「酔漢、もうすぐ最高地点だっちゃ」
南側のカーブを曲がったとき、なかがわ君がこう言いました。
このあたりになりますと、酔漢、もう100ｍ走ると、自転車を止めるという状態です。流石のなかがわ君もバテております。道はやや北側に続いております。
地図を確かめますと、そろそろ峠の頂上に近づいていることは確かでした。ただし、思っていた以上に、最後の登りは急高配でした。
「やっぱし、自転車、戻すんだな」
「こ . . . 本文を読む
1979年10月10日。快晴の元。酔漢となかがわ君は、笹谷峠を自転車で登りきるという計画を実行に移していた。午前6時半長町駅前での待ち合わせに向う為、塩竈市小松崎の実家を午前5時に出た酔漢であった。
10月とはいえ、流石に朝の空気は冷たいものがありました。塩竈市内、国道45号線を仙台へ向けて走っております。途中、食料を調達しなくてはならないのですが、当時コンビニなどありません。
「こんな早ぐから . . . 本文を読む
仙台向山高校２年次。修学旅行を終えたばかりの酔漢は、同じ、高校に通う、なかがわ君と「『二口峠』を自転車で越える」計画を立てていた。準備を進めていたところ、「サイクルスポーツの読者欄『ぼくとわたしのサイクル日記』」に、二口峠攻略の手記が掲載。僕らは内心「先こされたっちゃ。やられた」と思った。
「酔漢、これ読んだか」
「うん。俺も読んだっちゃ」
「どう思った？」
「かなりきついことは解ったっちゃ。ん . . . 本文を読む
仙台向山高等学校に進学しました。（中学校のお話は今後また続けます）この頃になりますと、酔漢の自転車も完成しておりましたので、いろんな処へ出かけておりました。先に松島方面をポタリングしたお話をいたしました。その前は「くりでん」沿線のことをお話いたしました。高校時代は、本当によく走りました。実家塩竈から向山高校まで、時たま自転車で通学もしました。（あの坂ねぇ。きついんだよなぁ）自転車に乗ることが本当 . . . 本文を読む
「自転車に乗るのに、いいロケーションが常にそばにあるなぁ」と思うのです。今は神奈川県藤沢市に住んでおりますが、マンションのある丘から藤沢市街地まで一気に下ります。鎌倉へ向うのもいいですし、江ノ島から茅ヶ崎へ海岸沿いを走るのも気持ちがいいものです。700ｘ28Cはかなり軽く走れますね。このタイヤがデビューした当時、チューブラータイヤとの性能比較があちこちの雑誌を賑わいさせておりました。
「やっぱし、 . . . 本文を読む
輪行を目的とした、ランドナーでした。ですから、当時ランドナーとしては、1.8/3というタイヤを履いておりました。結構、輪行するサイクリスト達は大勢おりました。現在のマウンテンバイクなども、輪行袋に入れて旅をしている人達を見かけますが、（週末の藤沢駅は結構賑わっております。江ノ島行きですか）僕らの頃よりは袋が小さくなっているような気がいたします。便利だなぁと思う反面、もっぱらロードレーサーに乗ってい . . . 本文を読む
仙台駅から五橋中学校まではいくつかのルートがありました。当時、仙台駅の工事が始まったばかりで、駅東口側は工事の車両が頻繁に通るものですから、少し遠回りでも駅正面から、旧市電通りを行くのが近道でした。（酔漢、中学一年まで仙台市電は走っておりましたので、時たま、五橋まで市電で通ったりいたしました）ですが、時間のあるときは、青葉通りを二番丁まで行って、二番丁交差点を左折し、丁度宮城学院の前から、東北学 . . . 本文を読む
土曜日は中途半端な時間に、中学校を出るものですから、（午前授業）試験のあった日などは、本塩釜駅につくのが、２時頃と。お腹のすくのも通りこした状態でした。何度か、お話をいたしましたが、酔漢が中学校当時、本塩釜駅は松島観光の玄関口としては、とても恥ずかしいくらいの駅でした。宮城県河川の中で、仙台市内の梅田川の次に汚い「しんかし川」河口の真上に位置しているものですから、ドブ川の臭いが充満しているのでご . . . 本文を読む
サイクルスポーツ7月号・８月号は、「ジロ」（ジロ・デ・イタリア）と「ツール」（ツール・ド・フランス）の速報特集が最初のページに来ます。酔漢、この２つのレースの存在を知ったのは最初にサイクルスポーツ紙を買いました、1975年の頃です。日本では、自転車レースといいますと「ケイリン」というトラックレースですが（これはこれで、すばらしいレース形体だと思うのです）ヨーロッパにまいりますと、ロードレースも国民 . . . 本文を読む
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