酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

本年も大変お世話になりました

2015-12-31 12:17:42 | もっとくだまきな話
大晦日です。
前回の「くだまき」に於きまして、「今年最後の・・」といたしましたが。
今年の自分をきちんと整理しておくことは、大事ではなかろうかと。
斯様に思った次第でございます。

この日に休みを取りましたのは、ほぼ四半世紀振りなんですね。
日中、テレビやラジオをつけたり、掃除をしたりしておりますが、なんかピン!ときません。
今、藤沢の自宅(塩竈も自宅なんだよなぁ・・・・)におりますが、私目一人でございます。
ここのPCは殆ど、息子の物と化してまして、中身を開けるのが一瞬はばかったのですが、自分の部屋が残っていて、そままブログにアクセス出来ました。

そう言えば、今年年頭に宣言(と、言うほどではないけど・・)したものは。
「病気の数を増やさない」
「激痛に見舞われないようにする」
と言うものでした。
そして、地元に帰った訳ですが。
「塩竈(地元)から視点での情報発信」
「被災地を注視しながら、仕事をしていく」
「戦後70年を自身で検証して行く」
これは、SNSのテーマとして、やって行こうと考えていたことなのでした。

ところが!!!!

現在もまだ休職中でございまして、日々、リハビリの為に生活しているところです。
「激痛」は、「ウィルス性腸炎」を患いまして、坂総合病院へ救急搬送されましたし・・・。
「病気の数」は「精神的な物」が加わりました。
「塩竈視点での発信」に於きましては、「塩竈の地名を現在に置き換える小さな旅の記録」が一回目で頓挫したし。
「被災地の中」では、これが思っていた以上に、その中身の実態に「たじたじ」に撃ちのめされております。
「戦後70年」は家族の記録の整理と検証、それと、戦中に失われてしまったあまり表に出て来てないものの発掘をしようとしましたが、資料に呑まれてしまいましたぁ。

そんな中で「くどいようですが・・ご容赦下さい」。
自分が自分で無くなりかけて来ましたし・・・。
入院中に出会った出来事とそこに住む人々のお話しは、時間を置いてお話ししようかと思っておりますが、退院後は居候宜しく、回りをうろうろしておる日々でございました。

「おはようございます!朝早くからお散歩ですか?」
いつも一匹のミニチュアダックスを連れて、お隣のおじ様が出てまいります。
「釣りですか?」
「釣れないんですがね・・船を眺めに行こうかと思ってまして」
酔漢が早朝釣りに出かける時間なんです。
お隣のおじ様は、定年後、朝の愛犬との散歩が日課になっております。
「母親一人暮らしなので、いつもお世話になりっぱなしで、・・」
帰省の際には、必ず交わす挨拶でございました。
一番うれしかったのは、そのお隣のおじ様が、俳句の賞を今年受賞したことでした。
「句集」は手元に置き、読まさせていただいておりました。
どこか、自分の思いと共通している部分があるようで、好きな歌が多いのでした。

12月28日 朝刊。そのおじ様の句が写真と共に紹介されておりました。
その句は、酔漢の一番の好きな句でしたので、解説されておられました「長谷川櫂先生」(「くだまき」の中で「ほそみちの先には・・」で引用させていただいた先生です)のご解説もそうした酔漢の感じた部分を強調したものになっておりました。

釘箱の中から匂う冬の海 渡辺誠一郎

親父のガラクタ部屋。塩竈の実家にはそうしたガレージ?物置?があるのです。
よく、親父の残した道具を漁っておりますが、釘箱があちこちに置いてあるのです。何故か、海の匂いと共に遠い記憶が蘇ってくるのです。
北浜の造船所の脇には、使い古しの材木が積み上げられていて、その空地で良く遊んでました。
夕方、海風が入って来ると、材木の匂いと鉄の匂いと魚の匂いとがまじりあった異様な香りが街中を包みます。
僕等は、体の良い五寸釘があれば、それを「じってくる」(宮城語です・・)わけですから、その錆びた鉄釘の香というのは、時間的に夕方も連想するわけです。
一緒に遊んだ友人の顔も浮かびます。
もしかしたら・・・塩竈人の記憶の奥にある匂いであるのか・・・・。
新聞を眺めながら、そんな事を思い出しては、考えてしまいました。

Souvenir d'Anne Frank「アンネフランクの形見」というバラを冒頭にご紹介いたしました。
戦後70年の今年、その時間の長さなのか、短さなのか・・・。
これは、やはり自分で見つけて、次の世代に伝えなくてはなりませんね。
来年も!です・・・。

2015年も今日が最終日。
色々ご心配おかけいたしました。暖かいお言葉も多数頂戴いたしました。ありがとうございました。

皆様にとりまして2016年が良き年でございますよう、お祈り申し上げます。


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8 コメント

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なんだかんだと (ひー)
2015-12-31 16:06:43
今年も最後の日になりました。
ウイルス性の腸炎はどうやら流行のようですね。
今年の悪いもの・・・全部出し切ったのではないでしょう。
インフルエンザも怖いので、どうぞ人混みに行った時は、マスク・うがい・手洗い・・・・・・あれ、子供に話しかけているようですね。衛生に関しては酔漢さんはある意味プロですが、何せ見えないものですからね。
年末年始の無い私ですので、明日は早番で7時出勤です。5日まで休みはありません。
よいお年をお迎えください。
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こんばんは (見張り員)
2015-12-31 22:15:43
人の記憶とはにおいとともにあるような気がする時が多々ありますね。私にもそういう記憶がありました。

なかなか思い通りに行かないのが人生ですね(;´Д`)。でも焦る必要もなし、ゆっくり参りましょうよ。お付き合いさせていただきます。

もうもう、これ以上悪いことはないでしょう。思い煩うことなく新しい年を生きてゆきましょうね。
来る年が酔漢さんにとりまして素敵な年になりますように。

よいお年をお迎えくださいませ!
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こちら穏やかな天気です (くりまま)
2016-01-02 12:12:56
ご無沙汰をしております。
こちら、ブログ更新さっぱりですが酔漢さんをたまに訪問していました。

体長を崩されたとのこと、大変な年でしたね。
私の主人も10年以上の単身赴任ののち、精神的な病気で1年間休職、去年の5月から復職しました。
おかげで只今同居中(笑)
男性は産休も育休もなく(私たちの時代は育休なし)仕事続けてきたので、ちょっと一休みかな?と思うことにしました。
(のんきすぎるかな~)

酔漢さん、どうぞゆっくりお休みなさってお身体休めてくださいませ。
良い1年でありますように!

追伸:私は今年からお仕事で塩竈と縁が深くなりそうです。
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ひーさんへ (酔漢です)
2016-01-02 17:26:35
郵便局勤めの家内もそうなんです。
自身も年末年始に休みあんんて本当に初めて!です。
この際だからゆっくりしております。
藤沢にいるのですが、日の入りが遅いのがこんなに時間差があるなんて気づきませんでした。
良き年でありますことお祈りいたしております。
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見張り員さんへ (酔漢です)
2016-01-02 17:29:37
お隣のおじ様の歌は、本当に故郷(今は住んでますが・・)を感じる歌が多いんですよ。
素敵な方です。

そうなんですよね。
今年は良い事を作れるようにしていきたいと思っております。

良きお年をお迎えくださいね。
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くりままさんへ (酔漢です)
2016-01-02 17:35:04
本当にこちらこそご無沙汰いたしておりました。
入院中に多くの方とお話ししましたが、みなさん、長くご入院されていいらっしゃる方ばかりでした。
ご主人様のご苦労も、くりままさんの御心労も私の比ではないですよね。
お察しいたします。
何とか、1月半ばより復職予定です。ゆっくりやって行こうと思っております。
良き年をお迎えくださいね。
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ごぶさたしました。 (ぐずら)
2016-01-11 12:11:43
たいへんだったご様子、遅ればせながらお見舞い申し上げます。
実は私も昨年は体調を崩してしまい参りました・・・
おたがい今年はおだやかな年になるといいです。
ひーさんからのお誘いもあるので、新年会やりましょうよ

Ps.メールの方にもメッセージ送りましたので、ご確認ください。
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ぐずらさんへ (酔漢です)
2016-01-13 11:42:10
ご無沙汰いたしておりました。
メールも拝読いたしました。
ぐずらさんも、大変だったのですね。
今年はお互いに、健康でやって行きましょう!
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