美の壺 「アール・デコの建物」

実はあまり興味がなかったモノでも，
その素晴らしさを紹介されると，それにはまってしまうことがある。

ない？　あるでしょう。

あちきにとっては，「アール・デコ」
1920～1930年代にかけて流行したこのデザインでござるが，
食器や日用品，ファッションや工業製品等々，
様々な分野で取り入れられたデザイン様式でござる。

アール・デコとは，アール・デコラティフの簡略化で，
1925年のパリ万国博覧会に由来している・・・。
難しい話はいいか。

もちろん，建築にもそのデザインは取り入れられ，
様々な建物が建てられた。

それを紹介したのがこの本。



「美の壺　アール・デコの建築」（NHK出版）でござる。
実はあちき，この手の建物の良さがよく分からなかったところがあるのでござる。
正直・・・

でも，この本を読んで，
見てみたいな・・・って思ったわけでござるよ。

直線的で無機的，幾何学的で左右対照的，
それに立体的。
放射線や流線形，ジグザグの線や円形をモチーフとしたモノ・・・等々，

この様式を一言で言うのは難しいのでござるが，
まあ，こんな感じでござろうか。

さて，今回の美の壺でござるが，

壱のツボは，繰り返しが生むリズムを楽しむ
弐のツボは，ツルツルした素材が格好いい
参のツボは，ビルの表情を壁にみよ

でござる。
特に，スクラッチタイルの記述が興味深い。

東京都庭園美術館（旧朝香宮邸）
学士会館
山の上ホテル
聖路加国際病院
横浜松坂屋
大丸心斎橋店

等が紹介されいている。



後日紹介する予定の，
「美の壺　明治の洋館」と併せて見ると，
昭和のレトロな民家についても分かってくるものがあるのでござる。

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