【イタリア1-0オーストラリア】
延長戦突入寸前の後半ロスタイム、トッティのPKが決勝点となったこの試合。
敗れたとはいえオーストラリアの実力は確かなものでした。
交代枠を残していたのは延長戦での決着を企図したからでしょうが、結果論で言えば、それが勝負のあやの一つだったのかもしれません。
もちろんヒディング監督のことですから、さまざまな状況を想定しての判断だったとは思いますが。
イタリアは50分のマテラッツィ退場以降、一方的にボールをキープされる苦しい展開。
ただ、攻められながらもブッフォン、カンナバーロを中心とした守備と機を見てカウンターを繰り出すところはさすがにお家芸。
そしてロスタイム、オーバーラップした左サイドバックのグロッソがエリア内で倒されてのPK獲得。
リッピ監督の就任以降、伝統のカテナチオを捨て、攻撃的なスタイルを目指しているといわれたイタリアでしたが、カテナチオを捨てたのではなく、その上に新たなものを築こうとしているように思います。
監督が代わるたび、やるサッカーを変えてしまうどっかの代表には到底できない芸当でしょう。