月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

老体之道

2010年11月27日 18時45分48秒 | 仏々相念(住職日記)

朝から晩まで・・・

 

夕方、思いがけずにS講中の総代さんがお参り下さいました。

「近くまで来たので寄ったのよ」

「それこそ、ようお参りでした」

 

本堂にお参りしていただき、暫く2人で話したことです。

ボツボツ話される総代さんで、目の前のストーブの温もりも手伝って眠たくなって大変でした。

 

「83歳になる・・・」

「もうそんなになるんですね、出会った頃と全然変わられませんね!」

 

トラックの運転手さんでしたが、今も尚、現役で車の運転をなされるのです。

「もう、朝早くから晩遅くまで働いたで~・・・」

その生き方の手本はお父さんでした。

朝早くから大八車に荷を積み麓まで降り夜遅くに帰って来ていた。

「行きは下り坂だから楽なことやが、帰りは登りで大変だったろうと思う。子どもが多かったから働かんといけんかったんやろううな~・・・」

 

その背中をを見てお育て頂いたのでしょう・・・

「ワシもガンバって来たで~・・・」

 

まるで自分の歩んできた道を我親に話しているように話される。

「ガンバって来たんだね、おじさん!」

 

仏さまも、きっときっとおっしゃいます、

「偉かったね・・・」って。

嬉しいね、分かってくださるおはたらき・・・        


日進月歩

2010年11月26日 19時33分36秒 | 仏々相念(住職日記)

あったかいよ・・・

 

息子のひたむきなトレーニングは続きます。

腹筋もバキバキに割れてきました。

「すごいね、割れたね」

「そうやろ」

私も現役の頃には、縦のラインまでは入ったのですがここまでは・・・

暇さえあれば腹ばっかり見ている息子、偶にはお勤めしながら腹を見ていることも・・・

仏さまにまで見せている息子の姿がまた可笑しくもあるのです。

「偉いね! ガンバっているね!」っておっしゃってくださるようです。

 

去年のブログを読み返しつつ、「あ~、去年の今日ってこんな思いだったんだ」って振り返っています。

もの凄く楽しく笑う時もあれば、悲しくなること、怒ること・・・

「今日のお前とどうよ」って考えてしまいます。

 

期末考査を前に姉弟で遊ぶ姿、

お互いのしんどさが分かるが故に元気付けあうのですね。

手の大きさを比べ合い生かさせていただいていることの温もりを感じ合う、

日に日に大きくなってくださる2人に逞しさすら感じることです。

 

来年の今日、お前はどうなっているのですか・・・?

大切に生かさせていただいているのですか・・・?

一日一日、お育てをいただくことです。

 

さぁ、目の前にある壁にぶち当たってみよう!

弾き飛ばされようとも人生の大切な色となる。


生まれる前から…のはなし

2010年11月26日 00時06分44秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

今日はA講中のお取り越しのご法縁にお参りさせていただきました。
A講中も代々お念仏を大事にしてくださる土地柄です。
昼のお座、夜のお座、両座とも賑やかに和やかにおつとめをさせていただきました。

一軒毎にお参りするお家参りでは、小さいお孫ちゃんがおばあちゃんと一緒におまいりされていました。
「なんまんだぶつ、なんまんだぶつ」とかわいい声でお念仏をとなえてくださり、リンをチーンと鳴らすお手伝いもしてくれました。

また、おばあちゃんのお隣できちんと正座されて、手を合わせて下さった女の子もいました。

夜座には8ヶ月の妊婦さんがおなかをさすりさすりお参りされました。おなかの赤ちゃんにもお念仏の声は届いているでしょう。

こうやって私たちは生まれる前から、どなたかの大きくて優しい手に手を引かれたり、抱かれたりしながら仏縁にあわせていただいていたのでしょうね。
それらのご縁が重なって、今日のひと日、お念仏を申させていただき、阿弥陀様に手を合わせる姿にならせていただいたのですね。

ご縁が終わり外にでると、西の山から大きな十九夜のお月さまが、まるで妊婦さんがおなかをさするようにして昇ったところでした。


八ヶ月目

2010年11月25日 22時48分44秒 | 仏々相念(住職日記)

八ヶ月目です・・・

 

今日のご縁は、A講中のお取り越し法要。

寒い中、沢山のお参りをいただき賑やかに優しくお勤めさせていただきました。

 

A講中と言えばあんちゃんですが、今日もご夫婦でお参りくださいました。

奥さんのお腹には大事な命が・・・

あんちゃんが偉いのか、奥さんが偉いのか、どちらが誘って下さったのか分かりませんが、

かなりしんどい中、本当によくお参りしていただいたことです。

 

坊守がご法話のなかで、

「お父さんが大きな声でお勤めしてくださった『お正信偈』、お腹の赤ちゃんもきっと聞いておられましたよ!」

横でお聴聞させていただきながら、本当にそうだよな~・・・

きっと、きっと聞いてるよな~・・・

そう思うと、凄いな~!!!って、同時にジワッとウルウルしてしまって・・・

いいご縁でした。

 

坊守にもこんな時があったのですが、親の自覚すらない私は相変わらず「子ども子ども」していて余計な手間をかけさせていたことです。

未だにそうなのですが・・・

お腹を擦り擦り、「大丈夫、大丈夫」と言っていた坊守が忘れられません。

女性って素晴らしいですね!

 

さぁ、徳正寺お取り越しツアーももうすぐファイナル・・・

今年も坊守とお参りさせていただいて嬉しかった・・・

行きも帰りも疲れきって爆睡する坊守に支えて下さることを深く感謝させていただいたことです。

 


新築拝見

2010年11月24日 20時23分45秒 | 仏々相念(住職日記)

お仏壇をお入れしたので・・・

 

久しぶりにお会いしましたが、立派なお母さんになっておられました。

「お子さんがお生まれになられたんですか?」

「はい、6月に・・・」と嬉しそう。

 

新築のお家にお邪魔させていただきました。

ここぞとばかり毎週見ている渡辺さんの感想を真似てと思うものの、

「え~、凄いですね! 偉かったですね!」が精一杯、

なかなか渡辺さんのようにうまく言えません・・・

プロってやっぱり凄いですね!

 

今風の可愛いお家ですが、ちゃんと仏間も造ってくれており嬉しく思ったことです。

ご主人と3人、これからいろんなことで泣き笑いされるのでしょう・・・

この仏さまの前に座りつつ、大切な人生を生き抜いてほしいな~・・・

 

仏さまも、きっとお喜び・・・