんに投げ捨てられていた。笑
組体操
あまり騒ぐと他の部屋への迷惑になるので
「しーーーーーーーー」
と、しーーーーって人差し指で口の前ポーズで
みんなを黙らせつつ、
わたしが一番に寝てた。
みんなの笑い声やなんか言ってる声が
だんだんと遠くになってった。笑
「もぉ、飲みすぎだよぉ」
とたしかみんな言ってたと思う。笑
*
この五年生の女子たち、
はっきりいって小生意気。
ぞんざいな口をきいたり、
荒っぽいことを言ったり、ふんって感じの『子ギャング風』だったりする。
いきがってるのよ。笑
がしかーし。笑
そのいきがってるのも、ボロがでて
長続きしなくて、
すぐにやさしくてかわいいこと丸出しになってしまう。
いつのまにかわたしの手を握っていたり
無意識にわたしにたいして親切だったりやさしかったりする。
その、実はみんないい子なのが、笑、ほんとかわいらしい。
いい子を演じてなくても、いい子なのよ。
子憎たらしいし、きみたちはまだまだガキね。って感じ笑
でもそんなことを言おうものなら
ボコボコにされるから、本人たちには言わない。笑
*
次の日は快晴で美しかった。
青空に完璧の湿度と気温でさわやかだった。
日本に帰ってから、毎日のように傘をさして歩いてたから
まじこんな美しい日もあるんだ、と思い出して感動した。
宿の部屋からの木曽駒ケ岳
風景がのどかで
田舎というものにちょっとあこがれた。
たぶん、心が解放感にひたっていたから、
のびやかに見るものすべてが美しかった。
しかも子供たちは、お誘いいただいていた果樹園に再び行くことを
とーーーーっても楽しみにしていたので
「早くいこうっはやくはやくっ」て感じでわたしを急かした。笑
挨拶の練習をしながら車を運転してて、
「みんなあ、〇〇さんに再会のときはなんてごあいさつする?」って聞いたら
「いつもうえやまひとみがお世話になっています」って。笑
わたしかいっ。おまえらもお世話になるんじゃわっ。
*
さっそくお父さんお母さんに、ブドウ畑に連れて行ってもらった。
ぶどう畑にリンゴ畑。
わたしもかなり都会のお嬢のほうなので
珍しく、しかも美しく見えた。
枝からもぎたてのフルーツの
甘いこと、新鮮なこと。
そしてこれらのフルーツを作るのに
どんな苦労をされているのか垣間見て、
いとおしく感じる。
美しいじゃろ。
このご夫婦、惜しみなくこの子供たちに
極上のおいしさを、そしていただく喜びを教えてくれるの。
まずは
年齢にかかわりなくおもてなしをすること、
新鮮な野菜や果物をいただくこと、
心をこめて料理してくださって、
それが本当に美味しくて
素敵で上等なお皿にそれらを盛り付けてくださること。
しかもお米は、子供たちが初夏に
モミ植えを手伝わせてもらった新米。そのときの日記
→クリック
そして笑顔で、
『楽しいほうがいいじゃない。人生楽しまなきゃ』
て。お二人は楽しそうに言われるの
フルーツでおなかいっぱいかと思ったら、
昼食もそのあともたくさんたくさん、お料理でおもてなしいただき、
おいしすぎて完食。
(さっきはお腹一杯って言ってすいませんでした、と謝るふうな。笑)
子供たちの喜びようが、登頂のときどころでない。
なんで昨夜からここに泊まらせてくれなかったの、
とか
ここにずっといたいっ
またきたいっ
と、全員が言ってた。
ああ、わかりやすいなあって思った。
おいしいもの、そしてあたたかいこころに、
素直に感動してる。
美味しいことって幸せ!
家はとっても広い敷地なわけ。
ブドウ畑にりんご畑。野菜畑。
蔵もとっても大きいのがあって、
庭の池にはコイやカエル。チャボもいる。
いったいどこまでがこの家なんだろうっていう。笑
ベタに絵になりすぎて見入ったわ。ちかづくと、カエルたちがポチャンって逃げて池に飛び込むって
それって絵本だけの世界かと思ってた。(すいません、お嬢で)
みょうがを土から生えてる状態を見たのが
初めてだと言ったら
かわいそうにって言われた
手に土つけながらもぎとる新鮮さ…。生きてることに感謝したわ。
ゆったりとわたしには、すべてが美しく感じられた。
東京だったらありえない遊び方で
子供たちが笑い転げているのが
面白かった。
田舎に住んでる親友に
田舎ってすてきだねって写メったら
五分で飽きるよ
って言われたけど
この瞬間、飽きるわけもなかった。
お米をいただき、
みんなで平等にわけるために
計測したんだけど、笑
そのときの子供たちのシビアさ。笑
グラムまで 。
お米の一粒のありがたさを
わたしも感じた。
豊かってなにって思うよね。
もちろん、野菜の新鮮さだけではないの。
こういうことを経験させてくださる
出会いがあったことに感謝でいっぱいなの。
「もう帰りたくない」
「登山はもういいからまたここに来たい」
っていうそんな幸せな気持ちを
子供たちが感じれた。
ハート熱くなるよね。