tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

ナビスコ杯の教訓

2005年11月06日 23時54分37秒 | ニュース
Jリーグナビスコ杯が終了。ジェフユナイテッド千葉とガンバ大阪が決勝に望み、接戦の末、PK戦を行って、千葉が勝利を収めた。ガンバ側サポーターの視点から見たゲームの流れは、いつも激しくお世話になっているあさ@逃避日記さんがブログで伝えてくれるはずだ。彼は今、我々の住む地元を離れ、ナビスコが行われた地の近くにいる。

そう対してサッカーに関心があるtyokutakaでもないが、ナビスコのことに関しては彼のブログを読んでいたし、おかげで今日の朝刊も有意義に読めた。

さて、本日の朝日新聞朝刊にジェフユナイテッド千葉のオシム監督へのインタビューが出ていて、非常に意味のある発言を行っている。一部使い古されたような言い回しもあるのだが・・・。

その一部を書くと、

千葉は強化費も少なく、常時、日本代表入りする選手はいない。そんなチームに、こう問いかける。「お金がないと、何も出来ないのか。」走りまくるサッカーは、「体をぶつけられないプレーをすればいい」と、小兵が多いチーム事情に合わせた戦術を徹底するからだ。

はたから見たら「へえ」の一言で済まされる内容なのかも知れないが、なかなかすごい意味が含まれている。よくチームの強化策として、「穴を埋める」という方法が取られる。すなわち弱点を補強すると言う方法である。一番の正攻法でもあるのだが、同時に弱点を補っても、他のチームとトントンになるのが普通である。小兵と言う言葉が使われるところから見ると(千葉の選手を良く知らないので・・・)体が小さかったり、体力的に少し弱いところがあるのだろう。すると、弱点や体力の補強は他のチームに追いつくための方法であって、必ずしも「勝つ」ための手段ではなくなってくるのである。むしろ弱点を整理したうえで、策を作ったところにある。そこには、弱点が強みになるなどという作り話のような文句は存在しないのである。その点において、おそらくガンバと同じくらい千葉にも「勝ち」に行くという姿勢があったのだろう。

またミッドフィルダーの佐藤選手の視点を介して、監督が言った言葉も載っている。

「プロになっていい車に乗り、満足かもしれない。でも、サッカーも人生もあえて挑戦して作り上げるほうが充実するものだ。」毎年、一年契約なのに千葉から離れなかった。その人生観は野心的で温かい。

まだまだ攻めなければならないのだ。サッカーも人生も。


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