台風の影響による雨の中、鳥取県にある若桜鉄道運転体験に参加しました。
若桜鉄道ではC12形蒸気機関車が運転出来ます。以前は気動車とSLの運転体験を隔月で行っていましたが、今はSLだけです。
SLの運転は、一度はしてみたいと思っていましたが、参加するには若桜鉄道のHPから申し込み、8名程度という狭き抽選に当選しなければなりませんでした。
運転体験は、車庫のある若桜(わかさ)駅で行われます。若桜駅へは因美線の郡家(こおげ)駅で乗り換えます。
スーパーはくとで郡家駅に到着。鳥取駅発の若桜ゆきに乗り換えるのですが、50分ほど時間があるので、昼食と駅前を散策しました。
車内は次の八頭高校前駅で高校生が乗ってきて、また、途中の隼(はやぶさ)駅から観光ツアーの一行と一緒になりながら、若桜駅に到着しました。
若桜鉄道の多くの駅では人形↑が出迎えてくれます。
改札口のところで受付を済ませ、検修庫のところにある控え室(?)で講習を受けます。
検修庫は構内のはずれの方にあります。
先ほどの観光ツアーの方々がいます。
転車台です。
扉の左側に部屋があり、そこで「C12 167号機 体験運転教本」の資料を基に蒸気機関車のしくみ,運転装置の取り扱いなどについて講習を受けます。
このC12 167号機ですが、ほとんどを加古川線で活躍していて、昭和19年から昭和21年までの2年間は、鳥取機関区に配属されて、若桜線を走ったこともあるのだそうです。
講習が終わり、車両の前に移動します。
運転体験のコースです。構内はずれにある引上げ線で、左側の線路の約150mを使用して行われます。
このSLですが、「水と石炭」ではなく、「圧縮空気」で動きます。
石炭庫にあるコンプレッサーで圧縮空気を作っていて、煙が出ないことを除けば同じです。
さすがに全員乗り込むわけにはいかないので、二人ずつ順番に乗り込みます。
運転は一人ですが、操作方法や手順を事前に見ておきます。
圧縮空気が動力なので、暑くなくて快適に見ていられました。
助手席側から景色です。このあたりがスタート位置で、この先左側にある×の位置まで運転します。
左側には道の駅があって、ギャラリーの方から声援があったりします。
反対側です。この先の右カーブ手前にある×の位置まで運転します。
運転は、加減弁の操作が難しく、慣れるには何回か若桜に来る必要があると思いました。
2往復運転するのですが、バック運転は、電車や気動車にはなく、肘を置いての運転は、ちょっと格好良くなった気がします。
自分の運転も終わりテントの下で見ていたのですが、雨が強くなってきたこともあり、空転やスリップを間近で見ることができ、小さいながらもSLの迫力を感じました。
全員の運転が終わったところで、C12を転車台で1回転させ、給水塔のところへ移動させます。
最後に若桜鉄道の社長から「C12167号機体験運転修了証明書 兼機関士見習辞令書」を受け取りました。
この体験運転修了証明書、参加回数を重ねると、背景画像が変わり、6回になると見習いでなくなるそうです。
この運転体験、参加回数を重ねると10回(?)からは、午前のベテランコースに参加出来るようになるとのことです。
そういえば、道の駅のあたりにいたサポーターの方々がベテランコースの方々だったのかも……
いつの日にか、C12が構内に留置されていた12系を牽引出来る日がくればよいなと思いました。
運転体験は、また機会があれば、参加をしたいと思います。