tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

ウェーバー1000円

2005年11月28日 14時32分53秒 | Weblog
こないだも引用したマックス・ウェーバー。ドイツの社会学者である。さまざまな著作を書いていて、この種の研究者にありがちな「全集」などというものは、日本では発刊されていないが、各出版社から出ている翻訳を集めていくだけでも、結構そろうものだ。一番手に入れやすい本は岩波文庫が出している「職業としての学問」や「職業としての政治」など。しかし、読みやすさから考えたら、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』あたりか。

彼の大著とも言える社会総合分析が『経済と社会』である。本だけでも何冊にも及んでいて、スケールが大きい。日本でも全訳を出そうとしたが、ある程度まで出して、出版がストップしてしまった。1960年代から70年台の話である。

しかし、この本は、その後も出版社が刷り続けたので、大きめの書店だったら、今でも手に入る。もちろん時々古本屋でも見かけるが、定価が3000円から6000だし、有名な本だから、それほど値段が下がるわけではない。

まあ、そのうちほしいと思っていた本。

ところが、こないだ大衆的な古本屋に行くと(専門的な古本屋の対極だ。ブックオフではない)おいてあった。同じ人物から買い取ったらしく、ほぼすべてそろっていた。ちなみに値段を見ると、一冊800円から1000円くらいの範囲だ。もう脊髄反射のごとく財布を開いていた。コンディションも線引きなどなく、紙が焼けているだけで問題なし。

全部買い取ったので、5600円くらいになった。

ちなみに家に帰って、ネットで定価を足していくと、2万5000円くらいになった。
すごくいい買い物。

専門書はもちろん、小説などの文芸書も売れなくなっている。普通の本屋はもちろん、古本屋でもそうである。おかげで面白いものが見られる。

こないだは、書店定価126万5000円のバルザック全集を4万円で売っている店を見かけた。すごいねえ。

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