青い山脈

テルル殿が原節子さん好きとは，いやぁ実に嬉しいものでござるね。
味方は多い方がいい。

味方は多い方がいいと云うと，
「青い山脈」でござる。



聞いたことはあるが，内容は知らない・・・と云う方もあるかも知れないでござるね。
あちきね，結末を知っていても，
なぜか，ハラハラ，ドキドキしてしまうのでござるよ。

もうね，早送りしてはやく楽になりたいと思うのでござる。

女學生の自治とは云うモノの，
それをはき違え，身勝手で，卑怯な行いをする女學生。

それまで，色々な意味で抑圧されていた彼女たちが，
そんな行為に走るのはまあうなずけるが・・・（でも腹立つのよ）。

彼女たちに本当の意味の民主的な自治，
本当の恋愛を教え，封建的な「まち」に対抗しようとする原節子演じる
美人教師，それを援護する校医の先生というところかな？

女學生間のトラブルが，
まちを巻き込んだ問題になっていくのでござるよ。



1949年と云うから，原節子さんは，２９歳かな？
いつものように大変美しい英語教師を演ずる。
バスケットを習っていたと云うことは，スポーツ万能で，
民主的な恋愛や結婚感覚をもつ進んだ女性と云えよう。
それは，肩に入ったパッドにも伺える・・・かな？

しかし，そういった女性に対して，
男性はその美貌に惹かれながらも，
なんだい，女のくせに！みたいなところが根強くあるのでござる。

さて，原さんの美しさもいいのでござるが・・・

あちきは此処で登場する芸者，梅太郎を演じる，
小暮実千代さんに惹かれるのでござる。
芸者と云う立場か実にクールに男女の問題や，
まちの問題を捉えている。
歯に衣着せぬというか・・・一本筋が通っているところが格好イイ。
しかし，彼女は，校医さんのことを想っているのだな・・・。
そこが切ない。

また，彼女の妹役をするのが，若山セツ子さんなのだが，
実にかわいいらしい。
しかし，実際の彼女の悲しい最期を考えると，
これまた心が苦しくなるのでござる。

ソレハサテオキ

女學生の当時のファッションと，考え方，
杉葉子さんと山本和子さんの和解のシーンなど，
今では，なんじゃコリャと思える部分があるが，
女學生ファンのあちきとしては，興味深い。

また，何より，
女性が強く，美しく，開放的になりそれぞれの良さを発揮できること，
物事に賛成もし，反対も自分の意志でできる世の中になったこと，
などなど，後半はウキウキしてくる映画なのでござる。

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