「富士登山記」の第4回のご報告。
今日は当ブログをご覧下さった方々からの問い合わせが多かった「登山時の注意事項(特に健康関連)」をまとめてみます。
まず、富士山のような山に登る際、一番怖いのが「高山病」です。
私も、以前、「黒部ダム」に行った時に「ずっと頭痛&倦怠感」がありましたから、今回の登山でも、終始、警戒をしていました。
「高山病」の症状ですが、
- 頭痛
- 息が上がる
- 倦怠感・体のダルさ
- 頭がぼーっとする・意識が薄れる
- イライラする
といったところです。
で、対策としては、「とにかく、たくさん呼吸をする!」ということが一番です。
つまり、
- 歩きながらも、常に深呼吸
- 下を向いて歩いていると呼吸が浅くなりがちなので、数歩に1回は上を向いて、大きく深呼吸
といったことが重要です。
「あなた、空気、吸いすぎ!」なんて叱られることはありませんから、いっぱい空気を吸いましょう!
あと、
- 朝、起きたら、高山病(大抵は凄い頭痛)になっていた。
ということも、よくあります。
これは就寝中は、呼吸が浅くなるために起こるものです。
対策としては、「寝ている時、少しでも息苦しさを感じたら屋外に出て深呼吸」ということ。
外は寒いですが、夜景や星空がきれいです。。。
さらに今回、山岳ガイドさんから教わったことですが、
これは、食後は胃での消化に血液が取られるため、脳に行く酸素量が減ります(食後に眠くなるのは、このためです)。
ここで、寝てしまうと、先の「就寝中は呼吸が浅くなる」のと、2重のダメージを受けます。
今回、我々のツアー(この情報を知らなかった別の班)でも、前日までは元気で御飯のおかわりまでしていたのに翌朝、頭痛でリタイヤ、という人がいました。
御来光を見るような計画の場合、山小屋を3時とかに出発するので、夕食後は一刻も早く寝たいものですが、この点は要注意です!
「高山病」になってしまった時の対処法ですが、
ということが一番です。
頭痛については「ロキソニン」や「バファリン」がよく効きます。
が、各種の症状というものは「この低酸素状態は、そもそも、あなたの体質には向かない」、「今回の体調では、これ以上の低酸素状態は危険」ということを知らせてくれているものです。
先の薬で、痛みを遮断して取り除いても、根本的な原因は解決されていないので、そういう症状が出た時は「勇気ある撤退」が必要だと思います。
あと、「高山病」以外の健康関連としては、「靴」ですね。
これは、足首、その他を傷めないために必要なことで、富士山のような石の多い場所では靴底の分厚いトレッキングシューズが安心。
今回、私も「普段、登山はしない」にも関わらず、「靴」を購入しました。
それは「靴は安全のための保険代」ということを聞いたからです。
さらに、登山までにしっかり履きならしておくのも重要。
私は登山直前の一週間、仕事からの帰宅時にこの「靴」を履き、1時間半を歩き続けました。
最後に「子供でも富士登山は出来ますか?」とのご質問を頂いたので、その回答を。
※これは登山のベテランに聞いての回答です。
- 小学生高学年なら、登頂は可能。
- ただし、運動不足だと辛い(これは大人でも同じですが、子供は特に要注意)。
- よって、日々の体力作りは必要。
- 訓練として、別の山に登ってみるのは大いに有効。
- 余裕のある登山計画をたてること。
登山計画については、前日、富士山の近くに宿泊→朝から登山を開始し、ゆっくり登る→7合目か8合目の山小屋に宿泊→2日目に頂上を目指す。
といったパターンがBestだそうです。
あと、先にも書きましたが、何かあった時には「勇気ある撤退」をする心構えは常に持っておくこと。
これらを守れば、「富士山」は我々にも登ることが出来る山で、素晴らしい体験や景色を見せてくれます!
最後に「富士山」の気圧の低さを示す写真を。
下から持っていった「ポテトチップス」の袋は、この様にパンパンになります。
それだけ、空気が薄いということですね。
※この「ポテトチップスは~」の話は、よく聞かれるネタですが、ちょっとひねって「関西だしじょうゆ味」を持っていってみました。これだと、他の地域から参加されたメンバーにも楽しんで頂けますので。。。
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