「多くの苦しみを受ける」 ルカによる福音書 9章21~27節
自然災害は起って欲しくありませんが、それは地球上の全ての命が生きるために避けることのできない地球の営みでもあります。大切なのは、この自然災害を想定して十分に備えると共に、不幸にして災害を被った後の苦難を力を合わせて乗り越え、後の時代に英知を残すということではないでしょうか。
イエスさんが担われた十字架は、愛を貫いた故の死に至る苦しみの道でした。イエスさんが自分の命を救おうとして愛を貫くのを諦めたなら、十字架での苦しみを受けることもなかったでしょう。イエスさんは、愛を貫いたからこそ十字架で多くの苦しみを受け、苦難の先にある救いを得ることができたのです。
イエスさんは、「わたしについて来たい者は、自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う者は、それを救うのである。」と言いました。人間の命というものは、愛がなければ死んでいるのも同然です。死を恐れて、愛を捨てるのは愚の骨頂です。イエスさんの教える愛こそが、私たちが共に生きるための力となり、後の時代に残すべき英知なのです。