昨日、帰宅すると家内が荷物が届いているという。その荷物を目の前にして突然に小躍りするウクレレ親父であった。つまり荷物の中身は最新のウクレレ、先月中旬に知り合いを通して購入したハワイ老舗ウクレレビルダーの最新カスタムモデルなのだ。日本という国は凄い国でほとんど世界中の高級ウクレレを購入することができるのだが、その日本でもまず目にすることはないであろう。余談だが近頃はハワイでもカマカ、コアロハ、Gストリングなどの人気メーカーの商品は入手しにくいらしい。というのも各メーカーの出来上がった製品はことごとく日本にせっせと輸出しているらしいのだ。しかし、そんなに日本に輸出して一体誰が買うのだろうか?そんなに日本にウクレレ人口が多いとも思えないしと事情通な知り合いと話していたら、ウクレレは今でもほとんど手作業(ハンドメイド)製作なので各メーカーとも月産10本とか20本くらいらしいのである。なるほどそれなら納得である。
というわけで部屋着に着替える時間すら勿体ないと、箱の包装をバリバリ破りハードケースをあけるとカーリーコアのトラ目もバッチリと美しいテナーサイズのウクレレちゃんと御対面であった。速効で電子チューナーで調弦をして弾いてみる。感動である。ハワイの音である。そう、当たり前といえば当たり前なのだがハワイで作られたものはハワイの音がするのである。この数ヶ月で勉強した少ない知識を披露すると日本製のウクレレはピッチも音程・音質も素晴らしいのだがなぜかギターの音色なのである。先日行ったウクレレのハンドクラフト展でも同様であった。ほとんどの個人ビルダーがいろいろな材質でウクレレを製作しており、中にはハワイアンコアで製作している方もいらっしゃるかもしれないが、なぜか皆さんの音色はウクレレなのにギターぽい音色なのである。
これはしょうがないことなのだ。それはほとんどのビルダーの皆さんがギター製作から入っているのだ。そしてその後にウクレレ製作も兼ねてるわけで製作の基本概念がギターなのだ。きっとネックのブレーシングや製作過程での多くがギター製作に準じているのであろう。一方、ハワイメイドのウクレレは昔からウクレレ一本やりである。作りも粗く、板の重ね合わせもズレているのが当たり前でひどいのになると上手く接着されてなくて穴あきなんてのもある始末である(最近はかなり技術も進んだらしい)。とにかく作りに関してはおおらかと言うかヒドい。細かいことを気にする日本人からすると信じられないような作りをしているのだが、不思議とこれがよく鳴るのである。つまり技術じゃないのである。
そんな私の今回のウクレレも悪名高いハワイメイドだが作りもまずまずで安心である。そしてなにより音色が心地いいのである。ハワイな気分で朝からカクテルでも飲みたい気分である。レポート詳細は後日にゆっくりしようと思う。
中には”浸透”出来る人も居るとは思いますが私には無理だと思います、I氏はインターナショナルだから可能なのだと思います。ウクレレと高尾山が一人の人間の興味を引くと言うのは文学に因って世界を知る私の様な人間には非常に羨ましい事です。