ちょいてつ

ようこそ。
私の撮影日誌です。
撮影に行ったあと、写真とともにupしてます。
-- 2005/10/6開設 --

「北海道でカシオペア。今年は…」(番外編)

2010-06-26 | 北海道・東北地区


撮影の合間に、長和から一つ東室蘭寄りの伊達紋別から倶知安までを結んでいた胆振線(いぶりせん)の廃線跡のうち、サイクリングロードとなっている伊達市内の終点まで行ってきました。

胆振線(いぶりせん)は、室蘭本線・伊達紋別から函館本線・倶知安までの83kmと途中の京極から脇方までの7.1kmを結んだ路線で、1986年10月をもって全線廃止となっています。

胆振線は、京極軽便線として建設された倶知安から京極,脇方までの部分と私鉄の胆振循環鉄道,胆振鉄道が建設した伊達紋別から京極までの部分に分けられます。
倶知安から京極までは、脇方で産出される鉄鉱石の運搬を目的に1919年に京極まで開通。その翌年に脇方まで開通しました。
京極から伊達紋別までは、1928年に胆振鉄道が京極~喜茂別を、胆振循環鉄道が1940年に伊達紋別から新大滝(開業時は徳瞬瞥(とくしゅんべつ))、翌年に新大滝(徳瞬瞥(とくしゅんべつ))~喜茂別を開通、1944年に戦時買収されて倶知安から京極間と統合され、胆振線となりました。

当初より、豊富な鉄鉱石や木材を輪西(東室蘭)にある製鉄所へ運ぶという軍需目的が前提の路線であったため、有珠山(昭和新山)の火山活動によって7回にも及ぶ路線付け替えを行ったほどのとても重要な路線でした。また、札幌発倶知安から胆振線経由札幌行きの「いぶり」が走ったりもしましたが、戦後の鉄鉱石の需要減少による脇方鉱山の閉山により1970年に京極~脇方を、自動車輸送の発展により1986年に残りの区間が廃止となりました。
廃線跡のうち伊達市内のほとんど(約6km)は、伊達市がサイクリングロード「伊達 風のメモリー」(市道 胆振長輪線)として整備、伊達市以外の場所では公園となったり、自然に還ったりしているところもあるようです。

最初は伊達紋別駅です。

伊達市は伊達氏が中心となって開拓したところで、駅舎は伊達家の武家屋敷をイメージしたものだそうです。3番ホームの長万部よりにある跨線橋下にホームの切り欠きがあり、ここが胆振線用の0番ホームだそうです。
← 草むらになっているところです
駅名は北海道にある他の「モンベツ」(紋別,門別)と区別するためにこの駅名になったとのことです。他のモンベツはアイヌ語の小さなまたは静かな川(子川,支流)という意味のモペッからきているのだそうですが、ここはもともとモンベツと呼ばれていたためアイヌ語によらない駅名なのだそうです。「ベツ」は川という意味で、近くに長流川(おさるがわ)が流れていますから少しは関係があるのかも知れません。(この周辺は、壮瞥(そうべつ),伊達紋別,鷲別(わしべつ),幌別(ほろべつ),登別(のぼりべつ)… ベツだらけ)


胆振線は伊達紋別駅を長万部方向へ出発し本線としばらく併走した後、右にカーブします。分岐点は今では私有地となっていますが、すぐのところがサイクリングロードのスタート地点として整備されています。
←分岐点
←スタート地点

国道に至るまでの区間。住宅地の脇を通ります。
 

国道下から抜け出たところです。


伊達温泉へ向かって伸びています。
 

伊達温泉を過ぎてすぐに長流川を渡ります。
 
橋は「ちりりん橋」として整備されています。
  

渡ってしばらく行ったところです。
このあたりに休憩所があるということなのですが……


高速道路の下付近です。
昭和新山に向かって走っていました。
  

一つ目の駅、上長和(かみながわ)駅に着きました。
ここは休憩所として、元のホームを生かして整備されています。
この駅は開業当初は上長流(かみおさる)という名称でしたが、付近の地名が長和に変わったことで変更になったとのことです。
 
←伊達紋別方向 上長和方向→
←終点までは残り1.2km

近くにあったバス停は今でも駅前でした。


ここは終点付近です。道路建設のため、無理に曲げられ、道路の下へ……
  

ここが終点です。
  

ここから先は路盤らしきものが確認出来ますが、よく分からなくなっています。
←田んぼと電柱の間に一段あるところが路盤です

上長和の次の駅、壮瞥(そうべつ)駅に行くことにしました。
駅の跡を探してうろうろしている途中にあった牧場です。
 
逆光で見えにくいですが、昭和新山がこんな風に見えました。


探していたのですが、結局、私には分かりませんでした。
ただ途中にこんなのがありました。
 

またの機会に来てみたいと思います。

「北海道でカシオペア。今年は…」(おわり) / 2010-6-7

2010-06-20 | 北海道・東北地区


最終日の3日目です。

またまた長和へ向かいます。
昨日は撮影出来なかった、朝の列車を写します。
この日はトワイライトは来ませんが、カシオペアと北斗星がやってきます。
今日も対岸は見えませんが、まずまずのお天気です。

普通列車がやってきました。


こちらも普通列車ですが、平日なので増結しているようです。


カシオペアがやってきました。
来年は逆サイドから有珠山を入れて撮影したいです。


しばらく時間があいた後、特急列車が来ました。


貨物列車が
来たりした後に、

北斗星が
やってきて、

特急列車が
通り過ぎていきました。

長和はこのくらいにして、室蘭へ向かいます。
途中の駅のいくつかに寄りながら向かうことにしました。

北舟岡駅です。海に近い駅として有名です。

駅の跨線橋から遠くが見渡せます。
 
しばらくすると特急列車が通過していきました。


次は稀府(まれっぷ)駅です。
駅のホームから山を背景にした写真が撮影出来ることで有名です。
 
貨物列車がやってきました。


本輪西駅近くの貨物ヤードへやってきました。タンク車がいっぱいです。
  
しばらくすると、タンク車を何両か押してきて、

戻って行きました。


最後は本輪西駅です。
  ←「じんやまち」を消して「さきもり」に
手前の本屋側のホームと線路は使っていないようでした。
 

撮影はここまでです。
北海道は遠いのでなかなか来ることが出来ませんが、来年も今の時期に来たいです。

「北海道でカシオペア。今年は…」(その2) / 2010-6-6

2010-06-13 | 北海道・東北地区


2日目です。
早朝より体調が悪くて撮影に行けません……
それでも何とか昼過ぎには体調が戻り、15時を過ぎてからの撮影となりました。

また長和へ向かいます。
今日も対岸は曇っています。昨日と違い、お一人としか出会いませんでした。
特急列車が来ました。
← 農作業の車がギラリして目障りです。

普通列車です。


トワイライトが来ました。


室蘭へ行くことにします。
田んぼの脇には牡丹桜が咲いていました。


途中、黄金(こがね)駅に立ち寄りました。
夕暮れの黄金駅は、寂しい感じがします。
← 駅舎をホームから
← 黄金駅も海に近いところに駅があります

普通列車が来ました。
 

その後「北斗星」が通過していきました。


今日の撮影はこれまでです。

黄金駅を出ようとした時、待合室に若い男の方がいました。
声をかけてみると、これがビックリ
大阪から歩いて来られたとか。これから北海道を一周して再び大阪へ歩いて帰られるとのことでした
今はどのあたりでしょうか頑張ってくださいね

「北海道でカシオペア。今年は…」(その1) / 2010-6-5

2010-06-08 | 北海道・東北地区


昨年は、蝦夷梅雨のような雨続きで撮影がほとんど出来ませんでした。
今年は、週間予報では晴れ続きの天気とかで期待ができそうです。
なんとしても今年は、夕方の「カシオペア」を撮影したいです。

まず、長和~有珠の撮影地へ向かいます。途中、満開の牡丹桜が散っていました。普段暮らしている地域と1ヶ月くらいの気候差があるのではないでしょうか。
ここ数年、寝台列車,貨物列車の廃止が続いたせいか、このようなところでも記事やガイド、特集なんかで大きくとりあげられるようになってしまいました。

到着した時には6人くらい。時間がまだまだありましたので、近くのコンビニへ出かけました。
少し休憩した後で戻ってくると、ビックリ!!
水田から湯気のように黙々と水蒸気が……
機材をセッティングして覗いてみるとこんな感じです。


ついには見えなくなってしまいました。


これではダメです。長和駅で天候の回復を待ちます。
長和駅は、、、
外から見るとこんな感じです
中から見るとこんな感じです
駅名標です

待っているとトワイライトの通過時間になってしました。


普通列車を見送ります。


キリが晴れてきたので、再び撮影地へ戻ります。
戻ってみると撮影者が20人ほどに増えていました。みんなカシオペア待ちのようです。

普通列車です。いつだったかの青春18きっぷのポスター写真も普通列車でした。


夕方になり、右側にある山の陰が田んぼを覆う範囲もだんだんと大きくなってきます。

特急列車です。このあとまもなくカシオペアの通過時間です。とっても緊張します。


来ました。カシオペアです。
ヤッター!!

左対岸に駒ヶ岳は見えませんでしたが、満足のいく写真が撮影出来ました。
写真は、アンダーもよかったですが、明るめの調整で良かったと思います。

カシオペアは毎日運転ではありませんので、次は月曜日。朝に撮影したいと思います。

大糸線のキハ52「ジオパーク」号(おわり) / 2010-5-5

2010-06-03 | JR西日本


ジオパーク号の3日目です。
3日目は糸魚川から南小谷まで走ります。

今日は頚城大野からスタートです。
きもちいい朝、周りにはほとんど人がいません。
風がなければ鏡になるのですが、少し風があって鏡になりません。
列車が到着しました↓


ジオパーク号の発車まで時間をもてあましているマニアの方たちが降りてきました。
根知で交換してきた糸魚川ゆきに乗って戻るつもりのようです。
糸魚川ゆきが到着しました↓


南小谷へ向かいます。
いつもですと宮本橋を渡ったところにある民家の庭先で撮影するのですが、今日は気温が高いので、山が霞んでよく見えません。
そこで、どうせならと「眺望の郷」へ登ることにしました。
「眺望の郷」とは北アルプスの展望抜群な公園のことで、「眺望の郷」の看板を目印にあとはひたすら登ります。登り切ったところに公園はあるのですが、その少し手前、明らかに人間が切り開いた不自然に伐採されたところがあります。そこが撮影地です。
霞んで見えにくいですが、ここからはこんな感じの風景を見ることが出来ます。
  

ジオパーク号が来ました。

 ↑このへんです。見えますか?

下山して、南小谷ゆきの列車を撮影します。


平岩~小滝の鉄橋付近で撮影です。シェルターが連続している道路には3ヶ所ほど出口があるのですが、そのうちの一つを出たところです。
先ほどの列車が戻ってきました。


そのあと、ジオパーク号を撮影します。縦に写そうか、横に写そうか、川を入れようかなどと試行錯誤していると列車が来てしまいました。


最後は頚城大野で撮影です。


列車は、糸魚川到着後しばらくすると、松任工場へ向けて帰って行きます。
撮影はこれまでです。

次は7月18日と19日に運転されます。来られたら来たいと思います。