PS3

そう，あれは，仕事が終わって家に帰る途中だったから，
午後，６時頃かな？

突然，東のそらから，オレンジ色の光が迫ってきて，
目を閉じたんだ。

その後は覚えていない。

気がつくと，家の玄関に立っていて，
手には，新しく出たPS3を持っていたんだ。


信じられないだろうけど，
本当のことなんだ。

我妻K元帥にそのことを話しても全然信じてもらえない。

断片的な記憶は残っていて，
真っ白な光の中にベルトコンベアみたいなモノに乗せられて上がっていったのを覚えている。
みんな同じ服をきた人物らしいものがいて，
カードを走らせ，
冬のボーナス一括だったか，なんだかそんなことを云っていた。

その他にも，
コントローラーが一つと，
 

「ガンダム戦記」と書かれた光るモノと，



「戦場のヴァルキリア」と書かれた光るモノが入っていた。

こんなに大変な思いをして我が家にやっとたどり着いたあちきなのに，
我妻K元帥は，私の不幸な境遇を慰める言葉を投げかけることなく，
ただただ呆れている。

この不思議な体験のせいか，
この日，眠れなかった。

 

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