限りなくmoonshine...

GarageBandなどDTMネタとバンドネタと甘いもの中心に。たぶん。

プロジェクト終了。

2009-05-31 07:10:36 | work

 どちらかというと今まで unix 環境でC言語メインの開発が多かったんだけど、ついにこの
時代の流れに乗らされたというか、Java それも Struts フレームワーク、アプリケーション
サーバは webLogic、開発環境は Eclipse という割とイマドキなプロジェクトにいた。
 客先独自のフレームワークがあって、追加や変更に多少制限があるものの(例えばちょっと
したタグくらいは追加させて欲しかった、とか)大きな足枷となるような前提条件も特になく、
開発自体はそれなりに順当に進めることができるプロジェクトだった。
 ただし量がめちゃめちゃ多く、画面数から見てもデータベースのプロシージャ数から見ても
一体これは何人のプロジェクトで期間はどのくらいなんだ、と思わず聞きなおしたくらい。
 ちなみに、Dao の SQL も軽く 400 本を超えている。

 基本設計自体が3ヶ月近く遅れている状況で駆け足で詳細設計書を作成していた3月、そこ
からプロジェクトは一気に盛り上がりを見せた。4月に入ってから土日出勤の数が増え、世間
では 16 連休とか言ってた人もいたゴールデンウィークは、2日を残して全て出勤、結局その
ままの状態で今に至る。正確に計算してないけど、今月は今のところ残業時間 140H くらい?
160H くらいになってたかな。まあまだ死なない程度に何とかなるレベルだ。
 おかげで、バイトの回数が減ってしまって、結構シャレになってない。
 いくら残業しても自分の手元には1円も入ってこないんだから、それなら真面目に仕事して
残業するよりも、適当な時間で切り上げて帰ってバイトしてた方がよっぽど実入りがいい。
 とは思っていても、こんな炎上しやすいプロジェクトに参加してることが多いんだよな。
 今回のは、単純に量が多かったのと、最初に客先がきちんと仕様を固めなかったがために、
後から全体に影響を与えるような変更が多数入ったことが原因なので、こちらに非があるわけ
でもなく、あまり精神的に参ってしまう状況になってないのが救いかも。

 で、まあそれはそれとして、大人数のプロジェクトで多彩な年齢層のメンバがいると、みん
なのいろんな面が見えて面白い。今回は、若いメンバが行き詰った時の対応がイマドキだった
ので、印象的だった。例えば、こんな会話。

「すみません、ここがわからないので作れずに止まってます、教えてください」
「あ、それなら JavaDoc か API 仕様書に載ってたと思うので見てみて」
「見たんですけど、初めてなのでよくわかりません」
「…おれだって Java って初めてなんだけど」
「そうなんですか?Java をやってないって、先輩は今まで何の仕事してたんですか?」
「…ほっといてくれ。Java 以外でも仕事は色々あるんだよ」
「ともかく、JavaDoc も API も英語なので何を書いてるのかさっぱりで」
「…おれも日本人だけどな。難解な英文じゃないから、がんばってみて」
「英語は昔から苦手なんですよ。翻訳されたのってないんですかね」
「…自分で翻訳してくれ」

ってカンジで始まって、

「どう?読めた?使い方、わかった?」
「それが…使えそうなサンプルが全然載ってないんです。わかりにくいサンプルだけで」
「えー、でも基本的な仕様で書かれていると思うんだけどな、サンプルは」
「うちで使えそうな実用的なサンプルじゃなかったので、使い方が良くわからないです」
「そう言わずに、もうちょっとがんばってやってみて」

となって、

「あのー、やっぱりできません」
「え…っと、どのくらい調べたの?」
「ネットでググって結構調べたんですけど、ありませんでした。最新技術だから、まだ誰も
 ネットにアップしてないんですかね」
「いやいや、そんなに最新じゃないよ、バージョンも1つ前だし」
「でも、ネットになかったので、他にどこを探してよいものやら」
「ネットが全てかい!」
「ネットにも無いくらいの技術なのに、まだ○年目の自分なんかができるわけないですよ」
「…本とか、読んでみた?」
「いえ。ネットに大抵ありますよね、だからいつもネットで」
「今、なかったでしょ」
「だからもう終わりかなと。で、先輩の知恵を借りようと」
「おまえ、間違ってるから。とにかく、今日にでも本屋で探してみなよ」
「えー、、、本、ですか、、、じゃとりあえず行ってみます」

となり、翌日に

「本屋に行ったのですが、たくさんありすぎて選べませんでした。しかも高いし」
「自分への投資だと思って、1つ買ってみなよ。1万以下なら安いと思って」
「えー!そんなに出せませんよ!何を買って良いかもわからないし、そうだ、先輩が選んで
 私に買ってくださいよ、それ読みますから」
「いや、自分で買って自分のものにしてくれよ…」
「そのうち誰かがネットに上げるでしょうから、いいですよ」
「だから間違ってるって」

てな会話にまで発展することがあった。
シチュエーションはちょっと違うけど、これ、特別な彼の話というわけではなく、割と普通に
あちこちで聞かれる会話だってのが、将来的に非常に不安だったりする。
 あ、きみのプロジェクトにもいるの?ああ、あなたのチームにも、ってカンジ。
 昔話をする気はないけど、サクっとネットで検索して、無かったら終わり、ってのはどうも
感覚的に違う気がするなぁ。あと、「やったことがないのでわからない」というような感じの
言い訳も、良く聞く気がする。「初心者なので」とかもね。
 「本よりもネットで検索した方が早い」と言い切ってる根拠が知りたかったりする。

 そもそも、ネットにそんなに都合よく、自分たちと同じ環境で使いまわしの利くサンプルが
上がっていることなんて、殆ど無い。社外秘事項だったり、ソースにも会社のコピーライトが
付いていたりするので、仕事のソースをそのまま上げること自体が背任行為なわけで、それを
マトモな社員がやってるとも思えない。
 また、よくある話で、「ネットに書いていた動作するサンプル通りに書いているのに、全く
動作しない。何がおかしいのか」と悩んでいるメンバもいる。ググった結果、運よくたまたま
ヒットした「自分の求める動作と同じ動きをするように見える」ソースをそのまま持ってきて
動くなんて、よほど運が良くないと無いと思う。大抵は、環境が影響していたり、制限事項が
関係していたりして、ネットに上がっているような、個人が自分の学習のために作ったソース
がそのまま動くなんて事は稀だ。また、必ずしも正しいことを書いているとは限らない。
 そりゃ本だって、誤りは結構ある。でも、著者や出版社が責任を持って値段をつけて売って
いるものと、どこの誰ともわからない人が、閲覧自由の場所にちょこっと書いてるものとでは、
信頼度の違いは言うまでも無いと思う。
 にもかかわらず、ネットを無条件で信頼して、そのままコピペしてる。
 そのサイトをブックマークすらしないところも、その場しのぎの対応に思える。
 「ここの作りがちょっとおかしいよ」と指摘しても、「でもネットにそう書いてました」と
反論してくるのも、よほど疑うことを知らないのか責任転嫁してるのかってカンジだ。

ある新人が「間違ったら恥ずかしい、笑われるくらいなら死んだ方がマシ」と言ってた。
間違ったり、笑われたりすることを極端に怖がる人種、みたいなことはどこかで読んだような
気がするけど、目の当たりにすると、ちょっとね。
 「質問」に対する「正解の答え」を探していて、見つからない時は「わからない」で通す。
 既に答えを持っている先輩が質問したことに対して、正解をネットで探して、回答する。
 そんな感じに受け取れる。
 「自分の意見」という定義が違っていて、単なる自己主張はあるけど、色んな条件を元に、
自らの力で未知の発想を導き出す、というのが、あまり無いように思う。
 もちろん、質問した先輩だって、正解を持ってるわけじゃない。そもそも正解なんて無い。
 ある意味、全てが正解だとも言える。
 ここは学校じゃないんだよ、って、毎年言ってる気もする。

 それでも、そんな彼らも、「自分は大学の時に○○言語をしていたので、プログラミングは
ちょっと自信があります。きっと先輩の役に立ちます」みたいなことを言ったりする。
 その逆で、「自分は大学で情報科ではなかったのでプログラミングは苦手です」なんてこと
いう人もいる。いや、そういう問題ではないんだけどね。

 そういえば、昔発見したときに、その皮肉度があまりに高くて面白おかしく人に紹介してた
真・コンピュータ用語辞典」。去年1月で更新が止まってるけど、そろそろ 10 年くらいに
なるんじゃないかな。同作者の「真・プログラマになるには」も皮肉度は高い。
 久々に読み直してみたら、ちょっと言いすぎだよなぁと思ってみたり。丸くなったのかな。



 どーでもいいけど、激しく眠い。明日は久々に何も入れてないので、やっと寝れる。
 明日(というか今日だな)何時に目が覚めるか、楽しみだ(笑)。

要リハビリ。

2009-05-11 03:23:28 | Band

 先日、Guppy and the Droppings の練習だったんだけど、3月の cat-o'-nine-tails の
ライブがアコースティックカフェライブだったために、ドラムセットに座るのは久しぶりと
なった。
 その練習の数日前、いくらなんでも全く練習せずにドラムを叩くのは、さすがにメンバに
対して申し訳ないと思って、ストレス発散も兼ねて個人練習に行ってきた。
 軽くウォーミングアップのつもりで特に曲を意識せず、好き勝手に30分くらい叩いていた
のだけど、ふと気がつくとそのパターンは、

こんなのだったり↓
 http://www.youtube.com/watch?v=wBmmG4AA7DQ

こんなのだったり↓
 http://www.youtube.com/watch?v=HBsxHIp-5vQ

こんなのだったり↓
 http://www.youtube.com/watch?v=nB3kQZJ2aLw

こんなのだったり↓
 http://www.youtube.com/watch?v=xtXN_EHPwSg

 LOUDNESS はともかく、どうも懐かしのアメリカン・ハードロック系のパターンが多い
ことに気がついた。アメリカンなもの以外では、

こんなのとか↓
 http://www.youtube.com/watch?v=dXO3OMGKPpw

こんなのとか↓
 http://www.youtube.com/watch?v=6YFxUBs9lsE

こんなのとか↓
 http://www.youtube.com/watch?v=dDL1iFX2Vm0

こんなのとか↓
 http://www.youtube.com/watch?v=JRbPWcLode0

ほかにも、別の系では、こんなのだったり↓
 http://www.youtube.com/watch?v=Yumfa3-WEXQ

こんなのだったりw(たぶんスネアが一緒)↓
 http://www.youtube.com/watch?v=V4-8GprsyOE

 ジャンルごった煮である。
 どれも極めていなくて、「なんちゃって○○系」である。
 どう見ても、今の Guppies や tails でやっているような系は、全く叩いていない。
 というか、叩けていない。
 個人練習で叩いていたような系のものは、嫌いなワケじゃないけど、今その系のバンドは
やっていないし、その系をバンドでやろうとも思っていないし、そもそも、モノによっては
何十年も聴いてすらいない系のものばかりだったりする。にもかかわらず、無意識に叩いて
いるフィルがこんなのばっかりになってしまっているってことは、如何にその時代にコピー
していたり聴いていたりしていたかということを物語っているわけで、つまるところ自分の
ドラムスタイルができたのがこの時代、それ以降ほとんど進化なし、ということでもある。
 今は、昔のように「常時ベロシティ127!」みたいなパワードラムはしていない。
 シンバル叩くときに、両手で左右のクラッシュを同時に叩くようなこともない。
 まして、スネア叩く前にスティック回したりもしていないし、全打オープンリムショット
というようなスタイルでもない。
 でも、なぜかタメが入ったり一拍目が食い気味だったりと、同じテンポで叩いているはず
なのに、後から聴いたらテンポにバラツキが(良く言えばグルーヴ感!)アリアリで。
 その上、ちょっと恥ずかしい懐かしの80年代っぽいカンジというのがとても痛い。
 ああ、確かに90年代以降は大して音楽を聴けてないし、ドラムも全く叩いていない。
 時間が止まっているのはわかっているのだけど、それでも Guppies と tails 結成後は、
それなりに色々と教わって、いろいろと聴いてきたと思っていた。
 でも、抜けないのよね、手クセ足クセは。

 まずは、↓こういったカンジのドラムの要素を自分に。
 http://www.youtube.com/watch?v=K9xOuM4FmoM
 http://www.youtube.com/watch?v=qQF9mRHn_X4

 これも↓
 http://www.youtube.com/watch?v=0d4IUa0pF70
 http://www.youtube.com/watch?v=FGyvko0DXzo

 これはやっぱり、思い切ったリハビリをして、叩く姿勢から変えていかなきゃならないの
かなとまで思っているんだけど、昔に比べて練習の絶対量が違いすぎる。今の2つのバンド
両方にしっくりとくるようなドラミングができるようになるのは、もうちょっと先かな。
 映画とか見てないけど、なんか、デトロイト・メタル・シティみたいな感じ?

 そういえば、cat-o'-nine-tails の曲で去年の 11月に発表した「スナフキン」、PV がある
んだけど、ブログに貼ってなかった(と思う)。
 kuronekoさんが、MacBook と iMovie だけで作ってしまったという驚異の作品。
 カメラは内蔵のものだし、iMovie は標準でインストールされているソフトだし、凄すぎ。
 ちょっと季節外れになってしまったのと、ブログのエントリとは何の脈絡がないけど↓



 ちなみに高画質版は↓
 http://www.youtube.com/watch?v=A0sSz6wo_Ag&fmt=18



現実。

2009-05-07 02:24:44 | misc

 バイトだけではこの自転車操業もすぐに破綻しそうな雰囲気になってきたので、少しでも
足しになればと、機材や本、CD などを売りに出している。
 オークションでは、意外な機材に意外な値段がついたりして面白いんだけど、よく見たら
落札した相手は、同じシリーズの機材を何個も落札していたり業者だったりと、なんとなく
残念な気持ちになったりして。売れたのだから文句を言う筋合いは無くて、自分勝手な希望
でしかないんだけど、できれば「本当に使いたくて欲しい人」の手に渡って欲しいなぁ、と
いう思いが少しはある。
 なんか、転売目的で競り落とされて、それに上乗せして出品されたものが「本当に欲しい
人」に渡るのかと思うと、そりゃ商売だから悪いことではないんだけど、なんとなく。
 コンサートのチケットでも、行く気もないのに転売目的で何枚も購入して、定価に上乗せ
した金額からオークションスタートしている人がごまんといるけど、なんだかなぁと。
 コンサートによっては定価の倍でもまだ上昇中だったりして、そりゃどうしても行きたい
人はそれだけの金を出すんだろうけど、未成年が無茶なバイトしたり怪しいバイトしてたり
して手に入れてるという状況ってのは、かわいそうな気がしないでもない。
 自分には、転売屋はできないな、と思った。

 最近、早朝に帰ることが結構あって、そのとき気がついたんだけど、街のあちこちにある
ごみ収集場で、空き缶やビンを出す日や粗大ゴミを出す日に、やたらとゴミを物色している
人がいた。いつも同じ人というわけではないんだけど、一見、ゴミを出しているのかと思い
きや、よく見たらアルミ缶だけを別のゴミ袋に移し替えていたり、粗大ゴミで出されている
ビデオデッキやラジカセなどを車に積み込んでいた人もいた。
 早朝で人気がないので、とても目に付く。
 あれはやっぱり、あれだよな。その、拾った缶をどこかリサイクル業者に持ち込むとか、
もしかしたらまだ使える、壊れていないかもしれないビデオデッキなどを、オークションに
出したりリサイクルショップに買い取りしてもらいうために持ち込んだり、だよな。
 昔、「早起きするだけで月○万儲かる極秘情報!」みたいなテキストが出回っていたり、
そのテキストが「情報の販売」と称してオークションに出されたりしていたけど(いまでも
まだ出回ってるのかな)、それに「ゴミは宝の山」みたいに書いているらしいことを聞いた
ことがあった。まさに、「ゴミからカネになるものを見つけて、オークションや買取業者に
出して稼ぐ」ということだけど、そんなことする人なんているのかと半信半疑だった。
 理解不能な行動という訳ではないんだけど、それを実践する人なんているのか、と。
 でも現実にはそれなりにいるみたい。

 転売屋はできないだとか、ゴミ漁りはできないなんて甘いこと言ってるのは、まだ覚悟が
できていない証拠か、現実を見ていない証拠なんだろうか。ここを乗り越えなきゃ、たぶん
いつまでたっても「どうにかなるだろう」から抜け出せない気が。




#いろいろ思うところあって、今回から1行を全角で42文字の文庫本スタイルに変更。
 禁則処理は、ぶら下がりで。文末が揃って見えない人は、プロポーショナルフォントに
なっている可能性大。