酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

花一輪の運命も・・・・

2015-12-17 12:03:30 | もっとくだまきな話
「何かを語りたくなる悪い癖」が戻れば・・これは「酔漢スイッチ?」が入った証拠かも。
実は、こうした、どちらかと言えばハイテンション状態は、あまり頭(私目のですが・・)の回復にはよろしくないのかもしれません。一時的とは言え、こうした状態を薬に頼っていたのも事実ではございます。
この一週間ほど、抗不安剤といわれる薬の類は服用しておりません。
だんだん、自分の意志が戻って来たのかな?と感じているところです。
そうは申しましても、「再発」が今後大きな問題となって参りますし、落ち込んだ時も、高揚しているときも感情を上手にコントロールすることが非常に大切になってくるわけです。
入院中ですが、私以外の患者さんの中は、ほとんどが再発組でした。話を詳しく伺いますと、サラリーマンの場合、本来ならば「年次有給休暇」期間を超えた休養(いわゆる「休職期間」)が必要と診断されておるにもかかわらず、「休職」であると給料が大幅に減少(と言いますか、支給されません。保険に頼るしかないわけです。全額ではありません)するから、そのぎりぎりで復帰するわけです。自分自身では、完治と判断していても、心理療法士さんやお医者様は、GOサインを出してないわけです。
経済的な事なので、何とも言えませんが、こうして職場に復帰し、半年後に再発。入院。となる方がかなり多いのは事実です。幸い、酔漢の友人達の中には、こうしたリハビリテーションのプロがいて、また入院先の病院の分院の医院長が中学、高校で先輩だったり、適切なアドバイスを頂きました。これには本当に助かりました。ですが、経済的な問題は、どうしようもありません。
「休職期間の給与補償保険に加入しているのですが」
「どういったご病気なのですか?」
「精神的な疾患ですが・・・」
「規約には書いてございますが『精神的疾患の場合は補償の対象としない』とありますが」
なるほど!そうなのです。
上記、友人一人は、厚生労働省におりますが、同省の試算では成人男子40才以上の精神的疾患者(統合失調症、うつ病、適応障害など)は16人に1人の割合で存在するのだと・・・。
この12月からそうした患者の早期発見の為に、企業ではストレスチェックが義務付けされ調査が開始されましたが、病気、と分かっていても、安心して完治できる治療を受けるだけの環境は整っていないのが現状なのです。そうした環境が整理されないまま、検査だけを先行させただけですから、実際の病気に、どのように対処できるのか。疑問が残ります。自殺者が3万人を切りましたが、それでも下げ幅が鈍重です。こうした中で、「総員活躍せよ!」(的に私には聞こえましたが・・・)と言われても、画に描いた餅とも言えます。ですから、産業医の先生の役割は大事になってくるのは言うまでもありません。私の友人にもおります。本当に自身のクリニックを持ちながら、担当企業の従事者の健康管理をするわけですから、大変なご苦労だと思います。私自身も産業医の先生と病院、人事の連動があったからこそこうした状態におられるわけです。
こうした環境が企業間の差異なく平等に進めらていくのが大事であると、こう考えます。

独り言が長くて申し訳ございません。落語の「まくら」でしたら、ここから話がつながるのですが、本題とはまったく繋がってなくてですねぇ・・・・。まずは、もう一度、菖蒲を一輪眺めて下さい。
前回の「くだまき」では、芍薬の運命を語ろうと予告をしておりましたが、芍薬の資料が大変少なく、一体どれだけの品種が戦中に消えていったのか、検証するのが不可能だと思ったからです。
神奈川県園芸試験場に、おそらく資料はわずかでも残されているのでしょうが、何せ、このネタ?を思いついたのが、ここ塩竃の地ですから・・・。申し訳ございませんが、宿題にさせて頂きたく思います。
それに比較して「菖蒲」にはかなり資料が公開されていて、それはこの場でもお知らせできる内容でした。
急きょではありますが、日本の菖蒲の運命が戦争に翻弄されていく過程を語って行きたいと思います。
ところで、再度ではありますが、皆様は「菖蒲」(しょうぶ)と「菖蒲」(あやめ)の区別はつきますでしょうか?色々いわれてはおりますが、一番簡単な見分け方をここでご紹介させていただきます。

これは「遠山の月」という「菖蒲」(しょうぶ)です。白い花弁ですので、「菖蒲」(しょうぶ)の特徴が分かりやすい鎌倉系の品種です。この花と冒頭の「草庵」(くさのいおり)との共通点があるのですが、お分かりになられましたでしょうか?
花弁の付け根が「黄色」でしょ!これが、「菖蒲」の特徴の一つなのです。
「菖蒲」と書いて「あやめ」と振り仮名があったりしますが、本来は「紋目」(あやめ)が一般的で、「菖蒲」では黄色だった「花弁の付け根の部分」が「格子模様」=「紋の目」になっているのです。
細かい、例えば自生地であるとか、区別する要素はあるのですが、一般的には、これが一番簡単な見分け方なんです。ちなみに「燕子花」(かきつばた)は、花弁の付け根が「白」なんです。
多賀城の「あやめ祭り」は、その80%が「あやめ」ではなく「しょうぶ」なわけです。
来年、お出かけの際に確かめてみてはいかがでしょうか。

「花の都」という「鎌倉系菖蒲」です。黄色の目がやはりアクセントになっておりますね。
こうした、品種は、鎌倉で外国への輸入品として品種改良されたものです。
海外では、イギリス、アメリカ、ドイツなので切り花などとして人気を博します。
フランスはどちらかと言えば芍薬の方が好まれたようです。
それらは、絵葉書などとして紹介される場合が多かったようです。

記録によりますと1784年ドイツ人「ツンベルグ」が新種として紹介した「菖蒲」の絵です。
紫陽花を世界的に広めたとされる「シーボルト」も「菖蒲」には相当の関心があったようで

「Iris graminuea」として上記の絵を紹介させております。1858年ですから、帰国される直前です。
アメリカへは1892年にトーマス・ホグ・ジュニアが輸出させております。


この絵は、上記の写真とは、関係ありませんが、あまりにも、当時のアメリカ人の持っている「日本イメージ」らしくて、掲載いたしました。



鎌倉で生まれた品種は全盛期の1932年頃には300種となっております。
ちなみに芍薬は約700種を数えておりました。
本当に芍薬は、その園芸種としては、バラ等に匹敵する品種数になっております。
本当に見られないのが残念でなりません。

さて、次回、宮澤文吾の話を交えながら、戦争に翻弄されていくこれらの花の運命を語ろうかと思います。

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6 コメント

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復活はいい。が、しかし (ある友人)
2015-12-17 20:16:58
調子にのってとばしすぎんなよ。
返信する
おはようございます (見張り員)
2015-12-18 08:26:05
自営業の場合、ストレスチェックも何もないので精神的につらい時耐えるしかないのが本当につらいです。昨年父が他界してからこっち、何をしても面白くないという状態が続いています。それを配偶者が理解してくれないというのが致命的であります。
酔漢さんにはどうぞお大事になさってくださいませね。

アヤメと菖蒲の区別、全然つきませんです。そうか…これからは今まで以上に気を付けてみてみます!

そして芍薬のお話し、楽しみにして待ってます^^。
返信する
ある友人君へ (酔漢です)
2015-12-20 09:41:06
おはようございます。
詳細は、先だって、電話でお話いたしました通りですが・・・・。
ありがとう、のんびりやって行きますよ。
M君も仙台に来たことだし、3人で一献なんてどう?
返信する
見張り員さんへ (酔漢です)
2015-12-20 09:43:51
おはようございます。
芍薬の行方不明の数が半端じゃなくて、しかも記録がなくて・・・。
菖蒲を先に語ろうかと思っております。
来年、神奈川へ帰ったら、資料を探そうかと思ってます。
まったく、近くに住んでいるときに思いもつかない・・・・・そんなもんなんだろうなぁ。
(と、自分自身であきれております・・)
返信する
復帰しましたね。 (ひー)
2015-12-21 11:51:50
復帰と病の繰り返しは、私も同じです。
旅行会社時代は、半年も会社を休みました。
自分の場合はお腹に来ましてね!最悪でしたよ。
6ヶ月はきついです。
もう開き直るしか無いのですが、やはり心配性の性格が病を連れて来るんですよね。先の事を心配しても仕方ありません。と思ってもやはり気になるのが性分なのかもしれません。
私の職場にも多くいますよ。
もしかしたら、神奈川に戻ればいいのかも。

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ひーさんへ (酔漢です)
2015-12-21 21:24:51
ひーさん。今晩は!
休んでいる間は、本当に早く時間が過ぎますね。これには、自分の感覚だけなんですけど、そう思います。
年明けには復帰、復職になります。
ゆっくり、自分と話をしながらやって行こうと思っております。
そうなんですよね。
やっぱり少しは考えてしまいます(^_^;)
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