tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

アルセーヌ=ルパン

2005年09月30日 23時25分44秒 | 映画
モーリス=ルブランが20世紀の初頭に描いたピカレスクロマンの巨頭、『アルセーヌ=ルパン全集』。日本でもポプラ社の子供向けの本から、文庫本まで幅広く出ている。

かくいう私も小学生のとき、ポプラ社から出ていたシリーズを読破した口だ。
南洋一郎訳のシリーズは、さすがに子供向けに書かれていたが、その時の印象が深く残っている。ルブランの死後、フランスのミステリー作家であり、大著「大暗室」を書いたボアローとナルスジャックが、ルパンのキャラクターを用いて、何作か書いたが、少し印象が異なったような気がする。それは子供向けの本でも深く感じることが出来た。

ポプラ社がルパン全集を企画した昭和40年代、フランス本国におけるルパン全集は、ガリマール社の本に定評があったが、既に絶版であり、入手は困難。方々を探し回った末に、個人のコレクションを譲ってもらったということだ。これだけでは、ルパン全集に対する評価はわからない。つまり、評価が低く本として出す意味がなかったので、絶版状態だったのか、そんな状況にかかわらず、コレクターが懐深くしまいこむほど、一部で根強い人気があったのか。

ルパンはよく知られているが、あまり映画化された記憶がない。日本では横溝正史や江戸川乱歩の作品が多く、映像化されてはいるが。

いま、劇場でルパンが公開されている。明日、大阪へ見に行く予定だ。

最新の画像もっと見る