ちょいてつ

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-- 2005/10/6開設 --

◆十和田観光電鉄も廃線へ / 2011-9-20

2011-09-20 | 北海道・東北地区
とうてつ(十鉄)の愛称で親しまれている、青森県の東部にある十和田観光電鉄が廃止に向けて
一歩を踏み出しました。
鉄道線存続のため、財政支援を求められていた沿線3市町が、支援出来ないという回答をしたのです。

十和田観光電鉄は三沢から十和田市駅に至る14.7kmの路線で、地方鉄道には珍しい、東急のVVVF車を譲り受けた鉄道会社です。

利用者の8割が沿線の学生で、学校への移動手段、特に冬の時期に時間通りの移動手段として残っているようなものです。三沢から十和田市まで鉄道線のすぐ横を県道が走っており、十和田や三沢の往来は自動車が主流です。また、十和田市には大きなバスターミナルがあるのですが、十鉄バスですら、電車との接続が全く考慮されておらず、バスも結構本数が少ないこともあって、バスもダメです。

鉄道線がダメになっていった理由ですが、
①昨年12月に東北新幹線が新青森まで開業しましたが、七百駅付近で新幹線と交差しているのにも関わらず、駅が設置されなかった。(八戸から七百まで約20km)

②それまで新幹線に乗るためには八戸へ行く必要があったため、少しは、電車に乗って十和田市から三沢、JRに乗って八戸という人の動きがあったのですが、七戸十和田駅が出来ると、八戸には行かず、自家用車で七戸十和田という風に人の流れが変わってしまった。(十和田市から七戸十和田まで約15km)

③少子化の影響で、2001年度には70万人の利用があったのが、2010年には45万に激減した。

④今年3月の東日本大地震の影響で、十鉄が経営するホテルや、貸切バスによる収入が減少した。

⑤三沢駅がJRから青い森鉄道に転換した。

⑥存続を望む市民の声が聞こえてこない。


ただ、廃止にするにしても、国や県から過去10年間だけで4億5千万円の補助金を受け取っており、少なく見積もってもこのうち2億円を返還しなければならないため、このままでは、バスと共になくなりそうです。


通学客いないと「無人電車」…揺れる沿線住民
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20110912-OYT8T00096.htm?from=popin

3首長 十鉄支援「困難」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20110921-OYT8T00168.htm?from=popin

十和田観光電鉄、3自治体が支援要請にそっぽ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110916-OYT1T00398.htm



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