限りなくmoonshine...

GarageBandなどDTMネタとバンドネタと甘いもの中心に。たぶん。

ドラムミックスダウンその2。

2007-12-07 23:07:06 | Band

先日より、継続してミックスダウン中。
1日に、せいぜい1~2時間程度しか作業できる時間が取れないため、なかなか進まず。
それでも、なんとなくやり方を掴み中。

まず、GarageBand に取り込んだ5トラックを順に1つずつ聴いて、グライコを弄る。
31バンドあるイコライザを1つずつ上げ下げして、どの音がどのへんの周波数帯かという
確認と、どこを上げるとどんな音が強調されるかの確認から開始。
その結果、キック以外は、かぶりまくってるので厳密に分離は不可能と判断。
極論すると、オーバーヘッドの2本だけでも実は十分だということも再認識。
ただそれだと、

  ・キックのアタック音が弱く、残響音のみが多い。
   残響音は、それはそれで臨場感があるのだが、しまりが無く、低域の弱い音に。
  ・スネアは割と好みの音に近くなっているが、その分タムの音量が足りない。
   また、スナッピー鳴りが殆ど聴こえない。
   同一トラック内で音量とイコライザを細かく変化させることが可能であれば何とか
   なりそうだが、ガレバンでミックスするなら、別トラックを作る必要あり。
  ・ライドの刻みが殆ど聞こえない。カップはそれなりに拾っている。

というカンジなので、基本的にオーバーヘッドの音に他の音を足すようなイメージにして
ミックスする方向で考えてみた。

キックは「アタックのみ」というカンジだけど、他では録れない低音と音圧があるので、
オーバーヘッド2トラックを鳴らしながら徐々にキックの音量を上げてって、違和感なく
アタックを感じられるところで調整。
さらにアタック感を出すため、少しコンプを掛けてみた。

スネアはまず、耳障りな倍音部分をイコライザで下げた後、他に鳴ってる音をできる限り
カットするつもりでゲートを通してみる。ガレバンのスライダーで7割くらいのところに
設定すると、リリース部分で若干、所謂「ゲートエコー」的なブツ切りにはなるけれども
オーバーヘッドと混ぜるとそんなに目立たなくなったので、良しとする。

で、ハイハット。これ、結構面倒。なんたって、スネアの音を普通に拾っちゃってる。
あと、思ったよりも低音成分が多いことに驚いた。
イメージしてるハイハットは、カタカナで書くと「チッ」ってカンジ。ところが、録った
音をそのまま聴くと「シャッ」ってカンジ。耳で生音を聴くよりも、低い気がした。
なので、まずハイパスで 200Hz あたりを設定した後、イコライザで低音部分をバッサリ
落としながら、ついでにスネアの音も抑える方向で調整。
音量的には、あまり上げるとハイハットばかり目立つので、かなり抑え気味に。

最終的には、このままリバーブ無しで生っぽく、という訳ではなく、曲に馴染むように
空間系のエフェクトを掛けていくだろうとの想定で、若干イメージとは違っているけど
概ね良しとした。
暫定ではあるけど、この状態でマスタトラックに「 C3 MultiBand Comp 1.2 」にある
プリセットの「 Soft Limitter 」を掛け、リバーブをスライダーの4割くらいのトコに
設定したら、それなりの音になった。まだまだ、イメージには程遠いけど。

本来なら、オーバーヘッド2本は、どちらかというとアンビエント的な使い方と言うか、
元のドラムの音に空間を足していくようなイメージで使いたかったのだけど。
前のエントリでアドバイスを頂いているとおり、オーバーヘッドはもう少し離して、かつ
シンバル中心に録ったほうが良いのかもしれない。
また、そうなるとタムを多用する曲ではインパクトが弱くなるので、タムだけ別マイクを
使って録ったほうが良い気もする。
いっそ、オーバーヘッドはもっと離して、ドラムと反対側の高い位置に立てた方が、実は
アンビエント的に使いやすいのかなと思ってみたり。シンバル用は、ライドの上方の高い
位置に1本でも十分な気がした。
その代わり、タム多用するフィルがあるので、タムそれぞれにマイクを。これは、タムの
アタック拾い用といったカンジかな。
そうなると、

  ・ハイハット×1
  ・キック×1
  ・スネア表×1、裏×1
  ・タム×2、フロアタム×1
  ・金モノ×1
  ・オーバーヘッド×2

ありゃ。8トラックをオーバーしてますね。
ライドはフロアタムで拾えるとすれば、金モノ用は不要かな。裏からになるけど。
タムも、SM57 なら単一指向性とはいえ2つのタムの間で両方拾うくらいは特性があると
思うので、1つにしちゃうとか。
タムはそのままでも、スネアの裏をガマンすれば、8トラックだし。
ただ、贅沢なのはいいけど、編集がめっちゃ面倒だなぁ。

というか、メンバからも意見が上がってたけど、ここまでやる必要は全然無い気もする。
編集ばかりに時間をとられて、肝心の曲ができないのでは本末転倒だし。

ちなみに、D888 上で 2MIX にするのは、至って簡単。
ミックスするトラックを ON にして、マスタトラックを録音モードに。
後は、各トラックのフェーダーを調整して音量を決め、録音を開始するだけ。
あ、オーバーヘッドのパンを左右に振るのを忘れずに。
D888 は、8トラック以外にミックスダウン用にステレオ2トラックのマスタトラックを
持っているので、非常に便利。フェーダーやイコライザ、エフェクトなどを色々変えて
ミックスダウンすれば、その都度別のファイル名が勝手について保存されていくので、
後は何も考えず USB 繋いで Mac へコピーすれば良いだけ。
ただ、当然だけど細かいイコライジングは出来ないので、3バンドを上手く使って音を
作るか、2MIX 後に GarageBand に持っていって調整するか、になる。
それでも、実は GarageBand 上であれだけイコライザやエフェクトを弄りまくったもの
よりも、D888 上で 2MIX したものの方が、なぜか音に迫力もあって、バランスも良い。
GarageBand 上で、各トラックの音量を D888 のフェーダーと同じくらいに調整しただけ
では、同じ音にならない。
すげぇ不思議。
なので、スネアやキック別にエフェクトを変えたりイコライジングしたい、というような
曲でなければ、あらかじめ D888 で 2MIX まで行った後に GarageBand に持っていって、
他のパートとミックスする方が良いのかもしれない。
そういう意味で、D888 での一発録りは、非常に使える気がする。



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